Pianissimo Pétil Menthol を吸ってみた

 概要:紙巻「ピアニッシモ・ペティル・メンソール(ピアニッシモ・ペシェ・メンソール・ワン)」の喫煙感想

 ピアニッシモにラインナップされているピーチフレーバーの煙草。紙巻「ピアニッシモ・ペティル・メンソール(ピアニッシモ・ペシェ・メンソール・ワン)」を吸ってみた。

 現在は女性志向ブランドとして展開しているピアニッシモというブランドにラインナップされている、ピーチフレーバーを採用したTar1mgのメンソールシガレットなのです。

 2005年7月に発売された煙草なのアですが、もともとの製品名は「ピアニッシモ・ペシェ・メンソール・ワン」で、よく「ペシェ」と呼ばれていたのですが、どういうわけか2009年5月から「ピアニッシモ・ペティル・メンソール」へと銘柄を改めたのですね。

 たぶん、直接的な表現を避けたのですかね。

 旧製品名の「ペシェ」は「pêche」というフランス語で「桃」の意味となります。日本人になじみの薄いフランス語で造語感を漂わせていますが、そのまんま煙草の特性を表現していたのですね。

 そして、変更後は「ペティル」で「pétil」となっています。これは恐らくフランス語の「pétillant」で、微発泡のスパークリンワインである「ペティアン」からきているものと思われます。ペティアンには「ぱちぱち・きらきら」という意味もあるそうなので、たぶん意図としてはこちらでしょう。

 ということもあり、ままペシェ派とペティル派がいましたよね。

 ちなみに、この煙草、シガレットからは比較的しっかりと桃と分かるフレーバーが漂っています。リアルなものというよりは、桃のようなという感じではありますが。

 しかしながら、いざ喫してみると、思いのほか桃は「ほんのり」といった程度で、適度なメンソールとバランスよく呈されるため、フレーバーシガレットというよりはアクセント程度といったようなバランス感となっているのですね。

 メンソールも決して強いわけではないのですが、パッケージから漂う雰囲気から想像するよりは、しっかりと清涼感を呈してくれるといった印象です。それでいて、アリアとは異なり、青臭さは感じられません。こちらでは、あくまで桃のフレーバーに清涼感を添えることが主となっているのです。

 そして、何気に驚いたのが、意外にも煙草感があるということですね。Tar1mgですし、ましてメンソールですので、タール感とかそういうものではないのですが、しっかりと煙草を吸っている感がするので大したものだなと思いました。

 アリアが物足りないという方は、こちらを試してみるのもありかも知れませんね。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Pianissimo One を吸ってみた

 概要:紙巻「ピアニッシモ・ワン」の喫煙感想

 たまに男性も吸っているピアニッシモブランドの代表格。紙巻「ピアニッシモ・ワン」を吸ってみた。

 もともとはキャメルやウィンストンで有名なRJレイノルズが自社のセーラムというブランドの中でシリーズ展開していたものが、このピアニッシモの起源となります。

 後にJTがRJレイノルズより海外事業を買収し、ブランド展開としてセーラムからピアニッシモブランドとして独立。主に女性をターゲットとしたブランドへと方向性をシフトしたようです。

 以前はTar6mgくらいまでラインナップされていたらしいのですが、女性はTar1mgを好むのか、現在ではTar1mgを中心に極低タールを基本としたラインナップとなっていますね。

 今でこそ女性志向のブランドであるイメージも定着してきましたが、このピアニッシモは男性が主喫銘柄にしていることもあり、それは恐らくセーラムブランドであった頃からの名残なのではないかなと思うのです。

 また、2006年3月よりJTの低臭気仕様であるD-Spec仕様へと変更されているようです。

 ※この煙草は2012年1月から名称を「ピアニッシモ・アリア・メンソール」と改めています。

 そして、喫味の方ですが、特にこれという特徴を感じるような煙草ではありませんね。そもそも、そういう煙草ではありませんし。

 Tar1mgらしい空気感と、適度にスーッとする清涼感は少しだけ甘みもあり、ほんのわずかに青臭さもあり、過度な刺激は無くと。タール感も空気感とメンソール感で完全に皆無ですし。

 味わう煙草という感じではないのです。

 どちらかというと、所作としてリフレッシュ、一服するといった向きの煙草といったところでしょう。

 ではダメなのかというと、そうでもなく。煙草感を排してスッキリとしたメンソール感と甘みを味わうのは、意外と乙だったりします。コーラやコーヒーを飲んだ方が分かりやすいかも知れませんが、富士山系水の天然水では感動できないのかというと、そんなことは無いはずでしょう。

