喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「ウィンストン・キャビン」の味や香りが変わったかを検証
色々と忙しないキャビンについて。そんな「キャビンの味」について、検証とともに私的な感想や意見を述べてみた。
▼前置き
キャビンはウィンストンへのブランド統合の後、今度は銘柄名とパッケージデザインを他のウィンストンシリーズと揃えるように変更しました。これに際して、ツイッターで「キャビンとキャスターにおけるパッケージと銘柄を変更するにあたっての味や香りの変化」という話題を振られたわけです。ということで、私的検証とともに記事にしてみました。
ちなみに、今回は「変化」という点に注目しているため、比べて大きく様変わりしたキャビンのみにスポットを当て、キャスターは割愛させていただきました。
▼ウィントン・キャビンの基本情報
詰まるところ、いわゆる「キャビン」ですね。JTのウィンストンにおける販売戦略により、キャスターとともにウィンストンブランドへブランドを統合したため「キャビン」はサブブランドと化しましたが、だからと特に内容的な変化は無いとのことです。
ただし、先の通りにサブブランドと化しても味や香りに変更は無いとするものの、ラインナップを新装したウィンストン銘柄に漏れなく搭載されることとなった「ロングテイスト」という機能を実装しているという点は旧キャビンとは大きく異なる点です。そのロングテイストというのは「ウィンストン専用の特別な巻紙を使用することで、たばこの味わいをより長くお楽しみいただける新機能」とメーカーがアナウンスしていますが、要するに特殊な巻紙により燃える速度が遅くなったのでしょう。
ちなみに、ロングテイストの実装はサブブランド化の時点で完了していますので、今回のリニューアルでは引き続きとなるため特に味わいの変化といったことに関しては関係の無い点となると思います。
▼新旧パッケージを比べてみる
青色のウィンストンと旧キャスターの白いウィンストンはデザインを共有していたものの、この旧キャビンの赤いウィンストンだけは少し異なるデザインでラインナップでも浮いていましたよね。今回のデザインと製品名の変更を機に、キャビンこと赤いウィンストンも他のシリーズとデザインを共有するようです。
まずは、新パッケージから見てみましょう。確かに他のウィンストン銘柄と足並み揃ったデザインとなり、これなら統一感を感じるといったところでしょうか。今ではキャビンのイメージカラーとなっている赤色をテーマとしたパッケージデザインで、銘柄にも「レッド」と冠することによりシリーズの色分けを図っています。
ところで、この新パッケージで気になる点といえば、それは今まで赤いウィンストンにだけ記されていなかった「XS」がデザインされていることでしょうか。今回のリニューアルはラインナップをスマートにする狙いがあり、これを機にウィンストン銘柄に含まれていた「XS」を削除したシンプルな銘柄で顧客に親しみやすさを覚えさせるとのことです。しかしながら、旧キャビンの赤いウィンストンだけは本より「XS」を冠していなかったわけですし、ちょっとチグハグな感じですね。
そして、こちらは新パッケージへの切り替え前に告知ビニール外装にて流通した旧パッケージです。このように、何かを変更する際の事前告知をビニール外装にで行うというのは、最近では当たり前となっている手法ですね。
で、私は気付いてしまった。
よく見てみれば、デザインへ馴染むように魔法の呪文「味・香りは変わりません」が記されているのです。このメッセージがある場合は、基本的にメーカーは味わいに対して何か変更作業は行っていないのですよね。逆説的に捉えれば、先のラークの件のような場合は魔法の呪文は存在しませんから。
正直なところ、この新旧と二つのパッケージを両手に持ちながら悩んだことは言うまでもなくです。果たして、これは吸い比べる意味があるのかと。さり気なく答案用紙が提出されているではないかと。いやん、無駄に840円を使ってしまったのかしらと。
▼うだうだ言わずに吸い比べてみる
いやはや、やはり味・香りは変わりませんと明言されている通り、それは察しの通りと特に目立つ変化は感じられないものなっていました。あまりにも面白みに欠けてしましましたね。
しかしながらですね、微妙にリニューアル後のキャビン・レッドの方が煙の質感が柔らかく、それが転じて甘さに富む喫しやすい味わいへ変化しているようには感じた次第でもあります。こればかりは気のせいと言われれば何も言い返せない程度でもありますが、もしかすると今回のリニューアルを機に何か調整が行われた可能性は否定が出来ません。これは「変えた」のではなく、正に「調整した」という範疇です。賞味期限は新旧ともに同月となっているため、製造よりの経過による変化でもないでしょう。
いや、確実にリニューアル後の方が良い味わいだと思うのですよね。ただし、メーカー関係者に「味は変わりましたか?」と尋ねてみたら、やはり「いえ、パッケージと銘柄の変更のみで味や香りに変更はありません」という回答を頂きました。まぁ、現実的に考えてみても変更する意味が無いですから、信頼が出来る人柄ゆえに嘘は言っていないのでしょう。
ただし、先のラークの件でも触れた通り、煙草は不変のようで常に味わいを調整されつつ製造されています。お茶なんかも同様ですが、原料が常に変化する農作物である上に長きにわたって楽しまれるものであるという特性上では、常にキャラクターを維持しつつ時代の嗜好性に合わせた改良が行われているものなのです。それは決して「変更」ではありませんが、その実の変化が目立てば「変更」と受け取る喫煙者もいるかも知れませんね。
ちなみに、この話題を振ってくれた方はキャビンのみを試した私とは異なり、キャスターのみを試した上で同じように「甘さが豊かになった」と実感したそうです。私的にはモヤモヤしていたところに光が差したような気がしましたね。何と言うのか「あぁ、同じように感じている人が他にもいるのか」と、孤立感を覚える中で同志を見つけたように妙な嬉しさを感じたのです。それは私感に自信を持つ契機ともなりました。
▼総括(私感)
何とも曖昧で恐縮ですが、メーカーが告知していたように大枠ではキャラクターに変わりも無しといったところでしょう。それでも、私的にはブラッシュアップといった様に喫味の変化は感じ取った次第であります。具体的には先の通りで、煙の質感が柔らかくなり、それが転じて嫌な味わいを更に抑制して優しい甘さに富む味わいと感じさせてくれるものとなったような気がするのです。
いや、確実に味わいが良くなってますよ。新しいキャビンは。
もしかすると、せっかくの好意を無下にして古きに囚われるように「味が変わった」と批判する方もいるかも知れません。特に特定の銘柄ばかりを喫し続けた挙句で柔軟さを欠いてしまっている喫煙者に多い傾向かと思われます。しかし、私は煙草というものは「その都度のものを楽しむ」というスタンスこそが楽しむ秘訣だと思っています。悪いものは悪いと言いうべきですが、それは「気に入らない」と混同してはいけないと考えるのです。
私的結論としては、キャビンの味わいは今回のリニューアルを機に「良くなった」です。それでいて、メーカーが「味・香りは変わりません」と伝えている通りに「しっかりとキャビンである」と感じる点は、変わったというには語弊が生まれるところでしょう。そもそも気のせいだと言われれば、それまでの程度ですから。
煙草というものは、その時々の気持ちや状況で様々な味わいを感じさせてくれますからね。製品的内容は環境的変化のみで基本は変わりがなくとも「変わったな」と思うことは存分にありますし、それが転じて「製品が変わった」と誤解した経験を持つ方も多いはずです。そもそも、メーカーからしてみればパッケージデザインや製品名を少し変更する程度のイベントで、内容までも変えることは効率的に行わないと思いますから。今回のリニューアルで私が感じたとする変化も、これらの範疇と言い切れる程度なのです。
いやはや、メーカーからしてみれば鬱陶しい限りでしょうけれど、このように些細なアクションを契機に様々な憶測とディスカッションが生まれる煙草というものは、非常に面白いものですね。皆が記憶や感情に思考を織り交ぜて思い入れありきで楽しみ、煙という曖昧な媒体を嗜好するという特性ゆえでしょう。
以上、非常に曖昧な上に仕上がりの遅いテストレポートとなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回で喫し比べた各煙草は、後日に個別の喫煙感想記事を公開していきますので、そちらも良ければ御覧になってみて下さいませ。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
▼あわせて他銘柄どうぞ▼
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