Echo を吸ってみた

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 安さがウリの旧三級品でレギュラーサイズのフィルター付きシガレット。

 「エコー」を吸ってみた。

 この煙草は「旧三級品」という特別税率の適用により価格が抑えられている、通称「安煙草」の一つです。レギュラーサイズのシガレットによる小振りなパッケージが愛嬌を感じさせてくれる見た目と、申し訳な程度ながらにフィルター付きとなっているフレンドリーな仕様により、旧三級品の中でも安さと相まって中々に人気の煙草ですね。

 ちなみに、この煙草は「旧三級品」と言うことで通常では破棄されてしまうような葉という、詰まるところ等級の低い葉や部位に他銘柄製造時の余り材なんかを使用しているため、多くの煙草とは異なる「特別税率」が適用されて安い価格が実現されています。

 度重なる増税の影響もあり、中々に需要が増している煙草。しかし、その安さのファクターである「特別税率」は2015年には段階的な廃止の決定が公表され、間も無くして2016年には「段階的な廃止」が動き始めています。最終的に落ち着く価格帯は不明ですが、確実に値上げが実施されていく流れが現実味を帯びてきましたね。

 他と比べて安くなければ売れないことは必至に思えるカテゴリーですので、価格が他と肩を並べるまでにはならないと思うのですが、内容にアレンジが加わって名実ともに「普通の煙草」になってしまったりもするのかな。

 と言うことで、早いとこ記憶に刻み込んでおこうと思った次第なのです。

Echo Echo

 沖縄銘柄を除く旧三級品のパックは、ビニールによる個包装が施されていない状態で販売されています。ゴールデンバットなんかと同じく、この共通した包装仕様と強めな加香とが相まって、パックからは微量に甘い香りが漏れて漂っていますね。

 レギュラーサイズという今となっては珍しい小振りさに愛嬌を感じ、昔ながらの喫茶店が似合いそうなレトロな印象のパッケージデザインには愛想の良さを覚え、ちょっと漏れちゃってる甘い香りが少しの出来の悪さといった愛らしさにも思えてくる、何とも不思議で素敵な魅力の煙草なのです。

Echo Echo

 レギュラーサイズと呼ばれるサイズのシガレットは今どきの多くの銘柄と比べるとフィルターは異様に短く、エコーで使用されているフィルターは非常にフカフカで密度の低そうなプレーンフィルターなのです。

 また、シガレットの長さとしては有名なところで例えると「ホープ」なんかと同じで、フィルターチップのデザインは極めて必要最低限といった程度の装飾となっているため、ブランドキャラクターの印象と相まって、何とも言えないチープ感が漂っていたり。

 ちなみに、広く一般的にはシガレットで「レギュラーサイズ」と言うと、今の世では「ロングサイズ」と呼ばれることの多い「100’sシガレット」に対して、それより短い「キングサイズ」のシガレットを「レギュラーサイズ」と呼ぶことが多いと思います。本来なら、このエコーやゴールデンバットに洋モクならフランス煙草のカポラル系など、シガレット全長が約70mmのもの、それらが正しい「レギュラーサイズ」となっているのです。

 また、もはや「100’sシガレット」の別称として広く使われている「ロングサイズ」というのは、本来なら「わかば」のようにシガレット全長が約80mmのものを示すサイズネームだったりしますね。喫煙文化の変遷にも確かな時代の流れがあり、キングサイズや100’sといったシガレットサイズが台頭しきった今の喫煙文化では、これらの旧三級品のように昔から多くが変わらずに生き残っている銘柄にとって中々にチグハグのファクターとなっていたりするのでしょう。

 この取り残されている感が趣と言う様に何とも素敵で、のどかで少し哀愁を感じる行楽地のような雰囲気。


喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、と言うか、この煙草もまた、旧三級品の例に漏れずと言ったように「吸い方で大きく変わる煙草」となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、よくあるアメリカンブレンドタイプのシガレットのような甘い香りに思えながら独特な癖を含む不思議な甘さの香りとなっていますね。何だろうな、少し青臭さを感じる点に癖を覚えるのかも知れません。これは決して悪くはない何とも甘い香りなのですが、それなりに高級感とは無縁な野暮ったさも感じる香りで、ビニール包装が施されていないこともありパッケージから漏れている様と合わせて中々に個性的なのです。

 喫味の方は「吸い方の次第で如何様にも」と言ったような味わいとなっていて、それこそスパスパとラフに吸ってしまうと辛味ばかりが非常に目立ち、石油系液体のような気持ちの悪い香りが支配的に攻めてくるので、ひとたまりもありません。

 しかし、ゆっくりと丁寧に喫すれば、野暮ったさは据え置きながら豊かに過ぎるくらいのボワッとした甘味が尋常ではない広がりをもって攻めてくるので、中々に一興なのです。

 まるで、厳骨庵の厳骨飴みたいな味わいの煙草で、詰まるところ、きな粉と黒糖。

 総じて、旧三級品のラインナップではフィルター付きの中で最安値という一見のフレンドリー感はあるものの、その実はノンフィルター製品と同じくらい喫し方に注意しなければならない煙草となっているのです。

 また、他の旧三級品と同じく「丁寧に喫すれば上品に様変わり」と言ったキャラクターでもなく、どちらにせよ野暮ったさ全開な味わいは、ある意味で最も「安煙草」らしいキャラクターを全うしているのかも知れませんね。かなり濃口な味わいが好みならマッチしそうですが、そうでなければ余裕でグロッキー確定です。中々に「年配」なイメージの強い煙草ではありますが、味覚も年をとり濃い味を好まなくなる年頃には不向きというギャップに萌えますか。

 ということで、色々と無茶苦茶な、それでも素敵な煙草なのでした。


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Strictly Not Take. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

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