喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「セーラム・ライト・ボックス」の喫煙感想
アメリカ発のメンソール専門ブランドでライトクラスを担当している銘柄。紙巻「セーラム・ライト・ボックス」を吸ってみた。
JTの客層明確化の戦略で独立したピアニッシモやプレミアも元はセーラムブランドで、このライトの上下にオリジナルやスーパーライトもラインナップされていましたね。それらも今では廃止と、少し寂しいラインナップとなっているセーラムブランドの生き残りです。
ちなみに、あまり押し出してはアナウンスされていない様子なのですが、真っ白いパッケージ当時はが特徴的とされたアラスカ・メンソールも元セーラムブランドだったりします。
そんなセーラムブランドはRJRが擁していた世界初のフィルターメンソールシガレットとして、世界的にも有名なメンソール専門ブランドです。RJRがJTに買収されてからは北米以外の地域ではJTが製造と販売を行っているらしいのですが、北米だけはRJRの拠点であるため引き続きRJRが製造と販売を行っているそうですね。
その一部では馴染みが浅いかも知れないRJR(R.J.Reynolds)というメーカーは、このセーラムの他にも「キャメル」や「ウィンストン」などを擁しているメーカーなのです。しかしながら、キャメルやウィンストンは買収後に「喫味や香りが変わった」などの理由で客離れも激しかったようです。ただし、このセーラムに限っては買収後の苦情云々は少ない様子ですね。もしかして、騒がれるほどの人気は無かったのでしょうか。
ボックスの天面にだけブランドネームの下に「FIRST AMERICAN FILTER MENTHOL」と記載されていて、なんだかリアルなアメリカンデザインが非常に良い感じですね。よくよく見れば、このセーラムのパッケージデザインってアメリカの生活感を強く感じるデザインのような気がしますし、私的にアメリカのスーパーマーケット的なイメージなのです。
何と言うのか、ラッキーストライクなどの後から付加されたような明らかなアメリカンデザインとは違い、よりリアルなアメリカといった感じが素敵な銘柄ではないでしょうか。
とってもシンプルなのに妙に趣を感じるあたりは、伊達に古くから存在する銘柄ではないといった感じのフィルターチップとなっていますね。これはこれで、大陸臭の漂う異国情緒が溢れんばかりなデザインなのです。メンソールシガレットらしく仕様も徒然といったように、空気穴は小さめが1列のプレーンフィルター仕様となっています。
味・香りについて感想
この煙草は、非常に取っ付きの良いメンソールシガレットなのです。メンソールシガレットとはいってもスースーするような刺激的な清涼感を狙ったものではなく、スタンダードな煙草の味わいにメンソールの清涼感や苦味に青臭さを程好くアクセントとして添えているといった程度です。最近のメンソールシガレットは軒並みメンソール加香を強めにメンソールの清涼感が支配的な味わいであることに比べて、このセーラムのメンソールの存在感はというと弱めのアクセント程度となっているためにマスキングされがちな煙草の味わいも感じられます。
恐らくはJTが国内向けに味わいを調整しているのだと思いますが、それにしても国内向けのメンソールシガレットの中では「海外志向」な印象のテイストが特徴的ですね。ノーローカライズで輸入されたメンソールシガレットって、メンソールの清涼感やらは弱めのものが多いですし。メンソール以外のフレーバーは無く清涼感や刺激は控え目に、メンソールシガレットらしい苦味と甘味にセーラムの個性でもある少しの酸味をメインとした喫味は、イマドキの感覚で言えば「メンソール風味シガレット」といった表現がピッタリかも知れません。
気が付けば個性的な喫味なのですが、分かりやすい個性ではないので「どっちつかず」と言えば、その通りかも知れませんが、これこそ元祖メンソールシガレットといったところなのです。パッケージデザインといい味気といい、全てのキャラクターが良き母の料理のように程よいといった印象の煙草なのですが、これこそ「吸っていて飽きない」という言葉が妙にしっくりくる、程よい味わいの銘柄なのでした。
というより、健気な感じの銘柄と言えるでしょう。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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