概要:紙巻「セブンスター・メンソール・スナップボックス」の喫煙感想

セブンスターに加わった環境配慮型の煙草。紙巻「セブンスター・メンソール・スナップボックス」を吸ってみた。
2012年9月より東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県にて限定発売されている、中々に変わった仕様の煙草。
メーカーがアナウンスしている製品のコンセプトは「遊び心があり、明るく活動的」で、どうやらターゲット像は「個性を主張する若者」といった感じである様子なのです。
果たして、ターゲットとなる傾奇者たちはセブンスターという古臭いブランドに納得するのでしょうか。
ちなみに、この製品は外装のフィルムと中包装のアルミニウムを省略していて、スナップボックスという名の通り、パッケージの開閉形態も少し変わっているのです。(メーカーは「タングリッドボックス」という名称を与えています)

こんな感じに開閉するのです。
開けると同時に中包装紙も破れる仕組みになっているので、フィルムなどの余計なゴミが無いということは便利だったりしますね。その反面で、開けるのは簡単で便利ですが閉めるのは慣れが必要ですが。
このように、少し変わった特殊な仕様のパッケージなのですが、これは先に三重県限定発売されて廃止となった「マイルドセブン・スーパーライト・エコスタイル」という同社の製品と同じような仕様であったりするのです。
この「マイルドセブン・スーパーライト・エコスタイル」という製品はゴミ削減を図った環境配慮の製品で、2005年2月に三重県限定発売、2005年8月に製品不良が発生。そして生産再開も無くして流れるように廃止、というような経緯を辿った製品なのですが・・・。
その不良内容というのは、巻紙に点状のシミが発生するというもので、アルミニウムやフィルムを使わない完全紙包装という仕様に因るものなのです。要するに外気温の影響を受けやすく、刻みが過剰に水分を含み、それが巻紙に染みこむということ。
きっと克服したのかな?
この仕様が普及すれば、相当にゴミも減るはず・・・


背面のデザインは、こんな感じで、金属のような質感のテクスチャーの優秀さは、まるで紙とは思えないほど。
背面の英文は「SevenStars Menthol Snap Box is so easy to use, without inner aluminium paper and outer wrap.」となっていて「この製品は外装のフィルムと中包装のアルミニウムが無いから、ちょー便利だよ」といったような内容となっています。
要するに、パッケージを包むフィルムや、ふたを開けた時のアルミ紙が無い製品特徴を記しているのです。

チップは独特の光沢を放つパール調のものですが、至ってユニセックスといったところ。強いて言えば、やはり若者向けな印象と言えるでしょうか。セブンスターのメンソールということですが、残念ながらチャコールフィルターは使われていません。

ちなみに、手前のフィルターには星型の空洞があるのです。パーラメントなどの他製品のような煙の冷却効果は謳われていないので、オシャレのためのものだと思えば良いようです。
というより、メーカーもデザイン的ポイントと謳っていますし。
この煙草は、今時のメンソール製品にしては珍しくオールドテイストな仕上がりなのです。
メンソールフレーバーならではの苦味と甘味が際立ちながらも、それらがバランス良く感じられ、アホみたいに「超刺激」や「超清涼」を謳っているようなものではなく、まさに「古き良き」なテイスト。
もしかすると、パッケージ形態に因る「脱気」のようなものが起こっているのかも知れませんが、いずれにせよ、これはこれでバランス良く仕上がっていて、普通なのに特筆すべき事のように思えます。
ただ、清涼感が少ない為か、Tar7mgというわりに少し充足感を欠いているような気もしますが、低タールやライトな志向の現代では、数字のわりに軽快な喫味というのもプラスなのかも。実際のところはワンランクほど下のタール値の製品に近い充足感となっているように私的には思います。
何というのか「メンソール=刺激・清涼感」へアジテーションする市場に不満を募らせている真ユーザーには、とっても嬉しい新製品と言っても過言ではないクオリティなのですが、逆に「メンソール=刺激・清涼感」という洗脳を受けた新ユーザーには不向きかも知れません。
余談ですが、サブリミナル効果というのは、ホントに恐ろしいものだです。あなたは自身の感情や思想に理想などがサブリミナル効果に因るものではないと断言できますか?いや、断言という行動は簡単ですが、それは真実ですか?
とまぁ、そこは、あれ、人間に生まれた身なので無視を決め込むとして。
服飾という宗教に於いて、業界の創造する教えを忠実に守ることが真の信徒なのか。はたまた、己の感性より創造する教えを順守することが真の信徒なのか。どちらが正解という訳ではありませんが、現代のメンソール市場の嗜好性も、そんな感じ?
私は、どちらかと言うと、流行というプロパガンダに法る様は大概が好感を持てませんが、この手のことの最たるところは常に「相応か不相応か」であるとも思いますし。要は「好きにすればいい」という一言で片付いてしまうのです。
何を伝えたいのか分からなくなってしまいましたが、結局のところ、この製品は「流行」ではない。しかし、案外と「こういうもの」が次の流行を成すのかな、などと思うわけです。
とてもセンスが良いと思いますよ、この製品。
極私的に残念なのは「セブンスターという既存ブランドを用いた」という点のみ。
ちなみに、この製品も多くの製品と同様にデュアルタイプのフィルター構造なのですが、手前の星型の空洞が設けられたフィルターには濾過機能が殆ど無い様子なのです。この手前のフィルターが汚れているようであれば、それは吸い方に間違いがあることの表れであり、強く吸い込みすぎているか、もしくは指で空気穴を塞いでしまっている可能性があります。必ずしも、それが間違いということではありませんが、それは好ましくはありません。
作り手の意図に反することは、大概が満足な結果に結びつかないですからね。(まぁ、喫煙者には天邪鬼も多いから一概には何とも言えませんが・・・)
なにはともあれ、パッケージのテクスチャーが非常に優秀。
メーカーは「硬質な金属」をイメージしたとアナウンスしていますが、これは、まさに、ピーチスキン級。
ずっと触っていられます
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol