Winston Compact Menthol Purple 5 Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます


 概要:紙巻「ウィンストン・コンパクトメンソール・パープル・5・ボックス」の喫煙感想



 少し珍しいサイズのシガレットのメンソール銘柄。紙巻「ウィンストン・コンパクトメンソール・パープル・5・ボックス」を吸ってみた。


 19本入りミディアムスリムという珍しい仕様を採用しているウィンストンのコンパクトシリーズですが、それのフレーバーメンソール銘柄なのです。

 最近は一般的なKSやSKSではない、少し特殊な規格の製品も増えましたよね。シガレットサイズや入り本数など、愛煙家の手に握られている銘柄は、もはやキングサイズの20本入りが大多数とも言えなさそうです。

 ちなみに、そのフレーバーはベリーフレーバーとなっているそうです。ベリーというと人によってイメージとの揺れが生じるかも知れませんが、紫色を配色したパッケージからもブルーベリーのようなベリーを想像することでしょう。

 また、意外と気を付けた方が良い点というか、留意すべき点としては、この煙草はカプセルを使用していないということかも知れません。最近のフレーバーなメンソール銘柄はフレーバーカプセルを搭載していることが常態化していましたが、この煙草は思いのほかカプセルは採用されていないのですね。

 恐らくは、やや細身のミディアムスリムという規格の都合でカプセルを搭載できないのか、コストカットや他の銘柄との差別化によるのか、それは定かではありません。しかしながら、この手にしては珍しく当たり前のように搭載されているのだろうと思ってしまうカプセルは搭載されていないので、そこに価値を見出す方は要注意かも知れません。




 一般的なキングサイズパッケージと比べると、わずかに小ぶりなパッケージです。先にリリースされているコンパクトシリーズと規格的には同様となる煙草ですが、タールバリエーションはTar5mgとTar1mgというメンソールラインナップらしいものへ変更されていますね。

 このシリーズの特徴でもある価格を抑えながら19本入りという歯抜けのような仕様に関しては、人によって受け取り方も異なりそうです。安くても入り本数が少ないのかと腑に落ちない方もいれば、始めから少なければ無駄に吸う本数も増えずに済むと捉える方も、それぞれの感じ方・考え方があることでしょう。

 ちなみに、メーカーとしては「19本入りとすることで求めやすい価格に」とのことなのです。




 代理店系の輸入銘柄や古株の銘柄などは中包装紙にPULLと指図されているものもありますが、この煙草はインサーターにPULLとありました。

 ただ、どんな広告が仕込まれているのかと思いきや、思いのほか単なる製品のコピーで拍子抜けといったところかも知れません。シンプルなモノトーンシルエット調で「甘さスッキリ、ベリーテイスト。19本入り410円」と。

 しかしながら、この時点で「甘さスッキリ、ベリーテイスト」という文言により、どうやらオプション・パープルなどのような強烈なベリー系フレーバーとは毛色が異なるのかも知れないと好奇心が沸いてくるのです。

 意外とね。ベリー系フレーバー銘柄って、味・香りの派手なものばかりですからね。そこを土俵にスッキリと謳うと、ありきたりに思える内容ながら地味に新しい印象を与えてくれるのです。




 中包装紙やシガレットデザインは、かなりシンプルな印象のデザインとなっています。フィルターチップにはライトグレーで格子模様がデザインされていたりと、装飾性を感じさせてはくれますが、全体的にはシンプルに仕上げられている印象なのです。

 ウィンストンはアメリカ発祥の古いブランドですが、今や新旧様々な様相の銘柄がラインナップされる賑やかなブランドとなりました。


味・香りについて感想


 この煙草は、なるほどキャッチコピーそのままな煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、まるでブルーベリーガムのような心地の良い甘酸っぱい香りですね。この香りは下限も強めなので、フレーバーシガレットが好みの方は堪らない香りではないでしょうか。

 フリップトップを開口した時点で香り出しますし、シガレットからは更に強めに香ります。このシガレットの香りだけでも十分に楽しめるのです。

 そして喫味の方ですが、スッキリと謳われていたように思いのほかフレーバーは強すぎることもありません。JTでベリーフレーバーなメンソールと言うと、真っ先にメビウスのオプション・パープルをイメージするかも知れません。しかしながら、この煙草ではカプセル仕様ではないためか、フレーバーに強烈なダイレクト感というものは無いのですね。

 ベースの味わいとしてはウィンストンのコンパクトシリーズらしい雑味の無い軽やかでフワッと甘さが心地の良いもので、そこに強すぎない清涼感を呈してくれるメンソールがいます。メンソールは最近の煙草らしく苦みや青臭さが抑えられているので、クリアなベースとの相性も抜群に思えることでしょう。

 そして、そこに、ほんのりと香る程度にベリーフレーバーが添えられています。加減の妙もあり、それこそ今までのベリー系フレーバーの多くよりもリアリティーを感じさせてくれるベリーフレーバーと言った印象ですね。

 何と言うのか、ここ最近のフレーバー系の新製品はフレーバーを主役級という扱いの煙草が多かったと思うのですが、この煙草の場合は完全に引き立て役のような感じです。それこそ、かいしきとか、そんな感じの存在感と言えるでしょう。

 ただし、悪く言えば想像よりもフレーバー感が薄いと言えるのかも知れませんが、順当にフレーバーシガレットらしい塩梅でベリーフレーバーが呈されます。何より、メンソールそのものに苦みや青臭さなどが少なく、軽快に刺激感少なめのスッキリとした清涼感のメンソールとなっているので、オプション・パープルのようにフレーバーは強烈でなくとも十分といったところです。

 何と言うのか、JTのフレーバーメンソールにしては、わりと小奇麗に仕上げられているような印象です。この手では何気に強烈な個性をバシッと型にはめてくる傾向のJTにしては、何だか珍しいとすら思えるキャラクターの煙草なのですね。

 では、面白くないのかと言うと、そうではない点も好印象です。メンソールでベリーフレーバーということですし、オプション・パープルと似通った味わいの二番煎じ的な煙草なのかと思いきや、それとは毛色の異なるベリーフレーバー&メンソール感でキャラクターの差別化も感じられるからです。

 総じて、想像する強烈なメンソール&フレーバー感とは裏腹に、わりとナチュラルなベリーフレーバーのメンソールシガレットといった煙草となっています。フレーバーの派手さ・明瞭さではJTらしからぬかも知れませんが、いわゆる飽きずに長く付き合えるといったような塩梅が素敵な煙草なのです。

 ウィンストンのコンパクトシリーズらしい雑味の無いクリアな味わいをベースに、シンプルな清涼感のメンソールと素朴なベリーフレーバーが何ともマッチングの良い煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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