Djarum Black 8 を吸ってみた

ジャルム・ブラック・8 の喫煙感想

 ジャルムのサブシリーズはブラックシリーズのスタンダード銘柄。紙巻「ジャルム・ブラック・8」を吸ってみた。


銘柄概要

 インドネシアの郷土煙草で、クローブやシナモンといった香辛料にフルーツ系の香料などを使用したブレンドによる独特な味わいが特徴的とされる丁子煙草の一つです。この煙草は、その丁子煙草の大手であるジャルムが擁するサブシリーズのようなポジションの煙草ですね。

 ちなみに、日本におけるブラックシリーズの特徴としては、丁子煙草にしては異様に低いタール数値や多彩なフレーバーなどから「親しみやすい」といった雰囲気を覚えさせるシリーズとなっています。しかしながら、国が変わればブラックシリーズのキャラクターも大きく変わるようで、中には同社のフラッグシップであるジャルム・スーパーと大差も無いTar40mg以上のジャルム・ブラックが展開されている国もあるのだとか。

 そう、日本人からしてみれば異様とも言えるほどに高いタール数値が丁子煙草の特徴の一つでもあるのですが、この煙草は丁子煙草にしては異様なほどに低いTar8mgというタール数値が印象的な煙草となっているのです。もはや、どっちが異様なのか分からなくなってきますね。

 このブラックシリーズはジャルム・メンソールと同様の10本詰めパッケージですが、その名の通り黒色のパッケージは趣も大きく異なりますね。何と言うのか、他の丁子煙草銘柄とは異なり、あまりそれらしい雰囲気は感じさせないのです。

 パッケージサイドには他のジャルム銘柄と同じように丁子による巻紙のシミに関する説明が記されていますが、これらブラックシリーズは後の画像の通りに巻紙が黒色ですよね。ということで、シミも気にならないような気がするのです。

 内装も丁寧に黒色を基調としています。シルバーの中包装紙が中々に映えますね。

 シガレットの装いも、ブラックデビルを彷彿させるように真っ黒で全身統一しているのです。仕様としてはプレーンフィルターを採用しているようで、空気穴はタール数値が近似しているためかジャルム・メンソールと似たように小さなものが3列となっています。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、丁子煙草らしい個性を極めて抑え気味に、非常に喫しやすい丁子煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、これは丁子煙草にしては非常に淡白な印象を覚えるものとなっていますね。ほんのりと僅かに甘い香りなのですが、丁子煙草らしい個性は極力と抑えられている印象です。延いては真っ黒なシガレットと相まって、何だかブラックデビルのような甘さにも思えるような錯覚を起こすほどに控え目な香りなのです。

 喫味の方も、やはり丁子煙草らしさというよりは、ステレオタイプ的な煙草らしい甘さが味わいのメインとなっていますね。香辛料やフルーツソースのような味わいは薄く配される程度で、丁子煙草らしい華々しさはありません。丁子煙草らしい柔らかさが煙草らしい香ばしさや甘さとともに、ボディのメインとなっている感じなのです。

 フィルターチップの甘味も、恐らく何かの手違いで塗布されてしまったのかと思うほどに薄いものとなっています。程度としては「無い」と言って良い感じですので、より穏やかな印象を覚える味わいとなっていますね。

 何だか見た目からの先入観と相まって、根幹となるテイストもジャルムというよりはブラックデビルと思えてくるほどです。確かにクレテックシガレッとらしくパチパチと火種は弾けるのですが、それも比べると穏やかなものですし、かなり遍在性を感じる煙草となっているように思えます。

 総じて、語弊があるかも知れませんが「普通に楽しめる」といった感じの煙草となっているのです。丁子煙草らしさは丸く柔らかな質感という以外で極力と抑えられている仕上がりです。あまり丁子煙草だからと何を意気込む必要も無さそうな、楽しみやすい煙草なのでした。

 ちなみに、この煙草は喫煙も終盤で火種がチップに迫ってくると、味わいが大きく変わってきます。何だか欧州銘柄らしさというかシガーっぽさというか、ややシガレットらしからぬ味わいが最後に目立ってきて面白い感じなのです。

 この煙草は、何も知らされず分からずで喫すると、多くはブラックデビルの銘柄だと思うのではないかな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.5mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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