Chunankai Premium Super Lights を吸ってみた

中南海・プレミアム・スーパーライト の喫煙感想

 中南海のプレミアムは中間タールのバリエーション。紙巻「中南海・プレミアム・スーパーライト」を吸ってみた。


銘柄概要

 漢方エキスや緑茶エキスと他に無い特殊な素材をブレンドしているレシピが特徴的な「中南海」へ、新たに加えられたプレミアムシガレット。プレミアムと謳う内容の肝として、プレミアムシリーズは独自に「アンジェリカ」というハーブをレシピに採用しているのだそうな。

 その「アンジェリカ」というのは、別名を「西洋当帰(セイヨウトウキ)」とも呼ばれる独特な香気が特徴的なハーブの一種であり、副交感神経を活発化させるリラックス効果や滋養強壮効果などが謳われていたりします。ただし、本製品はTar5mgの煙草製品であり、間違ってもエナジードリンクや強壮剤などではないため、意図としては前者の「香気」に注目したブレンドなのでしょう。

 また、中南海の特徴でもある「甘草エキス」や「羅布麻草エキス」なんかも引き続き使用されているとのことです。

 ハーブのキャラクターを全面に押し出したブラックカラーを基調とするモノトーン系パッケージデザインは、スタンダードな中南海のパッケージデザインとはキャラクターを大きく異なるものとしていますね。凹凸感のある特殊テクスチャーやキラキラと輝くホログラムを要所に使用していて、中々にプレミアムと恥じないパッケージデザインは非常に優秀なもの。

 実は、この中南海のプレミアムシリーズは何気に芸が細かく、パッケージにて使われているホログラム加工のカラーリングがタールバリエーションごとに異なるものとなっていたりします。青みが強めに輝く高タール版のライトと比べ、このスーパーライトのホログラムは淡くクリアにレインボーカラーで輝くものとなっています。

 ちなみに、さらにタール数値を抑えたワンのホログラムは、ゴールドカラーに輝くホログラムとなっているのです。何気に手の込んだ、素敵なパッケージデザインですよね。

 開口部の側面には「MADE IN PEOPLE'S THE REPUBLIC OF CHINA」と、さり気なく中国製であることが明記されていますが、全体のデザインと相まって、あまり中国らしさは感じられませんね。ネガティブファクターに転じやすい「中国製」というものが誇りある「中国製」に感じられる様は、正に「中国製」ではなく「PEOPLE'S THE REPUBLIC OF CHINA製」といった感じでしょうか。最近では「Made in PRC」と、あらゆる商品で詐欺っぽい使われ方をする表記でもあります。

 ちなみに、このプレミアムシリーズも含め、国内流通の中南海のパッケージ底面に漏れ無く記載されている「专供出口」という中国語ですが、これは「輸出専用」という意味であり、正規に国外向け製造されているバリエーションであることの証でもあるのです。

 スーパーライトのテーマカラーは「シルバー」とされているようで、フィルターチップのデザインもパッケージと同じく差し色はシルバーが用いられているのです。各表示の色差が少ないために一見はモノトーンに見えますが、何気に多色仕様だったりします。空気穴は極小が2列で配され、フィルターはチャコールフィルター仕様。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、やはり超個性的な香りと味わいを挺する煙草となっているのです。

 まず、開封一番の香りは「ピクルス」のような酸っぱさと「黒糖蜂蜜」のようなネットリとした甘さの、何とも不思議なコンビネーションが強烈な独特の香りとなっています。ただ、シガレットの巻きに鼻を当ててみると、わりとスタンダードな「甘辛」の、それこそ「チェ」と似たような香りではあります。それと平衡するように、Tar8mgのライトと同様の「カレースパイス」のような独特の香りが感じられるといった構図ですね。

 ただ、心なしか食欲全開クッ○ドゥ感は少しだけマイルドになっている感じかな。それでも、開封から少しの時間が経つと、やはりカレースパイス感が増してくるので、結局はTar8mgと同じように○欲全開クックドゥ。この「箱に詰められた状態のシガレットの香り」と「シガレット本体の巻きの香り」が異なる点は、中々に面白かったり。

 喫味の方は、やはりTar8mgのライトと同様に「リトルシガー感」の強い味わいと質感であり、シガレットらしさとは少し乖離したテイストとなっていますね。スーパーライトらしくボディは軽くなっているものの、かなりシャープな質感にビター感が突出した味わいであるために吸い応えは高く、ややエグミが表層に強く現れているあたりもライトより引き続きと言ったように相変わらずです。また、少しのハーバルシガレットらしい独特な香気も現れています。

 ただ、スーパーライト化によるのか、ライトと比べれば強い苦味とともに甘味も少しだけ感じることが出来て、程好くトータルバランスに優れた印象を覚えさせてくれるのです。何というのかな、私的にはTar5mgながらシャープで濃口な味わいに「ちょうど良い充足感」を得られる程度が程好く思え、タールバリエーションの中でも個性に欠かず親しみやすい吸い心地に好印象な感じ。

 余韻の方も、ややタール感の強いものではありますが、奥の方にバタートーストのようなコッテリとした甘味も感じられ、そこそこに優しさを覚えますしね。

 ちなみに、紫煙の香りは非常にハーバルシガレットと似通っている印象で、それに独特の甘さを付け加えたような香りとなっています。

 総じて、他のシガレットには無い唯一の個性はタールバリエーションでも相変わらずとなってはいるものの、スーパーライトな仕様による軽快なボディ感と程好く落ち着いた癖のある味わいが親しみやすさの向上に一役を買っています。かなり癖の強い煙草である点に変わりはありませんが、非常に好き嫌いの強いだろう喫味な煙草であるため、いきなり個性全開なTar8mgにトライするよりは一先ずTar5mgから試した方が良さそうかな。

 共通して言えることは、まるで万人向けな要素は無く、だからこそコレが好きなら他に選択肢は無い、かなり極めつけの煙草であるということ。非常に面白い煙草なのでした。

 私的に、ボックスを開口して詰められているシガレットに鼻を当てて嗅ぐ香りが好き。なんかね、ビッグマックを食べたくなる感じなのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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