Caster Mild (D-Spec) を吸ってみた

 概要:紙巻「キャスター・マイルド(ディースペック)」の喫煙感想

 キャスターの中でも人気の高い煙草。紙巻「キャスター・マイルド(ディースペック)」を吸ってみた。

 ちなみに、これはD-spec導入後の低臭気仕様です。

 もともと、このキャスター銘柄は甘い香りなので、オリジナルのブレンドを崩してまでD-specにする必要があったのかは今でも疑問なのですが、このマイルドに限っては「ピュア」という紫煙の量を低減した製品が過去に発売されていたりします。(キャスター・マイルド・ピュア・ボックス TAR:6mg / NICOTINE:0.5mg 販売終了)

 そういった観点から、D-specの導入は当たり前の流れだったのでしょうか。

 また、このマイルドも、一応はボックスパッケージが販売されているのですが、ソフトパッケージの方が広く愛用されている気がします。というより、申し訳程度にラインナップされているボックスパッケージは、つい最近になって、その存在を知ったのです。

 キャスターらしい飾り過ぎないシンプルなフィルターチップですね。大立ち回りがごとく鍋奉行するようなタイプではなく、目立たないながらも気周りをきかせる、そういうタイプな感じ。

 この煙草は、あまりディースペック化してもキャラクターに大きな変化は見られず、上手いことマッチした煙草のように思えるのです。

 オリジナルのキャスターでは、ほんのちょっとのキャラクターの変化で完全に担うポジションが変わってしまった感がありましたが、このマイルドはネガティブな印象は覚えませんね。

 ただ、ディースペック化による変更前と比べると、透明感がなくなったような印象は覚えます。喫味が平面的になったというか、サラウンドエフェクトによって、のっぺりと広がったような印象の吸い心地に変化したような気がするのです。

 同じ甘い系の香りではありますが、何かキャスターのバニラフレーバーとは異なる甘さが、全体的に広く薄くマスキングをしているような。上品さを少し欠いて、何か別のもので誤魔化されているような。

 そして、何だかあまり質の良くない水飴のような、ちょっと焼けるような、ひりつく様な、そんな感じも喫してて口腔内に残りやすい印象です。

 もともと芯のあるタイプではないのですが、さらに全体像がぼやけた感じですね。

 とは言え、あまり大きな変化には感じず、相変わらずキャスター・マイルドとして楽しめることでしょう。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

SevenStars Revo Super Lights Box を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・レボ・スーパーライト・ボックス」の喫煙感想

 セブンスターのD-spec仕様となる煙草。紙巻「セブンスター・レボ・スーパーライト・ボックス」を吸ってみた。

 JTの低臭気仕様であるD-Specを冠するセブンスターの煙草です。

 2005年7月より恒例の静岡県にてテスト販売が始まり、見事に2006年1月から全国拡販へと昇格した煙草でもあるのですね。

 正直、セブンスターはソフトパックのTar14mgの存在感が突出しすぎているので分が悪いと言えばそうですが、どちらかと言えばマイナー銘柄なのではないかなと思います。

 ちなみに、Tar5mgという、あまりセブンスターらしさを感じさせないタールクラスとなっています。

 小さめの空気穴を2列のフィルターチップは、シンプルというか、なんというか。ちょっと素っ気ない印象を覚えますね。パッケージデザインに負けている感じが否めません。

 この煙草は、やはりセブンスターかというと、ディースペックな煙草となっていますね。一応、セブンスターのラインナップで使用されている葉を使用したりと、セブンスターとしての共通点も持ち合わせているらしいのですが、Tar5mgという希釈仕様とディースペックという合わせ技で相殺と上塗りされているような感じでしょうか。

 妙に甘い香りの煙草という点ではセブンスターらしいと言えるのですが、その甘い香りもセブンスターらしいモッサリとしたものではなく、ディースペックらしい妙に人工感を覚えるものなのですね。

 さらには、マイルドセブンのディースペックのようなコッテリ濃厚な感じが無いために、ライトテイストと言えば良いのですが、ちょっと味気ない感じと思ってしまいました。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Impact Menthol Box を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」の喫煙感想

 まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされた煙草。紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」を吸ってみた。

 Tar1mgでも確かな吸い応えというコンセプトを引っ提げて、マイルドセブンにラインナップを構えているインパクトシリーズ。ノンメンソールのみであったラインナップにメンソール版がラインナップされて久しく、まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされたTar5mgのメンソール。

 どういうわけか銘柄にタールクラスの表現がありませんが、この煙草はTar5mgとなっています。

 ちなみに、メーカー広報によると、天然メンソール成分を添加したメンソールスレッドの搭載と併せて、メンソール感を際立たせる「インパクト・ブレンド」なるブレンド技法も使われているのだとか。これにより、クリアなメンソールの清涼感と吸い応えを両立していますとのこと。

 また、同程度のタールクラスの自社メンソール銘柄と比較して、喫煙後に清涼感が口腔内に長く持続するという特徴も持ち合わせているそうです。

 まぁ、Tar1mgの時にも何となく感じていましたが、インパクトシリーズらしい吸い応えというよりは、順当に強メンソールに重きを置く煙草のようにも受け取れますね。

 ポイントとしては、メンソールの強さだけでなく、クリアさも謳われていることでしょうか。

 ここ最近のマイルドセブンを踏襲し、パッケージ形状はラウンドタイプとなっています。色味も黒にライムグリーンと、目新しい感じなのです。

 ここ最近の「強メンソール=ブラックカラー」というトレンドに倣ったデザインとなっていますが、デザインはSF映画のポスターのような佇まいで、中々に良い感じと思えます。

 インサーターでもメンソールスレッドやインパクトブレンドによるイメージが説かれています。Tar1mgでは、完全にコンセプトとなる煙草らしい吸い応えがメンソールに相殺されてしまっていましたが、Tar5mgとなって、どうなるでしょうか。

 フィルターチップはマイルドセブン初のコルク柄を採用したインパクトシリーズということもあり、しっかりとコルク柄となっています。インパクトメンソールの売りでもあるメンソールスレッドも、どことなくパッケージカラーに合わせたグリーンのように見えますね。

 パッケージからのシガレットと、見た目のインパクトは中々に迫力あるものとなっているように思えるのです。

 この煙草は、アクアシリーズにも通じる雑味の無い清らかな吸いやすさがありながら、なるほどメンソールによる清涼感はクリアながらマッシブという、中々にコンセプトを体現した煙草となっているように思えます。

 青臭さや苦みといったものを雑味として綺麗に排除しているため、パッと吸いは「あれ?メンソールが薄い?」と思ってしまうかも知れませんが、きっちりとスーッとした清涼感が強力にやってきます。

 汚れた油を使った重い中華ではなく、綺麗な油を使った天ぷら、みたいな。感覚的な食べ応えだけなら前者でしょうけれど、後者も実のところはという感じです。

 やはりノンメンソールのインパクトが引っ提げていた吸い応えというものとは少し違いますが、これはこれで中々の吸い応えです。清涼感に全振りなので、甘みなどといった要素も特に無い仕上がりではありますが、この尖り方は良い傾向ですね。嗜好品は器用貧乏よりも何か一点に尖ってる方が分かりやすくもありますし。

 味わいや香りを重視したいのであればアクアシリーズを、もっと感覚的に喫煙を楽しみたいのであれば、この煙草を。といった感じなのでしょう。

 ただし、先の通りクリアなメンソールを見事に成しているがゆえに、吸い過ぎには要注意ですね。この煙草は、ついついミンティアをポイポイ、口に放り込み続けてしまうようなことと同じ危険性を孕んでいるように思えますので。

 まぁ、それはそれで、してやったりとブレンダーもほくそ笑むことと思いますが。

 メンソール煙草は味わいよりも、スーッとする清涼感。苦みだ何だはいらない。そういう方向けの煙草です。

 これは、日本たばこ産業にしか作れないと思います。外国煙草には到底無理でしょう。

 あと、気になったのは「冬場、稀にフィルター部分に白い繊維状のものが付着しているように見ることがありますが、これは製品に含まれるメンソール成分が結晶化したものです。品質には問題ございませんのでご安心下さい。」というフリップトップ裏の添え書き。そんなことで問い合わせたりする人、いるんかな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MEVIUS Premium Menthol Option 5 を吸ってみた

 概要:紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・5」の喫煙感想

 破天荒シリーズのミドルタール。紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・5」を吸ってみた。

 カプセルで香りを変えることが出来るというプレミアムメンソールのオプションシリーズ。その中でもミドルタールを担っているのが、このTar5mgの煙草となります。

 ちょっと前までは、この近辺のタールランクはTar4mgやTar6mgが定番であったように思えるのですが、最近はニーズの変化なのかブレンドの都合なのか、ことメンソール製品に関してはTar5mgという仕様も多くなってきているような気がするのです。

 派手というよりは情報量が多めといった感じのチップとなっていますね。空気穴はTar8mgのものと同じようなサイズが間隔を狭めて1列だけ設けられているのです。

 また、カプセルは他の多くのカプセルシガレットと比較すると、かなり口元に寄せて配置されているのです。これはJTというか、喫味にも影響するオプションシリーズの大きな特徴といえるでしょう。

 この煙草、まぁ、順当にTar8㎎のオプション・8をマイルドに仕立てたものとなっていて、空気量の増加により良い具合にメンソールの刺激とカプセルによるフレーバーが弱められているのです。(とは言っても、元より強烈なメンソールと強烈なフレーバーなので、決して「弱い」という事ではありません)