 まぁ、感動できない人もいるでしょうけれど。そういう人は一生涯、大味なものを馬鹿面で喫していれば良いわけです。

 はっきりと面白味はないけれど、長いこと愛されている理由は人それぞれかも知れませんが、器の広さが魅力の煙草なのでしょうね。

 この煙草は初心者向けの煙草としても鉄板にされがちですが、確かに初心者向けでもありながら、実は玄人向けでもあったりしますよね。

 そこに気付かないサファリ難民の、なんと多きことか。

 あと、この煙草の側面の「PIANISSIMOという表現は健康に~」という記載に関して思ったのですが、まずPIANISSIMOって、そんなに汎用的な表現なのでしょうか。「この製品は演奏用品ではありません」の方が有意義だと思うのですが。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

Winston One 100’s Box を吸ってみた

 概要:紙巻「ウィンストン・ワン・100’s・ボックス」の喫煙感想

 意外と紆余曲折を経ている煙草。紙巻「ウィンストン・ワン・100’s・ボックス」を吸ってみた。

 この煙草、ぱっと見は普通にウィンストンのTar1mgといった感じですが、実は何気に色々と変遷の合った煙草だったりします。

 1995年にRJRから「ウィンストン・ワン・100’s」という製品名で発売されていましたが、RJRが米国外の事業をJTに売却したため、この煙草は2002年の7月からJTの国際事業部であるJTI製造に切り替わり、さらに2005年5月からはJTの製造・販売する銘柄へとシフトしていきます。

 ちなみに、一時期は色々と経済情報を賑やかしていたこともあってか、たまに「レイノルズってまだあるの?」という話を聞かれますが、レイノルズは健在です。拠点の米国であれば、PMを擁するアルトリアグループと肩を並べる巨大企業。

 そもそも、レイノルズは煙草会社です。

 何故かは想像にお任せしますが、煙草会社は、つぶれないのです。

 そして、この煙草は、騒動に市場展開を模索する中で華々しく砕け散っていったチャコールウィンストンの数少ない、というか唯一の生き残りというわけですね。

 かなりざっくばらんなフィルターチップのデザインは、何となくでも洋モクだな、と感じさせてくれますね。

 ちなみに、この煙草は、吸い応えがあるというよりは「粗雑」な印象の喫味となっていて、それゆえにTar1mgで100’sであるにも関わらず、しっかりと一服できる煙草となっています。

 が、あまり気持ちの良いものではないですね。

 ウィンストンというブランド自体がオーセンティックな印象であり、そもそも洗練や先進的というイメージとは乖離しているので、これはこれでありかも知れませんが。

 チャコールを組み合わせて次なるステップに飛躍しようとしていた軍団の一味であるがゆえに、このチャコール感を全く感じられない喫味はいかがなものなのでしょうかね。

 まぁ、思いのほか甘みは感じられますし、タール感は強く雑味も目立ちますが、Tar1mgで100’sという仕様上、そこまでひどくは無いので、良い差し色といった塩梅とも取れます。

 Tar1mgというだけで生き残れるのだとしたら、このクラスの潜在的なパワーは尋常ではないのかも知れない。と思わせてくれる煙草なのでした。

 追記:2010年6月に再度チャコールウィンストンにテコ入れが実施されるらしく、ラインナップの刷新のために廃止銘柄となりますが、この煙草は後継としてウィンストン・ウルトラワン・100’s・ボックスに引き継がれるそうです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

hi-lite Inazuma Menthol 1 を吸ってみた

 概要:紙巻「ハイライト・イナズマ・メンソール・1」の喫煙感想

 ハイライトにラインナップされたイナズマ・メンソールのTar1mg。紙巻「ハイライト・イナズマ・メンソール・1」を吸ってみた。

 従来のハイライトのイメージとは明らかに異なるイナズマシリーズですが、謳い文句は「シャープで荒々しい超強メンソール」とのこと。

 60代のオジサマが「刺激が足りねぇゼ!」とは言わないと思いますから、今のところハイライトとは無縁の客層を対象とした製品なのでしょう。パッケージのデザインも、コンセプトも、明らかに若向けな印象ですし。

 ちなみに、同時にTar8㎎もラインナップされます。

 黒基調に白抜き文字がコンテンツの大部分であったTar8mgと比べると、このTar1mgは白地にグリーンの文字なので、メンソールシガレットであることも察しやすいかと思います。

 というか、Tar8mgの方は、見慣れないににもhi-liteと大きくデザインされていますし、ぱっと見ではメンソール製品だとは思いにくいものでしたよね。

 ちなみに、こちらも底面のカラーリングはランダムである模様。

 こちらもTar8mgと同様にパッケージにはライン状のエンボス加工が施されています。

 Tar1mgではありますが、こちらもTar8mgと同様にハイライトらしいコルク柄のフィルターチップとなっています。空気穴は小さいものが2列で、プレーンフィルター仕様なのです。

 この煙草は、まず中包装紙を開封して中身をスンスンと嗅いでみると、むせ返るほどのメンソール。Tar1mgで強烈メンソールを実現するためか、相当に強力にメンソールが添加されている様子なのです。

 喫味の方も、文句の通り「シャープで荒々しい」という強力なメンソールの刺激がありますが、Tar1mgで煙量は相当に少なく、強烈な刺激と相まって煙草感は皆無なので、純粋にTar1mgで強いメンソールフレーバーのみを楽しみたい場合は良いのかも知れません。

 ただ、Tar8mgの方と比べ、やはりメンソールの添加量が多いのか、かなり苦味が目立つのです。

 この苦味が曲者で、エグ味のようにも感じる強烈な苦味となっていて私的には好ましくありません。

 強烈な刺激と、強い爽快感に、強い苦味のトリプルマッチは実に強烈、アンバランスな様で、まさに文句の通り「シャープで荒々しいメンソール」となっているのです。(この点はTar8mgよりコンセプトの地に足がついている印象)

 同じ時期に発売するマールボロのエッジシリーズはTar8mgよりTar1mgの方が優秀に感じましたが、このハイライトのイナズマシリーズは逆で、Tar8mgの方がTar1mgより優秀に感じるのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN One Re-Mastered Edition を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・ワン・復刻版」の喫煙感想

 復刻版マイルドセブンのワン。紙巻「マイルドセブン・ワン・復刻版」を吸ってみた。

2012年3月の「Re-Mastered Edition」という復刻企画で、マイルドセブンのソフトパック製品を対象に、発売当初のデザインを復刻したものなのです。

 ここまでになると見覚えも確かなデザインで「あぁ、こんなのもあったなぁ」という感じ。ただし、このデザインはワン(ソフトパック)の発売当時のデザインではありません。

 この復刻版にて再現されているデザインは2004年3月に行われたデザイン変更後のもので、マイルドセブン・ワンのソフトパックは、その1年前の2003年3月に発売されています。(1年間のみ存在したデザインがあり、そのデザインがオリジナルだということ)

 確かに、マイルドセブン・ワンのソフトパックは他のマイルドセブンのレギュラーシリーズと違い、発売時よりブルーウィンドを配したデザインであったため、縦帯を配したデザインのものは存在しません。(先に発売されていたワン・ボックスとワン・100’sは、それまでのボックス製品に準じたデザイン)

 まぁ、その発売当時のデザインも今回の復刻デザインと大きくは変わらないのですが、発売当時は下地が青でブルーウィンドは白という、いわゆる復刻版を「反転」したようなデザインでした。(色使い以外のブルーウィンドや意匠の配置は微妙に違う程度で、同じような感じ)

 何故、そちらのデザインにて復刻しなかったのかは、何となく分かる気もしますが。(2004年4月に行われたソフトパック製品デザイン変更後のTar10mgソフトパックと酷似している)

 今でこそ、そこそこの統一感もあり、ラインナップも数の割にスッキリしている印象ですが、ほんの数年前まではデザイン乱立、価格バラバラ、噂では喫味の傾向も違っていたという。何ともトップブランドとは思えない、足並みの悪い銘柄だったのです。

 現行のデザインとの結びつきも分かりやすいデザインで、今ではTar1mgのお手本のような配色ですね。

 今では当たり前のブルーウィンドも、初めて配したのはワンのソフトパックだったはず。

 封緘紙に「Re-Mastered Edition」と復刻版であることを表記していますが、他にはというと「あれ?今と何が違うんだっけ?」という感じで、現行品が手元にないので分かりません・・・。

 パッケージに限る復刻なので、中身は現行品となっています。このワンの復刻版はパッケージにもブルーウィンドがあるため、他の復刻版のようなジェネレーションギャップはありませんね。小さい空気穴が4列のチャコールフィルター仕様です。

 この煙草も、シガレットは現行品なので、現行品の感想なのですが、チップの空気穴を見た通り、やはりTar1mgなので相当に薄味。煙量も相当に減らされていますから、これでは強く吸い込みがちなのです。

 あくまで薄まり過ぎているだけであり、決して全く風味が無いというわけではないのですが、煙草を吸いたいのに「吸えない」というもどかしさは多くのTar1mg製品に共通することのように思えます。これだったら、一つ上のTar3mgを正しく吸おうかなとも思わなくありません。

 ちなみに、海外にはTar1mgを超えたTar0.1mgのシガレットもあるらしく「どっちなのかハッキリしなさい!」と言いたくなってしまうような本末転倒様。

 Tar1mgを愛用している人に限って、指で空気穴を塞ぎ火種を尖らせている人が多いような気もします。

 それなら、少しタール量を増やせばいいのに・・・。

 どうせ、かき氷にはシロップを掛けるのでしょう?

 マイルドセブンは開発の段階で「アメリカンにチャコールの矛盾」や「風味が薄い」という問題があったこと、でも結局は「なんかイイからいっか」で発売に至ったということ、そこそこに有名な話しだとは思います。

 当時の当事者たちは現在の市場を見て、どんな言葉を発するのでしょうか?

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol