Wychwood Dr. Thirsty's を飲んでみた

飲酒に関する内容を含みます



 概要:ビール「ウィッチウッド・ドクターサーティーズ」のレビュー



 見るからに変でしかないラベルが最大の特徴であるウィッチウッド醸造所のビールの1つ。ビール「ウィッチウッド・ドクターサーティーズ」を飲んでみた。



 何よりも奇抜なラベルとキャラクター性で、ビール好きなら知っている方も少なくはないかも知れないイギリスのウィッチウッド醸造所。そのウィッチウッド醸造所のラインナップの1つである「Dr. Thirsty's:ドクターサーティーズ」というビールなのです。

 メーカーのホームページの製品紹介によると、このビールは四種のホップを使用する明るい色味のビールのようです。軽く爽やかな飲み口とビターな余韻を特徴とし、香りは柑橘の他に花や蜜の香りなどを漂わせるそうです。

 いやはや、何をもって「ドクターサーティーズ」なのでしょうか。至極マジメなビールにしか思えませんよね。




 画像だと日本の地ビールのような小瓶に見えるかも知れませんが、容量は500mlと日本の中瓶サイズとなっています。よくある500mlのペットボトルよりも、瓶ゆえに少し大きいくらいの感じですね。

 ウィッチウッド醸造所の製品は缶だったり瓶だったりとラインナップされているようですが、おおよそ日本で出回っているのはボトルタイプであるのかと思います。



 で、強烈なラベルです。

 とても楽しそうな先生ですが、まるで良い人には見えませんね。ぜったいに悪いことをしている人だと思います。

 また、このように同社は個性的なキャラクター感を演出することを楽しんでいるようですが、特にドクターサーティーズにおいては製品内容とラベルのキャラクターも関連性は持っていないように思えます。




 ウィッチウッド醸造所のシンボルでもある「魔女」のシルエットデザインは、王冠やボトルの首などにレイアウトされています。このロゴありきというのか、だから変なラベルのビールばかりラインナップしているということにも少し納得してしまいますね。



 あと、同社の信条なのか知りませんが、要所に「BREWERS OF CHARACTER」という言葉がデザインされています。意味は恐らく、順当に考えれば「気高き醸造者」なのだと思います。

 ただ、こんな感じのラベルですし、もしかすると「キャラモノブルーワーズ」だったりするのかも知れませんね。



 ボトルにも「BLONDE」と記載されているビールの色は、それこそ多くの日本人がイメージするステレオタイプ的なビールの色となっています。見るからに軽そうというのか、スコスコと飲めそうな色のビールなのです。


味・香りについて感想



 このビールは、非常に軽い飲み心地のビールとなっていますね。わりと順当に、この色味と香りから想像するに反さないといった味なのです。

 強いて言うのなら、甘味は少ないように思えますね。軽快な苦味による軽い飲み口が印象的で、何と言うのか「旨い!」というビールではないものの、どれだけでも飲めてしまうという調子の良いビールではないでしょうか。

 メーカーの言う通り、確かに飲み込んだ後にシトラス(柑橘)の香りがフワッと感じられますし、これがまた良い感じに一口ごとの節目を演出しています。それゆえに、ちゃっちゃと次々に口数が増えてしまうのですね。

 500mlと、この手のボトルビールにしては量も多めではありますが、あっという間に無くなってしまいます。気を付けないと、食事と酔いのペースが狂ってしまうのです。

 総じて、全体的には味も香りも控え目で、余韻もフワッと消えるように主張をしないビールです。あまり芳醇なビールは好まないという方や、それこそ蒸し暑い夏場には最適なビールでしょう。

 また、あまり私はビールの泡を好まないのですが、このビールは泡もスッキリとしていて嫌な気になりませんでした。

 何だろうなぁ。このラベルのきな臭いお爺ちゃんが、何となく「大口たたいて、すぐに劣勢になり逃げだす」というような小物キャラなのだろうと想像してしまうようなビールとなっているのでした。

 フルーツ系フレーバービールが好みであれば、意外と面白いと思えるビールかも知れませんよ。


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