Ark Royal Berry Rose Tea を吸ってみた

アークローヤル・ベリー・ロゼ・ティー(アークロイヤル・ベリー・ロゼ・ティー) の喫煙感想

 アークローヤルでも人気のティーフレーバータイプに加えられたベリー&ロゼな煙草。紙巻「アークローヤル・ベリー・ロゼ・ティー(アークロイヤル・ベリー・ロゼ・ティー)」を吸ってみた。


銘柄概要

 個性豊かなフレーバーシガレットで人気の、ウルグアイはモンテパスによるアークローヤルというブランド。そのラインナップにはティーフレーバーを採用しているアークローヤル・トロピカル・ティーという煙草がありますね。

 この煙草は、そのティーフレーバーシリーズに加えられたフレーバーシガレットとなっているのです。

 ちなみに、銘柄が「ベリー・ロゼ・ティー」と少し判別に困りそうなものとなっています。その具体的な内容としては「ストロベリーにスパークリングワインのテイストを加えたティーフレーバー独特の爽やかさ」と代理店は紹介していたようです。

 要するに、銘柄のベリーは「very:とても」ではなく「berry:果物のベリー」で、ロゼは「rose:薔薇」ではなくワインにおけるロゼなのですね。ベリーと言われるとブルーベリーを思い浮かべる方も多いと思いますし、ティーと言われた手前ではロゼが薔薇ではなくワインのロゼだと思う方も少ないことでしょう。

 いずれにせよ、中々にトリッキーな煙草となっているようです。私はというと、順当にベリーとローズのフレーバーティーの香りの煙草なのかと思っていましたから。

 また、この煙草の当初はというと、アークローヤル・スペシャルという煙草と同時にアークローヤルの発売30周年を記念した数量限定商品としてリリースされたそうです。その後に格上げというかたちで、レギュラーラインナップとして加えられたのだとか。

 同時に限定銘柄としてリリースされたアークローヤル・スペシャルは限定商品のまま終了しているようなので、このベリー・ロゼ・ティーの方が比較として評価を博したということなのでしょう。

 ちなみに、概ねの内容は限定商品の頃と変わらないようですが、パッケージはソフトパックからハードボックスへと変更されています。タール数値は6mgと一貫して変更が無いものの、ニコチン値は限定品の頃の0.4mgから現行品では0.5mgへと変更されていることも特徴でしょうか。

 基本デザインも変わらずにボックスパッケージとなりましたが、どことなくソフトパックであったことの名残をとどめているデザインですね。セブンスターや以前のラークなどのように、封緘紙を模したようなデザインが印象的なのです。

 また、アークローヤルらしく錨のイラストがデザインされているものの、ティーフレーバーシリーズながら紅茶を思わせるようなイメージはデザインに含まれていません。しかしながら、どことなく八重桜のような色合いがベリーっぽさを連想させますね。

 ちなみに、入り本数は14本なので、一般的な20本詰めのパッケージと比べると少しだけ薄型となっています。気持ち程度に背丈も低いので、わりと実物はコンパクトな印象を覚えさせますね。

 ぱっと見は14本すら入っていないように思えるコンパクトさは、中々にスマートで良い感じなのです。

 金色の中包装紙にはアークローヤルらしく「Pull」と記されていますね。14本のシガレットは、1列7本の2列で14本となっているのです。

 この時点で派手に香りが漂うのも、アークローヤルらしさなのです。

 色々と特異なキャラクターを持ち合わせながらも、シガレットデザインは恐ろしいほどに普通なのです。特に甘味が塗布されるでもなければチャコールを使用するでもなく、極小の空気穴が2列で設けられている王道的なデザインですね。

 特に不満というのもありませんが、やや寂しい印象は否めません。もう少し個性があっても良いものかと。

 せっかく素敵なデザインも特徴の一つなのですし、シガレットでもデザイン的に満たされたいものですよね。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、何かと言うとロゼやティーよりも、ベリーの印象が強い煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、これは先の通りにパッケージの外へ漏れ出すほどの強烈な香りとなっています。まるで煙草を通り越して芳香剤のように濃い香りですが、香りの内容も煙草というより芳香剤のような印象の香りとなっていますね。

 このパッケージから漂う香りは、それこそアークローヤルのパラダイスティーを思わせる香りとローズフレーバー系の香りが印象的な香りとなっています。しかしながら、シガレット本体に鼻を近づけるとベリーの甘い芳醇な香りが強くなります。なるほどストロベリーガムのような香料感です。

 何と言うのか、パッケージからは芳香剤のような印象を覚えて、シガレットからはベリーフレーバーのガムのような印象を覚えさせるような感じなのです。漂う香りは好き嫌いも分かれそうですが、シガレットの香りは非常にスウィーティーで良い香り。

 そして、喫味の方はというと、わりとシガレットの香りそのままな印象の味わいですね。煙の質感がTar6mgという低タール仕様と相まってかドライなので、ボディ感よりも香りに傾倒したバランスの味わいとなっています。

 前半は火種が遠いこともありパラダイスティーのようなフレーバーにベリーのフレーバーが付与された独特な味わいです。煙草感は少なくフレーバーに傾倒した喫味で、ロゼな要素はパラダイスティー程度に含まれているといったところですね。

 ただし、後半になると煙草らしい優しい甘味やベリーのニュアンスも現れ始めますし、中々に楽しい煙草なのです。特に、この後半の味わいが非常に優秀であるように思えます。ベリー系フレーバーのシガーをシガーのアクの強さを抜いて楽しみやすくしたような味わいで、かなり優秀と思えますね。

 ちなみに、紫煙の香りも非常に独特です。印象としてはベリー系フレーバーのシガーと非常に似た印象の、何ともガム・キャンディーチックな良い香りなのです。

 総じて、アークローヤルにしては個性がありながら取っ付きの良い味わいに仕上がっていますね。アークローヤルでは常套の少し残念なヤニっぽさや紙っぽさ非常に控えめですし、全体のバランスとしてはベリー要素が強めなので、アークローヤルの中でも日本人の嗜好性に合いそうです。

 後味にもヤニっぽさは残りにくい印象ですし、それこそストロベリーティーを喫した後のような余韻を楽しめます。ロゼスパークリングもといローズフレーバー感は全体の中では控えめなので、そこもまた取っ付きの良さに一役を買っていますしね。

 何はともあれ、色々とキャラクターが付加されてイロモノらしさを強化しているのかと思いきや、その実はスタンダードなパラダイス・ティーよりも親しみやすい味わいと思えるはずです。それは何故かと言えば、やはりベリーの優しい香りと何気に煙草らしい味わいがマッチングも良く感じられるところですね。

 いわゆるアークローヤルに共通している「少し残念な味わい」も目立たない仕上がりですし、やや癖の強いアークローヤルの中では、意外と取っ付きの良いと思える煙草です。とてもシガレットらしい仕上がりで親しみやすいので、おすすめです。

 いやはや、中盤からの煙草らしさとベリーのフレーバーのマッチングには目を見張るものがあるのでした。

 ただ、一つ思うことは、やっぱりこれ、ロゼじゃなくてローズじゃないですかね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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