Lark Extra 3mg KS Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「ラーク・エクストラ・3mg・KS・ボックス」の喫煙感想

Lark Extra 3mg KS Box

 旧フィリップモリスと旧来のラークのTar3mgが銘柄統合された煙草。紙巻「ラーク・エクストラ・3mg・KS・ボックス」を吸ってみた。


 こちらもTar1mgのラーク・ウルトラ・1mg・KS・ボックスと同様に、旧フィリップモリスよりラークへブランド統合された際に銘柄を改めた「ラーク・エクストラ・ライト・KS・ボックス」と、元よりラークへラインナップされていた「ラーク・エクストラ・マイルド・KS・ボックス」が銘柄統合されて出来た煙草なのです。詰まるところ、フィリップモリスをラークへ統合させたは良いものの、Tar3mgとTar1mgはタールバリエーション的にブッキングしてしまい都合が悪かったのでしょうかね。もしくは、Tar1mgからTar5mgをスムースが売りなラインナップにして、Tar6mgからTar12mgをラークらしいラークといったラインナップにする狙いがあったのでしょうか。

 何はともあれ、何が何だかな経緯もウルトラ・1mgと同じくです。統合前の2銘柄はラークというブランドを共有しつつも全くの別物であったにも関わらず、どちらの銘柄でも事前告知では「味わいそのまま」としていましたから。AとBはAかB、もしくはCにしかならないはずですし。

 その辺のことも含め、近年で噂される「ラークは味が変わった」という内容については別記事にて取り上げていますので、良ければ御覧になって下さいな。

 ※関連記事:ラークは味が変わったか検証してみた


Lark Extra 3mg KS Box

 パッケージデザインは統合銘柄らしくといったところですね。銘柄統合と併せて実施されたデザインリニューアルに準ずるデザインでありながら、青色やラウンドボックスを採用したりとスタンダードなラークのラインナップとは異なりを見せています。どちらかと言えば旧フィリップモリスにあたるシリーズを踏襲しているように思えるパッケージですが、さり気なく「FINEST PHILIP MORRIS BLEND」という文字が「FINEST SMOOTH BLEND」という文字に変わっているのです。この銘柄統合を機にフィリップモリスの影は完全に消されてしまった感じなのかな。

Lark Extra 3mg KS Box

 この統合後の銘柄でも統合前の旧フィリップモリスにあたるシリーズと同じく、スタンダードなラークラインナップとはキャラクターが異なることを謳う「BLUE SMOOTH LABEL」の文句がデザインされています。今回の銘柄統合により、Tar1mgからTar5mgまではラークらしくないラークという構成となりましたね。

Lark Extra 3mg KS Box

 中包装紙は旧フィリップモリスでも採用されていたペーパータイプのものが採用されていました。今回の銘柄統合とパッケージリニューアルを機に、ラークのノンメンソール製品は殆どがペーパータイプの中包装紙を採用することとなりましたね。環境に優しいのであれば、これは非常に良いことでしょう。

Lark Extra 3mg KS Box

 フィルターチップもブルーがアクセントとなったデザインとなっています。仕様としては統合前の両銘柄と同じように細かな空気穴が6列で配され、チャコールフィルターが使用されています。あと、細かいところを突っ込むのなら、口元側に文字の頭が向いているチップデザインって意外と珍しいですよね。

 ちなみに、この統合後の銘柄ではパッケージなどで特に謳われていないものの、旧フィリップモリス銘柄と同様にPRO-NEXを採用しているとのことです。


味・香りについて感想



 この煙草は、先に端的な結論を述べてしまえば、旧フィリップモリスよりのエクストラ・ライトの後継であるといった内容となっています。

 まず、シガレットの香りなのですが、これは確実に旧フィリップモリスのTar3mgであるエクストラ・ライトと同じような香りとなっていますね。PRO-NEXを採用した後のフィリップモリスらしい、ラークらしいソレとは全く異なる甘い香りなのです。ただし、これは製造からの経過などの環境的変化による違いなのかも知れませんが、手元にある統合前のエクストラ・ライトと比べると、確実に香りが強いですね。

 いずれにせよ、このシガレットの香りをチェックした時点で、明らかに旧来のラークのTar3mgであるエクストラ・マイルドとは異なる製品であることを容易に察するのです。

 喫味の方も、これは旧フィリップモリスにあたる統合前のエクストラ・ライトですね。これまた私感でありますが、この統合後の煙草に旧来のラークのエクストラ・マイルドの要素は無いと自信をもって断言することが出来ます。

 ただし、まるで統合前のエクストラ・ライトと同じかというと、そうでもない感じなのです。これも先のシガレットの香りと同じように製造からの経過などの環境的変化による違いなのかも知れませんが、この煙草の方が統合前のエクストラ・ライトよりもPRO-NEXらしい甘い香りが豊かであり、より酸味が少なくスムースな味わいとなっていますね。しかしながら、おおよそ旧フィリップモリスにあたる統合前のエクストラ・ライトと「同じ」と言って良いでしょう。私的には、クオリティが上がっている印象ではあります。

 結論としては、やはり統合前の両銘柄に仕込まれていた胡散臭いインサーターの微妙な表現の違いから察したものに正しく、今回の銘柄統合により消えたのは旧来のラークのエクストラ・マイルドであるといった感じなのです。残念ながら、旧来のラークのラインナップであるエクストラ・マイルドを喫していた方にとっては、この一連の銘柄統合においてメーカーに嘘を吐かれたとも言える結果と思えるのではないでしょうか。

 総じて、要点を取りまとめると次の通りです。この煙草は旧来のラークのラインナップであったエクストラ・マイルドの要素を全く含まない、旧フィリップモリスからブランド統合されたエクストラ・ライトの後継であると言える煙草となっています。しかしながら、まるで同様かというと微妙な違いを感じることも確かであり、厳密に吸い比べるとエクストラ・ライトよりもPRO-NEXらしい甘さが豊かな、より酸味を控えたスムースで喫しやすい仕上がりと思えるでしょう。ただし、これは製品仕様による根本的な違いというには程遠く、微々たる違いにしか思えないことも確かです。製造よりの経過などによる環境的な変化が覚えさせた違いとするに適切な範疇であり、やはりレシピそのものはエクストラ・ライトと違いは無いように思えるのです。むしろ、変わったと言うよりは「クオリティが上がった」と思えるところです。

 だがしかしで、やはり肝心なことと言えば、旧来のラークのラインナップであるエクストラ・マイルドを喫していた方に対する真摯に不足したメーカーの対応が大きな問題なのかと。確かに、どの段階でも「味や香りに変更はありません」という決まり文句は無かったわけですが、意図的に誤解を招く「味わいそのまま」というだけのアナウンスは如何なものかと言ったところですよね。結果として、喫してみた感想としてはエクストラ・ライトより「味わいそのまま」といったことであったわけですが、エクストラ・マイルドの愛好家に対しても何に対しての明記を避け「味わいそのまま」とだけしかアナウンスしなかったという点に関しては、ユーザーの乖離を危惧して騙すような所作にしか思えないのですから。

 ふと思うのですが、最近の超低タール銘柄は中々に吸い応えの高いものが多くて感心してしまいますね。この煙草も非常に吸い応えは高く、私的にTar3mgは中途半端な印象の製品が多かったのですが、しっかりと楽しめる仕上がりで良い感じなのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar3mg Nicotine0.3mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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