WR250X 慣らし終了セカンドインプレッション

バイクに関する内容の記事です



 概要:WR250Xのセカンドインプレッション
 
WR250X 2nd Impression

 みなさん、素敵なバイクライフを如何が御過ごしでしょうか。

 真性の出不精な私はというと、梅雨明けの暑い真夏にやって来たWR250Xも気が付けば峠道に薄く雪も残る寒い冬のラストスパートを迎え、ようやく「慣らし」という作業が完了の目処を付けることが出来ました。 初めて運転した時とは印象も異なってきましたので、人もバイクに小慣れてきたということもありますし、その感想をセカンドインプレッションとして記してみたいと思います。


▼軽くWR250Xのおさらい


 世界屈指のコングロマリットでもあるYAMAHAがリリースしている「WR250R」というオフロード&デュアルパーパスなモデルのモタードバージョンが「WR250X」となります。その「モタード」と言うのは、詰まるところ「オンロードタイヤを装備したオフロードバイク」で、世界各地で行われたオールインワンなバイクレースイベントの競技用車である「スーパーモタード」が起源となっているのだとか。各ジャンルのトップライダーを集めて「ロード・フラットダート・モトクロス」の全要素を盛り込んだコースにて競わせたとのこと。

 鬼畜っすね。

 以上、おさらい終了。


▼WR250Xの慣らし


 取扱説明書によれば「慣らし運転の仕方」として以下のように指示されています。

 1,初回一ヶ月目の点検もしくは1,000km走行時までは慣らし運転をして下さい。

 2,不要な空ぶかしや急加速・急発進はしないで下さい。

 3,慣らし運転を行うと車の寿命を延ばします。

 御存知かとは思いますがWR250Xには回転計も搭載されていませんし、多くのバイクと同様に取扱説明書による掲載内容のみでは具体的に何を行えば良いのかサッパリですね。取り敢えず、私は1,000kmの走行まで以下を留意して運転しました。

 1,各ギアを満遍なく使用するよう心掛ける。

 これは250ccなので、一般的な走行の範疇で特に問題も無く行えていたと思います。

 2,各ギアをギア数の10倍+10%程度の速度にて使用する。

 これは回転計が無いための思い付きな処置で、6速は66km/hから、5速は55km/hから、4速は44km/hからといった感じでギアシフトしていました。また、最高速度は6足にて80km/hを上限とし、80km/hで走行が可能なシーンでは出来るだけ80km/hにて走行するようにしたのは、適度にエンジンを回転させることと回し過ぎないことを両立させようと思ったからです。

 3,まめにエンジンオイルを交換する。

 これに関しては、一回のレジャー利用もしくは200km走行ごとに交換しました。ちなみに、エンジンオイルは取扱説明書によればヤマハ純正の「プレミアム」か「スポーツ」が推奨されていましたが、頻繁に交換するなら「スポーツでいっか」ということでスポーツを使用しています。しかし、点検の際にYSP茅ヶ崎のオッチャンに「スポーツはダメ!最低でもプレミアムじゃ!」と檄を飛ばされる。そりゃ、金があればレーシングオイルでも良いけれど、取り敢えずはメーカーも指定している範疇ですし、絶対にダメということはないかと。

 とまぁ、こんなところでしょうか。正しいことであったかは定かではありません。

WR250X 2nd Impression

 そんなこんなで、ようやくと言った感じに総走行距離は1,000kmを突破です。頻繁に乗る方なら「あっという間」なのでしょうけれど、冒頭の通りに私は真性の出不精なので、やはりSR400の時と同じように半年ほどの時間を要しました。

 まぁ、あまり乗らないからセルフメンテのみで車検の必要が無い250ccカテゴリーを選んだわけですし、そこは人それぞれということで。


▼慣らしを経てのWR250Xの感想


 納車時の感想を記したファーストインプレッションの時とは、やはり抱く感想も若干の変化が見られました。

 まずは「走行フィーリング」について、私は素人なので何も専門的に解ることは無いのですが、加速も必要十分に低速域での走行も不足を感じさせずに付き合ってくれます。前評判の意識もあり当初は低速域での運転に不安を覚えましたが、人が慣れたのかバイクが慣れたのか、しばらく乗れば全く不安も無くなりましたし、今では非常に運転しやすいバイクとなっています。

 決して攻めたりはしませんが、コーナーも入力に対して鈍重ということも無ければ過敏に反応するということも無く、非常に素直に見つめた先へ思い描くように曲がれるといった感じです。視線さえ先を捉えれば、私のようなヘタクソでも直線を走るようにスルーっとコーナーが終了してしまうという、何とも恐ろしいバイクだと思います。

 250ccという軽二輪らしさもありながら、それに似つかわしくないワンランクほど上のパワー感があり、いつもバイク遊びに付き合ってくれる御仁はハーレーダビッドソンの「XL1200X」という名前の通りな1200ccの大型バイクにて付き合ってくれるのですが、特に問題を感じたシーンは無いといったところ。リッタースーパースポーツとかと直線オンロードレースでもしない限り、誰も不満に思うことはないのではないでしょうか。

 足つきに関しては当初の通りビシっと安定感抜群な車両ということもあり片足爪先にて十分で、疲労により何度か停車時に「おっとっと状態」を経験しましたが、そんなバイクが45度くらい傾くという終末状態になろうが運動不足で小柄な体型でも持ち堪えられました。一度も「ウボァー!」にはなりません。

 そう、私は日頃の運動といえば自転車に乗ることくらいと超文化系人種なので、このWR250Xで100kmから300kmのツーリングを行うと翌日は必ず筋肉痛。そして、そのツーリング当日は途中から必ず「ケツイタ」に見舞われます。これにばかりは慣れないようで、当初と感想に違いも無くといったところであり長距離ツーリングを敢行する際はケツにだけ覚悟を共に。50km程度の超短距離ツーリングなら問題も無いのですが「人生最高の10分間にしよう」な要素は強いのです。

 だからと言って日頃から運動しようとは微塵も思いませんが、ゲルザブは近い内に導入しようと思います。

 あと、走行時における風の影響は顕著ですね。向かい風は無駄に持ち合わせている気合いで如何様にも立ち向かえますが、横風はシビアに感じ取らなければ命が吹き飛ばされそう。そう滅多に無いことですが一度だけ横なぶりの風が酷いシーンに見舞われ、その時は「このバイクのハンドルを離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。」とWR250Xがヨルダ化する現象に見舞われたのです。

 まぁ、おおよそのバイクが抱える問題だとは思うのでWR250Xに限ったことではないと言うに適切な範疇ではあります。

 燃費や航続距離は当初の把握と大差も無く、基本的に「27km/1Lから29km/1L」といったところなのです。最長で150kmの走行距離を目安に給油へ向かおうかなといった意識で運転しています。比べると短く不安を覚えた航続距離ですが、意外と問題も無く過ごしていますね。

 とまぁ、こんなところでしょうか。とりあえず「最後かもしれないだろ?だから、ぜんぶ話しておきたいんだ。」にならないよう、今後も細々と楽しんでいきたいと思います。今のところ、私にとって文句無しに良いバイクなのです。

 セルフスターターって、いいね。


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