Caster を吸ってみた

 概要:紙巻「キャスター」の喫煙感想

 バニラフレーバーとして有名な煙草のオリジナル銘柄。紙巻「キャスター」の喫煙感想を吸ってみた。

 1982年7月から続くバニラフレーバーで有名にJTの煙草となります。発売当初は時代の傾向ということもあり、セブンスターやマイルドセブンなどと同様に今より少し短いロングサイズであったことなど、中々に歴史を感じさせる銘柄となっていますね。

 マダガスカル産バニラビーンズを使用した上質なバニラフレーバーの煙草というのは、とても有名なことかと思います。

 今となっては、タールバリエーションのキャスター・マイルドの方がファミリーでは人気も知名度も高いのかと思いますが、オリジナルは、このTar7mgの無印キャスターとなっているのですね。

 他のキャスターと同様に白色基調のフィルターチップは、シンプルながら素っ気なさなどは感じられないスタンダードなものとなっています。

 この煙草は、世間の周知の通りバニラのキャラクターが非常に印象的な煙草となっていますね。

 シガレットから漂う香りも、ふんわりとした優しい喫味の方も、本当にバニラビーンズそのものです。それでいて、JTらしく質感は非常にスムース&シルキーで、洋モクのフレーバシガレットにありがちな硬さや雑な感じが全く無いため、これだけバニラ色が強いのにフレーバーシガレットという印象を覚えないから本当に不思議だったりします。

 感覚的には、フレーバーシガレットではなく、マイルドセブンやセブンスターなどのようなポジションのシガレットなのですよね。フレーバーシガレットというイロモノな感じは全くないのです。

 この点は、JTの妙ですね。

 ちなみに、人気のキャスター・マイルドと比べると、このオリジナルのキャスターはキャラクターが少し異なります。

 ふんわり感もバニラ感も、圧倒的にキャスター・マイルドの方が量感としては多く感じることでしょう。それに比べると、このキャスターは煙の質感に少し芯や重みがあり、喫味としてのバニラも加減は少し控えめで重めです。

 何と言うのか、完全にバニラ一辺倒となっているマイルドと比べると、決して重たいというわけではないのですが、煙草らしい充足感を感じることが出来るのですよね。それでいて、タール感は無く、非常にスムースな吸い心地は共通しているという。

 マイルドは特性をバニラ要素に突出させたような華々しいバニラというピーキーな仕上がりとなっていますが、こちらは少しだけバランスの取れた、大人なバニラという仕上がりとなっています。たかが一つ分のタールクラスの違いですが、この違いは印象としては非常に大きく感じられて面白いですね。

 私的にキャスターは大好きで、やはりマイルドが個性を分かりやすく感じられて良いとも思いつつ、このオリジナルのキャスターも完成度が高く非常に好き。

 何と言うのか、ワンランク上のキャスターという感じですね。

 追記:2010年4月よりキャスターブランドはディースペック仕様へと改められるらしいですね。それに伴い、味や香りも調整されるそうなので、どうなることでしょう。

 追記:ディースペック化に伴い、何と言うのか、キャラクターがマイルドに寄った印象を覚えました。格上の高級感の演出にもなっていた芯や硬さが薄れ、ふんわり感が増したと言えば良いのですが、ちょっとぼんやりした雰囲気になってしまいましたね。ワンランク上な感じは薄れてしまいました。これならマイルドでいっか、みたいな。

 追記:2011年5月、東日本大震災の影響により、ついぞ子分たちを残して終売となってしまいました。残念。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MEVIUS Premium Menthol Option 1 100’s を吸ってみた

 概要:紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・1・100’s」の喫煙感想

 JTの唐突なイロモノ投入シリーズはTar1mg。紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・1・100’s」を吸ってみた。

 特異なカプセルフレーバーで早くも今年度一番の外道臭がプンプンするオプションシリーズ、それのTar1mgは100’s。

 様子を窺うこともなく、いきなりTar8mgからTar1mgまでを一斉にラインナップしてしまうあたり、かなりの曲者シリーズながら本気度というか、確度は高いのかな、といった感じなのです。

 ちなみに、このオプションシリーズはプレミアムメンソールの派生シリーズとなっていて、コンセプトとしてはピアニッシモのヴィヴのように、カプセルの新しい使い方を提案しているような感じの製品となっています。

 カプセルに封入したの香料によって口内の後味のスッキリ感を狙ったヴィヴに対して、こちらは香りを華やかにするといったカプセルの使い方をしているようなのです。

・・・先に言ってしまうと、搭載されているカプセルは「香りチェンジカプセル」と銘打たれていますが、もちろんのこと、このカプセルはガッツリと喫味にも変化を与えるものとなっていて、このカプセルを壊すことによって得られるブルーベリーのようなフレーバーこそ、最大の製品特徴だったりします。

