SevenStars Black Charcoal Menthol Box を吸ってみた

 概要:紙巻「セブンスター・ブラック・チャコールメンソール・ボックス」の喫煙感想

 新開発のチャコールフィルターを搭載した煙草。紙巻「セブンスター・ブラック・チャコールメンソール・ボックス」を吸ってみた。

 チャコール大好きな日本たばこが「メンソールだからという理由でチャコールじゃないなんて許せん!」と言ったのかどうかは不明ですが、そんな感じの精神で作り上げてしまった何気に奇天烈な意欲作。

 これまで数々のメンソールシガレットが世に送り出されてきたわけなのですが「チャコールがメンソールの香気を吸着してしまい互いに意義を成さない」という理由で御法度とされていたメンソールシガレットとチャコールフィルターのコンビネーションを独自の仕掛けで両立させたのは初の仕様。

 チャコールフィルターを特殊な皮膜でコーティングすることでチャコールがメンソールを吸着するのを防ぎ、喫煙を開始し、吸い始めると皮膜が破けてチャコールが機能する、といった仕掛けのようです。

 もう、ここまでくると、あっぱれですね、この執着心。

 国産最初のチャコールフィルターメンソールシガレット。

 フィルターチップはセブンスターにしては珍しいコルク柄となっていて、何とも誇らしげに「Charcoal Menthol」という文字がスタンプされています。多くの喫煙者は何とも思わずスルーするかもしれませんが、愛煙家であれば「え?」となりそうな遊び心を感じさせますね。

 ちなみに、どうなっているのかと思いシガレットを分解してみましたが、正直、なんにも分かりませんでした。正直、オブラートみたいなやつがいるんだろう、などと思っていたので。すごいですね、技術って。

 この煙草は、パッケージやシガレットからは然程のメンソールフレーバーは漂わないのですが、いざ喫煙してみると、あらビックリ、嘘のように「クリア」という表現が当てはまるスッキリとした喫味。

 もしかしたら、今までのメンソールシガレットは雑味を誤魔化すためにメンソールを強めていたのかと思うほど、この煙草は一口目のクオリティが素晴らしく、全くと言って良いほどに雑と付くような印象が無いのです。

 開口一番、ちょっぴり不安だったメンソールフレーバーの強さも必要十分で、ほどよい清涼感を演出しています。

 どちらかと言えば、苦味は非常に少なく、心地の良い甘味を豊かに感じるのです。

 取り分け、メンソールシガレットでは使い古された表現だと思うのですが「透き通る」とか「澄み渡る」といったような表現は、正しくはコレを指すのだと過去に教えたいくらい。

 本当に良い煙草なので、これから当仕様が普及するとイイなと思わんばかり。

 まぁ、強いて残念だと思った点は、この素晴らしいクリア感は持続性が弱いということでしょうか。半分くらいまで吸うとクリアさが失われ普通のメンソールシガレットと同じような喫味になってしまいます。

 一つで二つ的な考え方なら得かも知れませんが、本当に素晴らしいクリア感なので私的残念な要素なのです。

 まぁ、チャコールも叩き起こされたかと思ったら、メンソールもいるしで、オーバーワークだったのかも知れませんね。

 追記:ちなみに、2009年8月に国産最初のチャコールフィルターメンソールシガレットとして発売された本製品ですが、2010年6月よりフィルターにメンソールスレッドを追加してメンソール感の増強を実施したとのことです。基本的にメンソール感の増強のみで、他に変更は無いとされています。

 そして、2011年2月には廃止銘柄となりますが、後継製品としてセブンスター・ソリッド・メンソール・ボックスが用意されました。

 また、本記事の内容は、フィルターの仕様変更前のものとなります。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol