アークローヤル・アップルミント(アークロイヤル・アップルミント) の喫煙感想
アップルでミントなフレーバーのシガレット。紙巻「アークローヤル・アップルミント(アークロイヤル・アップルミント)」を吸ってみた。
銘柄概要
フレーバーラインナップが個性的なウルグアイのアークローヤルというブランドで、この煙草はシガレットでは珍しいアップル系フレーバーの煙草となっています。単純なアップルフレーバーではなく、ミントのテイストを加えたアップルミントという点も特徴と言えるでしょう。
手巻きやパイプといった刻みで販売されている煙草ではアップル系フレーバーも珍しいものではない印象ですが、ことシガレットという紙巻煙草となると意外や数も非常に少ない珍しいフレーバーですよね。アークローヤルはパイプ葉もラインナップするブランドですし、それ故に発想もパイプ寄りなのかも知れません。
また、親玉のアークローヤルはパイプ系バニラフレーバーと銘打ちパイプ志向のシガレットであることをアピールしていますが、このアップルミントを含むバリエーションでは特にパイプのキャラクターは謳われていません。
パッケージデザインは、同じくアークローヤルのスイートと共通したものとなっていますね。錨のイラストではなく、パイプを喫する水兵のイラストがメインを飾っているデザインなのです。
ちなみに、フリップトップ部分には「APPLE MINT」と記されていますが、パッケージ中央には「FRUIT MINT FLAVOR」と記されています。無印のアークローヤルのようなパイプ系フレーバーをアピールするような表現は特に無く、パイプを咥える水兵のデザイン程度となっていますね。
言い訳の必要な表現を使用していないためにパッケージサイドはシンプルな印象ですが、スイートと同様に片側には「表面にシミが出る場合がありますが云々」という注釈が記されています。アークローヤルは使用している香料の都合か、巻紙にシミが出る場合があるようですね。
ちなみに、数値的な仕様としてはスイートと同様にTar9mgの煙草となっています。ウルトラ低タールが主流の現代では、ややハイタールと感じる仕様かも知れませんね。
インナーデザインは、それこそスイートと完全に共通化されていました。お洒落なパッケージデザインと相まって、淡いゴールドカラーのインナーが気分を上々にしてくれることでしょう。
巻紙が茶色かったりすることも多いアークローヤルですが、このアップルミントは白色のチップに白色の巻紙と、とってもオーソドックスなデザインとなっています。ちょっと物足りなさを覚えてしまうのは、この煙草もアークローヤルであるからなのでしょう。
仕様としては、極小の空気穴が2列のフィルターチップに、アークローヤルらしくチャコールフィルターという内容となっています。そして、さり気なくスイートと同様にフィルターチップには甘味が塗布されていますね。
ちなみに、そのチップの甘さはブラックデビルのような甘さとは異なり、まるで糖衣ガムの糖衣のような甘さに思えます。もしくは「変わり玉」ですね。フィルターチップのツルっとした質感と相まって、フィルターチップをペロッと舐めると、まるで変わり玉を舐めているような感覚です。
変わり玉と言って分からなければ、チャイナマーブルと言えば伝わるでしょうか。要するに、砂糖の甘さなのです。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、アークローヤルらしく何とも独特な味わいの煙草となっているのです。
まず、シガレットの香りですが、ビニール外装を取り除いた時点で強く漂う香りは、まるで「歯みがき粉」のような香りとなっていますね。爽やかな甘さが朝の寝覚めや夜の就寝前を彷彿とさせる、そんな香りなのです。
しかしながら、シガレットを取り出して巻きの部分に鼻を当ててみると、打って変わりアークローヤルらしい甘い香りが強くなります。それに瑞々しいアップルの香りを上乗せさせたような、何とも個性的な甘い香りを楽しむことが出来るのです。歯みがき粉のような香りも然る事ながら、やはりアークローヤルらしい強烈な甘い香りは健在といった印象ですね。
ボックスからは爽やかな香りが強めに漂い、シガレットからはアークローヤルらしい甘さの香りが強めに漂うという。正にアップルミントとアークローヤルの双方の個性が主張し合うといった香りなのです。かなり楽しめます。
そして、喫味の方ですが、おおよそアップルミントという銘柄から気になることも多いだろうことは「メンソールシガレットなのか」ということかと思います。その点に関しては、端的に言ってしまえば「メンソールシガレットではない」と言える味わいとなっていますね。
それは具体的に言うと、メンソールシガレットのようなスースーする清涼感は無いという感じです。
その味わいとしては、なるほどキャンディーのようなアップルの瑞々しい味わいが、アークローヤルらしい癖のある甘い香りとともに楽しめるといった内容となっていますね。そこにミントの香りや苦味などが、味わいとして付与されているような感じなのです。
鼻から抜ける香りは瑞々しいアップルとアークローヤルらしい甘い香りとなっていて、舌に乗っかる味わいはデザートに添えられた少量のミントを食した時のような味わいといったコンビネーションとなっています。そこにスースーする清涼感は、ありません。
何と言うのか、スイートはスイートフレーバーでアークローヤルの癖のある味わいを緩和している仕上がりでした。しかしながら、このアップルミントはアークローヤルらしい舌に残るヤニっぽさを見事にミントの生々しさの演出に転じさせているような仕上がりなのです。
あの独特の嫌とも思える癖が、この煙草では調和の内となっていて、見事にハーモニーの中に組み込まれているような感じですね。
紫煙の香りも、アークローヤルらしくシガレットの香りを反映させた独特の甘い香りとなっています。
総じて、やや無理やりに増強されているようなアップル感ではありますが、そのため非常に分かりやすくアップルでミントなフレーバーを満喫することが出来る煙草と言えるでしょう。フィルターの甘さも煙草の味わいにキャンディ的な要素を付与していて、とっても良い感じなのです。
アップル味のキャンディーやジュースが好きな方は、絶対に気に入る煙草と思いますよ。それよりも、変わり玉のような印象の方が私的には強いのですけれどね。アークローヤルの癖あるヤニっぽさもミント感の演出に一役を買っていますし、糊っぽい酸味も感じられませんし、分かりやすくアップルでミントなフレーバーが楽しめますから。
メンソールシガレットのような清涼感が無いということも、フレーバーを楽しみやすくて良い感じなのです。
ところで、この煙草の競合と言えばディージェーミックスのグリーンアップルメンソールかと思いますが、それとは異なりメンソール感はありません。ミントの味わいは楽しめますが、メンソールシガレットのような苦味もありませんから。癖があるようで、癖が無いという、何とも楽しみやすいシガレットなのかと思います。
あまり爽やかではありませんが、ハイチュウの青リンゴ味を変わり玉として楽しめる、それににミントを添えたような味わいの煙草なのでした。
この煙草もスイートと同様に、以前はソフトパックで販売されていましたね。ボックスパッケージに変更となったこと以外には特に何が変わったわけでもないと思いますが、デザインの印象も少しだけ変わりました。
ところで、このアークローヤルを擁するモンテパスという煙草メーカーですが、そこの全てが日本国内で扱われているわけではありませんが、メーカーウェブサイトより様々なブランドの確認が出来ます。そこで面白いのは、アークローヤルやブライトやフロイドといった日本国内で流通しているブランドのサンプルイメージが、日本向けのパッケージであることなのです。
実は、もしかするとアークローヤルって日本向けブランドだったりするのでしょうか。そう言われてみれば、アークローヤルって、あまり海外ウェブサイトがヒットしなかったりしますよね。
う~ん、謎だ。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar9mg Nicotine0.8mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「Other Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る