Kent D-Series 3 Box を吸ってみた

ケント・ディー・シリーズ・3・ボックス の喫煙感想

 ケントの新たなシリーズは中間タールバリエーションのTar3mg。紙巻「ケント・ディーシリーズ・3・ボックス」を吸ってみた。


銘柄概要

 エスシリーズに続き、新たにケントへラインナップされたディーシリーズ。エスシリーズはスーバースリムを特徴とするシリーズでしたが、このディーシリーズはデミスリムという中間規格を特徴としています。

 詰まるところ、スタンダードなケント銘柄とナノテックやエスシリーズといったスーパースリム銘柄の中間的な太さなのですね。ピアニッシモやバージニア・エスなどのスリムシガレットより、気持ち細いかなという程度となっています。

 また、エスシリーズを下回る比較的安価な価格設定も特徴となっています。同社は格安カテゴリーの先駆けでもあり、やはり気合の入り方が他社とは違う感じですよね。あまり世間的には奮わないTar3mgというタールバリエーションですが、それまでもラインナップするあたりには意気込みを感じさせるところでしょう。

 ただし、その安価の反面で、このディーシリーズは入り本数が19本となっています。これはケチな理由というよりも、先に他社より発売されているラークのスマートプラスシリーズに倣ったようにも思えるところでしょうか。メーカー曰く「喫煙者の1日あたりの喫煙量にマッチした19本入り」とのことですから、完全にスマートプラスシリーズと理由が同じなのです。

 キングサイズシガレットのパッケージと比較すると、確かにはこの長さは少し長めですね。ちょうど100'sシガレットとキングサイズシガレットの中間的な長さなのです。

 ちなみに、19本入りであることや低臭気仕様であることの表示は、ビニール外装にレイアウトされています。これが初回限定のものなのだとしたら、じきに19本入りや低臭気仕様はパッケージの外観では分からなくなってしまいますね。

 しっかりとジェットフィルターを搭載したシガレットは、何とも言えないサイズ感となっているのです。あからさまに長いわけでもなく、あからさまに細いわけでもなく、何となく長くて細いような気がする。そんな感じの特殊なサイズ感が個性的ですね。

 空気穴は小さなものが2列で施されていて、チャコールフィルターという仕様です。注意することとしては、細身のシガレットゆえに深く咥えこみがちになるかも知れません。その際は、空気穴ごと口に含むことのないように。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、格安でTar3mgと私的には少し期待に欠ける製品ながら、思いのほか良い感じの煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りです。やはり、このディーシリーズはケントの中でも少し特殊なのでしょうか、他のタールバリエーションと同様にケントにしては甘い香りが強いように思えるものですね。低臭気仕様か最適熟成か、そのあたりが関係しているのかも知れません。

 そして、喫味の方も思いのほか良いものです。上下にTar6mgとTar1mgがラインナップされていますが、それらのように少しの荒々しさや淡白さが目立つというものでもありません。非常にバランスが良く、比較的まろやかでありながら煙量は豊かで安定した吸い心地ですね。

 また、このディーシリーズも他の件と銘柄と同様にジェットフィルターを採用していますが、そのジェットフィルターの個性も鳴りを潜めています。それゆえに、ジェットフィルターによるシャープさが香りをマスキングすることもなく、安さとのギャップに上品とすら思えてしまう味わいなのです。

 それでいて、やはりTar3mgらしく吸い終わった後の感覚は軽めなので、それこそ良いこと尽くしにすら感じられるのです。

 何より、あのジェットフィルターによる無駄に刺々しい質感が苦手な私としては、とっても良い塩梅の煙草となっています。Tar3mgという仕様も良いところのみをピックアップしている仕上がりなので、その懸念は気泡になりました。

 総じて、Tar6mgとは異なる優しい質感で吸い応えを呈してくれる煙草です。まさにタール数値は落としたいけれど吸い応えは豊かであってほしいという、難しい要望に応えてくれそうですね。

 安いけれど、良い感じ。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar3mg Nicotine0.3mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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