喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「ピース・アロマ・ロイヤル・100゜s・ボックス」の喫煙感想
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ザ・ピースの登場に続き高級路線を地で行くピースブランドにラインナップされたプレミアムシガレット。紙巻「ピース・アロマ・ロイヤル・100゜s・ボックス」を吸ってみた。
価格・内容ともに高級志向な「ザ・ピース」をラインナップしたことにより、プレミアムシガレットブランドとしてのポジションを確立したピースファミリー。それに続きラインナップされたプレミアムシガレットが、このアロマシリーズです。
この煙草は、そのTar10mgなのです。
そんなアロマシリーズの内容はというと、ザ・ピースと同じく100'sシガレットであり、このTar10mgのロイヤルの他にはTar6mgのクラウンとでランナップを展開しています。メーカーが謳う特徴としては、厳選バージニア葉を贅沢にブレンドして香りと味わいを深め、煙草の刻みを瞬間加熱する「新トリミング製法」により雑味を取り除くことで香料を引き立てているとのことです。
このように、正に高級志向な内容の煙草となっているのです。
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ビニール包装やインサーターでは、ピースならではの特選バージニア葉による香りをアピールしているのです。
英国のトレジャラーや中国の中華など、ピースと同様にバージニア葉をメインにしたレシピの高級ブランドは優れた喫煙文化を持つ各国に存在します。その中でも、取り分け日本のピースは華やかな香りが特徴的なブランドとなっていますよね。
この華やかなピースの味・香りは、戦後復興期より市民から政治家・文豪までも愛したものなのです。彼らの過ごした時・想いに思い馳せながら喫するというのも、また風情があり良いものです。
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インサーターでは「ピースの愉しみ方」と題して「開けたての香りを、愉しむ」という勧めが記載されています。このインサーターはバリエーションが存在するようなのですが、いくつくらいあるのでしょうか。
非常に評価の高いピースのシガレットが漂わせる香りは、喫煙を嗜む嗜まないに関係なく良い香りと思えることでしょう。
というか、この香りが嫌というのは、ものすごい邪念の塊かと思いますし。
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パッケージのテクスチャーは、ほぼ全面がエンボス処理によるレリーフのような感じとなっているのです。ピースのイメージカラーとも言える紺色と、嫌味のない程度の金の差し色が何とも妙な高級感を演出していますね。
ちなみに、このテクスチャーは「高級時計」をイメージしているとのことです。全体的には流線的に渦巻くような印象のテクスチャーなのですが、近くで見ないと分からないくらいに主張は控えめの仕上がりとなっています。
私的な感想なのですが、私の周りの時計に関する人たちって、時計好きも時計職人もピース好きが多いように思えます。時計とピースに関係があるのか、職人気質や高級志向にピースの支持が関係しているのかは不明ですけれど。
妙にピースにおける「高級時計」というキーワードがマッチしすぎているという私感なのです
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淡い金色の中包装紙には、手前中央にオリーブを咥えた鳩のシンボルがデザインされているのです。
この包装紙の質感が何とも言えず、かなりカッチリとした包装感を感じさせる、不思議な質感の紙質となっています。品質が高そうな感じがヒシヒシと伝わってくる様は「たかが包装紙」とは言わせないを気込みを感じさせてくれるでしょう。
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シンプルでありながら寂しすぎない程度に情報をデザインした白色のフィルターチップ。全体的に他のバリエーションと大きな差異があるわけではないのですが、100'sシガレットという仕様による長めのフィルターが程よい高級感を感じさせてくれるのです。
ちなみに、ピース・インフィニティと同様に100'sのピース銘柄ですが、アロマシリーズはピース銘柄らしくチャコールは使用しないプレーンフィルターとなっています。
味・香りについて感想
この煙草は、やはりピースらしく素晴らしいクオリティに仕上げられているのです。
まず、シガレットからはピースらしい非常に心地の良い甘酸っぱい香りがします。この時点で豊かな香りが楽しめるため、先のインサーターでも案内されていたように火を点けずとも十分にピースを満喫することが出来るのです。
この点はピースらしさといったように特別な目新しさは無いかも知れません。しかしながら、火を点けずに喫してみるとフィルターの長い100'sシガレットゆえか、やや感じる香りの輪郭は丸くなっているようにも思えますね。
とはいえ、この甘酸っぱい香りは火を点けることを躊躇ってしまうほどのクオリティ。
喫味の方は、同じくTar10mgのピース・ライトと比べても大きな差は感じない程度に、香り高いピースのベースキャラクターを踏襲した味わいとなっています。それでいて謳い文句の通りに洗練が成されている様は喫味に現れていると思えるため、確かに比べて上品さを感じることが出来るのです。
これが「新トリミング製法」とやらによる効果なのかは知りませんが、ピース・ライトと比べて柔和な質感が足されてスムースな吸い心地となっています。一言で言うなら「より上品」という言葉に尽き、まるで雑な要素を感じない喫味となっていますね。
ちなみに、ダイレクトなフルーティー感や輪郭のシャープさは、同様にTar10mg同士で比較するならばピース・ライトの方が勝っているように思えます。香りの華やかさについても、同様にTar10mgのザ・ピースと比べると控えめに感じるところですが、それらとは違う「吸いやすさ」という個性があり不足は全く感じません。
しかも、あまり誉められた吸い方ではないのですが、たとえクールスモーキングに反してしまったとしても、その味わいは決してダメなものとまではなりません。製品の性質からして自然とクールスモーキングをしてしまうとは思いますが、ことシガレットにおいては嬉しい特性なのです。
もちろんと言うように苦味や辛味など雑味は全く無く、ピースらしい心地の良い甘さがストレート迫ってきながらも決してシャープになりすぎない柔らかな煙の質感。これこそがアロマシリーズならではの特徴ではないでしょうか。
Tar10mgということで比べると、ザ・ピースよりはピース・ライト寄りの印象で、そのピース・ライトを「より上品にした」という印象の煙草のように思えるでしょう。
ピースらしく後味にも心地の良い香ばしさが残りますし、果実のような瑞々しさを奥に感じることが出来るので非常に一服の充足感は高く上質です。タール数値の高いノンメンソールのプレーンフィルター製品の多くは、後味にタールによる渋味や「ぎとつき」が目立つ物が多いものです。そういったネガティブファクターが感じられない様は、後味と言うよりも「余韻」と例えた方が良いのかも知れません。
総じて、やや100'sゆえかピースの個性がマスキングされているような印象も少しは覚えるものの、それが程よい吸いやすさとなっていることに間違いはありません。ピースは良いんだけれど「少しキツい」という方は、この柔和な質感がスムースな吸い心地となっているアロマシリーズこそ良いと思えるはず。
社会情勢や偏ったり怪しかったりな健康的問題云々は別で適当に小遣い稼ぎしてもらうとして、ピースという銘柄は本質主義的に「煙草は大人が楽しむものだ」ということを知らしめてくれる味わいなのです。これ以上は無いでしょうと思わせてくれたザ・ピースの後に続くことや、ピースというユーザーから信頼された荘厳な看板のもとということもあり、それでいて、この喫味です。ブレンダーの本気度も数割ブーストされている様が容易に察することが出来ますよね。
日頃に主喫している銘柄が何であれ、この味・香りが嫌というのも稀有なものでしょう。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine1.0mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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