Private CommentいつだかのNAMM SHOWの出展で御披露目され話題(?)になり、その後に4000機の数量限定で世界的発売された'85年の通称RAT1の復刻機なのです。
その昔、RATは「ちょっと大きかった」。このProco Rat ’85 Reissueは、通称「ラージボックス」と呼ばれる筐体を採用していたRATが、ちょっと小さくなった頃のモデルを参考にしたリイシューモデルなのだそうです。
・・・が、私には「なんのこっちゃ」といった感じなので、勝手な理解としては「昔ながらの不便だけど素敵な趣」を現代に再現したモデルのようなものだと思っています。
ON/OFFを示すインジケーターが無かったり、DC電源ジャックが昔ながらのミニプラグ用だったり、古臭い趣がありながらも色々と不便なポイントを押さえていたりなんだり。
具体的な使用用途にもよりますが、ベースで使用するとなると、DISTORTIONを上げるに従い増していく音痩せや、FILTERを開けていくに従い増えるノイズなどなど、RAT on Bassならではの解決しなければならない問題も山積みとなるでしょう。
たった三つのDISTORTION / FILTER / VOLUMEというパラメーターで音作りをする点は今も昔も変わらない様子なのですが、前評判通りの操作性激悪この上なしで非常にエキサイティング。
前述の「ON/OFFインジケーター無し」という仕様と併せて、スリル満点アドレナリン全開なのです。
回せば回すほど荒れるが低域が失せる「困ったちゃん」・・・、DISTORTION!!回せば回すほど高域が失せていく「逆さ野郎」・・・、FILTER!!回せば回すほど音量が上がる「ザ・フツー」・・・、VOLUME!!この三銃士達に加えて・・・。
やべぇ・・・忘れた・・・「万年不在の案内人」・・・、NON INDICATOR!!あれ?入らない?「ダンナはイヤフォン」・・・、3.5mm Mini Jack!!この年寄りコンビが加わり・・・。
Proco Rat ’85 Reissue ・・・となるのです。
イマドキのエフェクターのような優秀さは全く持ち合わせていないのですが、とっても可愛い秀逸なエフェクターなのです。
このRATというディストーション・エフェクターは、今昔・プロ・アマ問わずベースで使用しているベーシストも多いようですが、まぁ、色々と難しいですよ。
X-Blenderとかと併用すれば化けると思いますけれど。
そんな代物、持ってないし。
Product SpecificationImput Impedance:1Megohm
Output Impedance:1Kilohm
Gain:60dB
Equivalent Input Noise:-110dB
Filter:6dB/octave low-pass
Output level:1.2volts peak-to-peak
Current Consumption:800micro-amps
Power Requirements:9V battery or DC (Mini-jack)
Dimendion:2-7/8"H, 4-1/16"L, 3-1/8"W
Weight:1-3/4lbs