 ちなみに、このオプションシリーズは「カプセルで香りをチェンジ」としか謳われていませんが、カプセルを壊せばガッツリと喫味もブルーベリー系の超個性的なものへと変貌します。

 今のところ、このシリーズは他に類も無い独特なテイストの煙草なのです。

 私的に、この煙草の最大の特徴である独特の風味を最大限に味わいたいのであれば、Tar8mgの方に軍配が上がると思うのです。とはいえ、正直なところTar8mgの方はキャラが立ち過ぎとも受け取れるので、このTar5mgのフレーバー感が丁度良いと感じる方も多そうといった印象ではあります。

 せっかくならばガッツリと珍フレーバーを味わいたい気もしますが、これくらいが常用するとなれば気持ちも良いのかもね、と。

 空気量の増大と、その空気穴よりも口元側に配されたカプセルの効果により、煙草というよりは、もはやフレーバーそのものといったような味わいが、非常に現代的。

 ちなみに、カプセルを壊さないとプレミアムメンソールのTar5mgより少し弱めのメンソール感を味わえて、これが旧アクアメンソールが好みだった方なんかは、普通のプレミアムメンソールシリーズを吸うよりも、このオプションシリーズをカプセルを壊さずに吸う方が近いキャラクターを味わえるかもと思えます。

 癖つよつよが、タールダウンにより癖つよになったくらいな煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MEVIUS Premium Menthol 5 を吸ってみた

 概要:紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・5」の喫煙感想

 マイルドセブンのアクア5とインパクト5が統合されて登場した、結局どっちな煙草。紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・5」を吸ってみた。

 この煙草はマイルドセブンの頃の旧アクアのTar5㎎と旧インパクトのTar5㎎の統合版で、マイルドセブンがメビウスに名称変更するタイミングで新たにラインナップの加わった製品となっています。

 要するに、マイルドセブン期のメンソール製品はアクアとインパクトの複数シリーズで展開していたため「メビウスに切り替わるついでにプレミアムメンソール」という新シリーズで統合してしまえ」といったようなところ。

 以前より「価格がバラバラだから統一」や「デザインがバラバラだから統一」ということは多々あったようで、メビウスというか、マイルドセブンというか、この手の展開は多いようなのです。

 安定した銘柄のわりに、意外と展開のビジョンは不明瞭なのですかね?

 まぁ、統合版とはいえ、アクアのTar5mgとインパクトのTar5mgでは製品傾向も全く異なるものでした。そこで「全く新しい製品」なのか「片側に傾倒した製品」なのかは気になるところ。

 謳い文句や、今の御時世を考えると、やはり旧インパクトシリーズに傾倒しているのでしょうか?

 基本的にパッケージデザインはマイルドセブンを踏襲するメビウスらしい、癖のないものとなっています。

 ただ、カメラの都合なのか、とても青っぽくなってしまっていますが、実際に肉眼で見るには明るめなエメラルドグリーンの印象が強いパッケージとなっています。

 同梱されていたリーフレットによると、メビウスへの名称変更の告知とともに天然メンソール100%であるとのことです。

 この製品に限らず、最近は「天然メンソール100%」という文句が多いような気がしますが、天然ではないメンソールを使用した製品というのは、そもそも存在するのでしょうか?

 フィルターチップは旧アクアを踏襲してか白色で、空気穴は少し大きめのもの広めの間隔で1列となっています。

 また、フィルターにはプレミアムメンソールシリーズの特徴でもあるメンソールスレッドが搭載されていますが、この点は旧インパクトの引き続きでもあるという、ややチグハグな構成をしているのです。

 この煙草は、どちらかというとインパクトメンソール寄りで、それと同じようなキャラクターの煙草となっているのです。

 まぁ、昨今の「メンソール増し増し」なムーブメントの最中では分かりきっていたような気もしますが、フィルターに仕込まれたメンソールスレッドを見ても分かるように、かなり強めのメンソール感となっています。喫味のキャラクターはインパクトメンソールのTar5mgと同じような感覚に仕上げられているのですね。

 やはり、アクアシリーズと違い甘味は少なく、インパクトシリーズらしい強めの清涼感と、ほんの少しの苦味と・・・、そんな感じ。

 ただ、マイルドセブンからのメビウスらしく、無闇矢鱈な強メンソールではなく、まとまりの良い仕上がり。
(これもインパクトメンソールのTar5㎎と同じ印象)

 アクアの苦味の無いスッキリとした甘味を感じることも出来る穏やかなメンソールが好きな人にとっては、あまりにも突然の訃報のようで無念なのかも知れませんが、これが時流の力というものでしょうか。

 クオリティはシリーズの御墨付きで、特に悪い点は見当たらない製品なのに、なんだか残念な気がしてしまうのは、アクアのTar5mgもまた傑作だったからなのでしょうね。

 結局のところ「メビウスになってもメンソールの加減が絶妙だな」の一言に尽きるのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol