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E.W.S.というオリジナルのエフェクターやモディファイしたエフェクターを製作しているメーカーがラインナップしているパワーディストリビューター。
「小さい・軽い・大電流」の三拍子で普及しているスイッチング方式のアダプターが発する高周波ノイズを「強力なノイズフィルター」で除去し、各系統に個別で保護回路が設けられているので短絡などのトラブルにも万全。
何より小さく、地味に安い!
そんな、現代のパワーサプライに対するニーズに応えるが如く、サービス精神を地で行くような製品なのです。
出力系統はDC-OUT1と銘打たれた5系統とDC-OUT2と銘打たれた1系統の計6つで、DC-OUT1は何の変哲もないDC9V出力ですが、DC-OUT2は本体内部のジャンパーピンを付け替えることでDC9VかDC18Vかを選択することが出来ます。
ちなみに、5つのDC-OUT1は各系統とも最大電流量は100mAまでとなっており、人によっては少ないと感じることもあるでしょう。
DC-OUT2も18Vで供給する際の最大電流量は100mAまでなのですが、9Vで供給する際は650mAまで吐き出せるのです。
しれっと、本体のラベルに「DC-OUT1 9V 100mA Each」と記載しています。
18Vに昇圧する際にチャージポンプ回路を使用するため、電流量が多いと電圧が低下するので要注意との脅迫状が同梱されています。
入力系統はDC9Vのインプットが1つです。
PNS-1の本体設定にもよりますが、制約の中でもフル活用すれば1150mAまで吐き出せるので、1000mA以上の大電流まで対応したアダプターを使うことが好ましいように思えます。
ノイズに関しては、私自身が電源に因るノイズトラブルとは無縁なので何の自覚もなく何とも言えないのですが、これこそが証拠とでも言えば良いのでしょうか。
そこら中でPNS-1の検証サイトが企画されていたりと、ユーザーの評判は上々である様子は容易く見て取れますしね。
電流量の制限や出力系統の数が人によってはネックとなるのかも知れませんが、このパワーサプライは新たな定番だと思うのです。
ちなみに、このE.W.S.というブランドはProsound Communications Inc (PCI)が擁するブランドに一つである様子。
PCIはアメリカに本社を置く日本人(堀場聡夫さん)の会社で、有名なところだとXoticやZ.Vexなんかの商品を日本に紹介している会社なのですが、このE.W.S.は日本発のブランドっぽいので、それらとは逆のポジションなブランドなのかな。
にしても、PCI日本支社のウェブサイトって、時代を感じるというか、ホームメイド感を感じるというか、もう少し見やすくとか、どうにかならんのかね?
Product Specification
入力:DC9V(5.5x2.1mmバレルコネクター)
出力:DC9Vx5, DC9-18Vx1(5.5x2.1mmバレルコネクター)
入出力電源特性:センターマイナス
寸法:88x34x30mm
重量:114g