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花形のエフェクターに紛れてしまい、あまり逸脱したクオリティを求められることも少なく、その一方でマニアックなクオリティの需要も確かに存在するジャンル、システムサプライ関係。
Lehleというメーカーはドイツに社を置く、珍しくもスイッチャーやバッファーなどのシステムサプライを主力とするメーカーなのです。
「たかがスイッチ、されどスイッチ」と言わんばかりにハイエンドな製品をラインナップするメーカーなので、たかがスイッチャーやバッファーでも異様に高価であることが特徴の一つ。
まぁ、何やら素敵な部品と技術が詰まっているようなので誰もが納得の価格設定ということですが。
・・・で、そんなLehle社のラインナップの中で最も普遍的な製品が、このLittle Lehle。
2000年手前に興った歴史こそ浅いLehleですが、初っ端から技術と品質(と情熱)は何よりも一番らしく、それ故に、シンプルなイメージのスイッチャーやバッファーも独特な面構えと心構えだったのだそうな。
そこで、「いっちょシンプルなのもやっとくか」みたいな経緯で加わったのが、コレ、Little Lihle。
「全てのミュージシャンがLehleを足元に置けるように」という野望も込められているらしいのですが、要するに「ポン引いて気が付いたらマニアックな個室に」作戦?
ちなみに、これは旧型のLittle Lehleで、現行品は「Little Lehle 2」と銘打たれています。
(主に外観の変更で、要するにケースデザインが少しだけ変更されただけとのこと。)
詰め込まれている部品的効果や技術的効果に関しては、他のマニアックな製品と同様に意味不明ですけれど、上記の通り、このLittle Lehleだけはシンプルなコンセプトと面構えなので、何も悩むことはなく、ただのループスイッチャーとして使えます。
・・・というより、他のLehle製品は明確な目的に使いきる自信が無いと安易に手が出せなかったり。
見ての通り、ジャックは全て製品の上部に集約されているのですが、そのジャック同士の隣合う間隔は必要最低限といった加減なので注意が必要なのです。
また、そのジャックは少し奥まるように配置されているので基本的にストレートプラグしか挿せません。
極々普通にボードを作る場合には大した問題でもありませんが、ちょっと工夫してボードを作ってみようと思うと、地味に不便だったりしないでもなかったり。
あと、地味にデカい・・・、というか存在感が・・・。
流石は「車に踏み潰されても大丈夫」と公式で謳われている筐体。
(「There are other ways to use the switcher...」ってアンタ・・・。)
あ、このLehle社の独自のスイッチは、踏み心地に関しては好き嫌いが分かれそうな「フニャ」スイッチで、バネによる非間接的な切り替え動作が行われるらしく、非常に長寿命なスイッチらしいのだけれど、何のことだかサッパリ・・・。
そんなことより、無駄に洒落ていて踏む気になれませんのです。
あと、私は恩恵はありませんでしたが端子は全てステレオ仕様なのだそうな。
Product Specification
Weight:360g
Length:3.5”
Width:3.6”
Overall Height:2”
Voltage:8-20V DC or AC
max Current:20 mA
max. Levell:36 dBU (40 mA)
Gewicht:360 g
Länge:9 cm
Breite:9,2 cm
Höhe über alles:5 cm
Spannungsbereich:8 - 20V DC oder AC
max. Stromaufnahme:20 mA
(This is a official specification of Little Lehle 2)