 従来にありがちな「カプセルでメンソール感を増す」という既存のキャラクターを増長させるようなものではなく「ものごと変えちゃうよ」というものなのですね。

 よくよく考えてみると、100’sではないTar1mgのメンソールって少ないですね。ということで?、このTar1mgだけは100’sとなっているのです。

 ビニール包装のプリントには、フィルターに内蔵されたカプセルによって香りが変化するという製品の特徴がアナウンスされているのです。

 他のオプションと違いフィルターの長い100’s仕様ですが、カプセルの位置は口元寄りで変わりがないようなのです。相変わらず情報量が多めな印象のチップデザインでも、Tar1mg製品の割に空気穴は大きめが1列と、なんとなくTar1mg製品らしくない外観だったりしますね。

 何となくですが、軸方向の空気の取り込み面を減らしつつ、口元よりに配すことによってカプセルが鎮座するであろう断面中心への空気の影響を減らしつつタールを希釈することは、喫味やフレーバーの感じ方にも効果を及ぼしそうです。

 この煙草、もといオプションシリーズの最大の特徴は、何と言ってもカプセルによるブルーベリーガムのような風味なのですが、やはりタール数値が下がれば空気量が増えるため、独特の風味も伴って薄まっていくようです。

 この煙草は、その独特の風味がシリーズの中でも最も弱いものとなっているのです。(他のオプションと違い、その点で取っ付きの良さが特徴のように思えます)

 Tar8mgのような強烈な個性を期待して喫煙すると、Tar5mg以上の肩透かしを喰らうのかも・・・。

 以前のインパクトメンソールやアイシーンのクリスタなんかのグリーンガムっぽい風味が好きならば、この薄っすらブルーベリーガム風味もアリと思えるのかも知れませんね。

 ちなみに、カプセルを壊さないで吸うとプレミアムメンソールのTar1mgより少し弱めのメンソール感なので、以前のインパクトメンソールやアクアメンソールのTar1mgが好きだった方なんかは、プレミアムメンソールのTar1mgを吸うより、オプションをカプセル無しで吸う方が得策のように思えます。

 まぁ、印象としては他のオプションと違い、無難に吸えるイロモノといったところで、クオリティもJTの御墨付、おもしろフレーバーとメンソールも相まって非常に吸い易い煙草なのです。

 このオプションシリーズは独特のカプセルフレーバーで、好き嫌いがハッキリと分かれそうですが、やたらと「不味い」等のネガティブな意見ばかりを言う奴は了見の狭い経験値の低い奴だと思いましょう。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MEVIUS Premium Menthol Option 5 を吸ってみた

 概要:紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・5」の喫煙感想

 破天荒シリーズのミドルタール。紙巻「メビウス・プレミアム・メンソール・オプション・5」を吸ってみた。

 カプセルで香りを変えることが出来るというプレミアムメンソールのオプションシリーズ。その中でもミドルタールを担っているのが、このTar5mgの煙草となります。

 ちょっと前までは、この近辺のタールランクはTar4mgやTar6mgが定番であったように思えるのですが、最近はニーズの変化なのかブレンドの都合なのか、ことメンソール製品に関してはTar5mgという仕様も多くなってきているような気がするのです。

 派手というよりは情報量が多めといった感じのチップとなっていますね。空気穴はTar8mgのものと同じようなサイズが間隔を狭めて1列だけ設けられているのです。

 また、カプセルは他の多くのカプセルシガレットと比較すると、かなり口元に寄せて配置されているのです。これはJTというか、喫味にも影響するオプションシリーズの大きな特徴といえるでしょう。

 この煙草、まぁ、順当にTar8㎎のオプション・8をマイルドに仕立てたものとなっていて、空気量の増加により良い具合にメンソールの刺激とカプセルによるフレーバーが弱められているのです。(とは言っても、元より強烈なメンソールと強烈なフレーバーなので、決して「弱い」という事ではありません)

 ちなみに、このオプションシリーズは「カプセルで香りをチェンジ」としか謳われていませんが、カプセルを壊せばガッツリと喫味もブルーベリー系の超個性的なものへと変貌します。

 今のところ、このシリーズは他に類も無い独特なテイストの煙草なのです。

 私的に、この煙草の最大の特徴である独特の風味を最大限に味わいたいのであれば、Tar8mgの方に軍配が上がると思うのです。とはいえ、正直なところTar8mgの方はキャラが立ち過ぎとも受け取れるので、このTar5mgのフレーバー感が丁度良いと感じる方も多そうといった印象ではあります。

 せっかくならばガッツリと珍フレーバーを味わいたい気もしますが、これくらいが常用するとなれば気持ちも良いのかもね、と。

 空気量の増大と、その空気穴よりも口元側に配されたカプセルの効果により、煙草というよりは、もはやフレーバーそのものといったような味わいが、非常に現代的。

 ちなみに、カプセルを壊さないとプレミアムメンソールのTar5mgより少し弱めのメンソール感を味わえて、これが旧アクアメンソールが好みだった方なんかは、普通のプレミアムメンソールシリーズを吸うよりも、このオプションシリーズをカプセルを壊さずに吸う方が近いキャラクターを味わえるかもと思えます。

 癖つよつよが、タールダウンにより癖つよになったくらいな煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol