Garam Surya Mild を吸ってみた

ガラム・スーリヤ・マイルド の喫煙感想

 ガラムのスーリヤはマイルドバージョン。紙巻「ガラム・スーリヤ・マイルド」を吸ってみた。


銘柄概要

 ガラムはインドネシアの地煙草である「丁子煙草」の代表的ブランドです。その名の通りに丁子の抽出油をブレンドした独特の香りを特徴とする煙草であり、クローブシガレットやクレテックとも呼ばれるカテゴリーですね。そのクレテックというのは「はじける」という意味の言葉であるように、煙草葉に染み込ませた丁子の抽出油によりパチパチと音を立てて燃える丁子煙草の個性を表していたりもします。

 そんなガラムのオリジナル的ポジションであるガラム・スーリヤのマイルドバージョンが、このガラム・スーリヤ・マイルドとなります。ガラム・スーリヤは缶入り36本でTar42mgとなっていますが、こちらのガラム・スーリヤ・マイルドは箱詰め16本でTar33mgとなっていますね。確かに比べればマイルド仕様かも知れませんが、やはりタール数値には異様を感じざるを得ないでしょう。

 また、今でこそ、これらの丁子煙草も並みにライトなタール数値である銘柄も増えました。しかしながら、基本的に丁子煙草は異様に高タールであることが常となっているため、決してTar33mgというのも珍しいことではないという点も大きな特徴なのかな。

 先に言えば、確かに異様なタール数値ではありますが、その数値のわりには意外と吸いやすい仕上がりであることも丁子煙草の特徴です。是非とも数値だけで臆するような判断は避けてもらいたい、素敵な煙草なのですよ。

 ちなみに、ガラムは更に低いタール数値となっているTar18mgのヌサンタラや、Tar15mgのシグネチャーといった銘柄もラインナップしています。気になる方は、それらから入門することも良いことかも知れませんね。

 日本では登録製品名の都合もあり、単に「ガラム」と称されることの多いブランドです。しかしながら、正式には「グダン・ガラム」となっているようで、それはガラムの所縁でもある「塩の蔵」という意味だそうですね。その証として、パッケージには塩の蔵のイメージしたガラムのロゴがデザインされているのです。異国情緒の溢れる素敵なデザイン。

 また、ガラムはフィルターチップに甘味塗料を塗布していることでも有名かと思われますが、これもガラムの所縁である塩の蔵に関係しているとのことですね。塩の蔵での作業は思いのほか口の水分を奪うものらしく、その症状を和らげるためにフィルターチップを甘くして唾液の分泌を促していたのだとか。単なる嗜好としての仕様ではなく、古くは生活のための確かな意味を持っていたという点に、何だか素敵なものを感じさせてくれるのです。

 パッケージの背面も正面と大きな違いは無いデザインとなっていますが、さり気なくトップ部分に「16」という入り本数を示す数字が背面には記されています。入り本数が様々であることが常態化しているクレテックシガレットでは、あまり入り本数には注視することも無いという表れなのでしょうかね。中々に特殊な16本詰めの製品ながら、その入り本数は目立って示されることもないといった感じなのです。

 この煙草は、中々に独特なサイズのボックスパッケージとなっているのです。ガラムはシリーズによってパッケージ形状が全く異なるのですが、このパッケージが最もガラムらしい印象を覚えるような気もしますね。一般的なキングサイズのボックスと比べると、高さは少し少なく横幅が少し広めで、ちょっと厚みの薄いサイズですね。

 パッケージサイドの様子です。メーカー表示やタール数値などの仕様が表示されているのです。先の通りに、この煙草はTar33mgという一見して日本人には規格外と思わせる仕様ですが、それも表示としてはパッケージサイドに小さな文字で記されるのみとなっています。気にする人も気にしない人も、とりあえずは確認するだろう数字だと思いますが、本当に何も知らないで興味本位の購入をした場合は必ず躊躇してしまう数字でしょうね。さり気ない小さな表示ながら、その破壊力は抜群です。

 ただし、表示のタール数値のわりには吸いやすいということもクレテックシガレットならではだと思います。もし、この数字だけで臆しているのだとしたら、それは少し勿体ないことだと私は考えます。

 中包装紙は、アジアらしさ全開の輝かしい金色となっています。よくある金色の中包装紙とは違い、淡さを感じさせない金色が絶妙かつ素敵ですね。正面側にはGudang Garamの略と思われる「gg」というマークを配し、地もダイヤ格子状に模様化されているので非常にアジアンテイストな趣を感じさせてくれるのです。

 このシリーズのシガレットは、やや細めのスリムシガレット相当となっています。詰まるところ、一般的なキングサイズシガレットよりも少し細く短めという小振りなシガレットなのです。小振りというと損な気持ちになる方もいるかも知れませんが、この煙草も含めクレテックシガレットは基本的に燃焼速度が遅めなので、特に少し短く細いからと損なものではありません。

 また、シガレットの巻き部分に茶色いシミが目立つこともクレテックシガレットならではですね。このシリーズでは、特にシミは顕著に感じられるでしょう。しかしながら、これはクレテックシガレットに使用されている丁子(クローブ)の成分が染み出ることによる現象ですので、ビジュアルの面はさて置き特に何と問題のあることでもないでしょう。

 一般的なキングサイズシガレットと比べると、やはり少しだけ細く短いことが分かります。シガレットの仕様としては、空気穴の無いフィルターチップとチャコールなどを使用しないプレーンフィルターという組み合わせとなっています。フィルターチップのライン装飾や巻紙に捺された多色スタンプが素敵な、何とも良いデザインですね。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、何とも異国情緒の溢れる素敵な煙草となっているのです。

 まず、かなり独特なシガレットの香りですが、それはパッケージを開封した時点で周囲に漏れ漂います。これは正しく丁子の香りで、食品調味料として売られているクローブの香りですね。それと併せて、まるで濃厚なフルーツソースのように甘い香りがマッチした、何とも華々しい東洋的芳香となっているのです。どことなく、この丁子によるスパイス感とフルーツ感の組み合わせがウスターソースのような印象も覚えさせてくれたり。

 何と言うか、アメリカ製のミックスフルーツ味のガムが好きな方なら、間違い無く気に入る香りと思われます。ソース焼きそばの隠し味なフルーツ感が好きな方も、きっと気に入るはず。これは丁子煙草の香りというよりも、フルーツ系の香料やソースをレシピに加えているガラムならではの香りとも言えますね。

 喫味の方は、まず第一に「Tar33mgという強烈なタール数値のわりにはマイルドで吸いやすいな」という感想を抱きます。やはり銘柄にマイルドと冠するだけあって、これよりタール数値の低いヌサンタラやシグネチャーのように個性が薄まるような印象も無く、缶詰のスーリヤほど強いとも思わず、正にバランスに長けたガラムではないかと思うのです。流石はガラムファミリーの中でも人気が高いことに納得してしまう、中々のバランスの良さですね。

 質感こそ非常に柔らかな煙ながら、味わいは極めて濃厚なものとなっています。シガレットの香りと同じ香ばしさが喫味でも楽しめますし、何とも独特のフルーツライクな甘さに際立つ味わいなのです。スパイスによるのか、ほんのりとモワモワした甘さの中には清涼感も僅かながら含まれているように思えますね。

 そして、ボディ感は意外にも軽快ながら、少し遅れてドシッと重さを感じるものとなっています。思ったより軽快だなと感心して喫し続けると、気が付けば非常に重厚な吸い応えを覚えているような感じと言えるでしょう。飲みやすいからとスコスコと飲んでいたら、いつの間にか酔いが回る酒のようで、これは中々に危険です。

 また、フィルターチップに塗布された甘味も良い感じですね。とっても甘い香りのフルーツソース系な喫味と非常にマッチしています。それと合わせるように喫煙後の余韻も甘さに際立つものとなっていて、喫し終えた頃には口の中が非常に甘い味覚に満たされるのです。最初から最後まで甘さに際立つ煙草なのですが、やはり高タールゆえか喫煙後は口の中にギトギトしたタール感が残る点だけは、ちょっと気になるかも知れません。

 紫煙の香りも噂に違わぬ独特な甘さの香りとなっていて、お香のような甘い東洋的芳香が周囲を満たします。決して嫌な香りではなく、むしろアジアンフレグランスと言ったように良い香りなのですが、それゆえに周囲への配慮は要する感じですね。私的には、この香りを話題にコミュニケーションへ発展させるに持ってこいな香りと評価しているのです。

 あと、丁子煙草ならではの「パチパチ」ですが、確かに一吸いごとにパチパチと音を立てる火種は中々に面白いものとなっています。特に火花が散るようなほどではないと思いますが、衣服には気を付けたいところですね。

 総じて、パッケージの開封から喫した後の余韻まで、ずっと甘さに際立つ煙草となっています。丁子の香りとフルーツスパイスのような甘さにフィルターチップの甘味と、それはもう異国情緒に溢れる味わいなのです。

 もし、この煙草に何かを合わせるのだとしたら、私的には塩や辛味が非常にマッチするのではないかと思います。塩を舐めながら、唐辛子をかじりながら、そんな感じてガラムの甘さを楽しむと甘さとのコントラストが絶妙なハーモニーを奏でそうなのですよ。もしくは、ダブルパンチのように甘いミルクティーを合わせても最高でしょうね。間違ってもコーヒーではありませんが、グランマルニエをロックでガラムを肴にするのなら組み合わせも良さそうです。

 何はともあれ、非常に素敵なアジアンシガレットなのでした。愛煙家なら葉巻党だろうが紙巻党だろうが、これは必ず喫するべきでしょう。クールスモーキングで美味いことは勿論ですが、吸い始めの方は臆せず気を使わない吸い方をしても柔らかな質感にマイルド感が際立ち辛味などの刺激は目立ちません。むしろ濃厚な味わいを楽しめるため、火を点けてから序盤の方は普段の通りに喫した方が良いように思えたりもします。ただし、火種が近づき中盤に差し掛かると辛味とタールのギトギトが目立ち始めるため、そこからはクールスモーキングを心掛けるように喫しています。

 ちなみに、この独特な甘味に味覚や嗅覚が馴れてくると、意外と煙草らしい煙草感も感じられるようになりますよ。

 いやはや、これは良い煙草ですね。ガラムは恐ろしいほど美味さに病みつき要素があります。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar33mg Nicotine1.7mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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