ラークは味が変わったか検証してみた

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Include the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 有名ブランドであるラークは、巷で「味が変わった」などと囁かれているとかいないとか。

 「ラークの味」について、検証とともに私的な感想や意見を述べてみた。


前置き


 まず初めに、事の発端はツイッターで「ラークとケントのパッケージ変更に伴う味や香りの変更について」という内容で話を振られたことになります。私も気になっていたことだし、同じように気になる方がいるのなら都合も良いことなので、話題にしてみようかなと。長くなりそうなので、ラークとケントは切り離して取り扱いますね。


ラークの基本情報


 チョコレート系の香料を使用していることや独特な香りと味わいに仕上げられていることでも知られる、世界的に有名なブランドです。1963年にアメリカで発売され、その翌年の1964年には早々に日本でも発売が始まったらしいのですが、取り分け日本での人気が頭抜けて高いブランドとなっていますね。当初はL&Mやチェスターフィールドなどの有名ブランドと同じく「LIGGETT & MYERS」というメーカーが擁するブランドであったそうですが、現在はマールボロなどで知られる「フィリップモリス」というメーカーにより販売されています。一時期のフィリップモリスは主力ブランドであるマールボロを日本たばこ産業にライセンス生産させていたため、その代替としてラークを主力にするべく育て上げた結果、現在のような人気を得るに至ったのだそうな。海外でもブランドは知れていますが人気は今一つらしく、これほどのバリエーション展開を行っている国は日本のみという不思議な洋モクなのです。

 ちなみに、チョコレート系の香料を使用しているから「チョコレートフレーバー」というように誤解されがちなブランドでもありますが、実際のところは目立ってチョコレートフレーバーということはありません。バリエーションも多く展開されているために味わいの違いも多分とありますし、あくまでラークのキャラクターのための香料と思うに留めておきましょう。


銘柄統合による疑問


 ではでは、本題:其の壱です。周知の通りかと思いますが、メーカーが自社の名を冠す「フィリップモリス」というブランドがラークへブランド統合されたことは記憶に残っているでしょうか。その旧フィリップモリスにあたる一部のラーク銘柄が、今度は旧来のラークの一部銘柄と銘柄統合されることとなりましたね。

lark_test_report_02c これは旧来よりラークにラインナップされてるウルトラ・ワン(Tar1mg)とエクストラ・マイルド(Tar3mg)という銘柄です。ラークのフラッグシップは「赤ラーク」の俗称で知られる製品の直属タールバリエーションにあたります。ラークが人気の日本ならではなバリエーションといったところですね。

lark_test_report_03c こちらは旧フィリップモリスよりラークへブランド統合されたシリーズのTar1mgとTar3mgですね。赤のイメージが強いラークに対して「ブルー・スムース・ラベル」と謳っているシリーズであり、ブランドこそラークへ様変わりしましたが内容は旧フィリップモリスそのままという、少し紛らわしいラークだったりします。

 ちなみに、この旧フィリップモリスより合流したラーク銘柄たちですが、先の通りチョコレート系の香料を使用しているラークに対して、こちらはフィリップモリスの頃より引き続きで「バニラ系の香料」を使用している銘柄となるようです。その他にも旧フィリップモリスの頃より引き続きで「PRO-NEX」という低臭気巻紙を使用していたりと、いわゆるラークとは全く異なるキャラクターの銘柄なのです。

lark_test_report_04c そして、こちらが先の同タールバリエーション同士を統合した製品です。配色は旧フィリップモリスを踏襲したような白地に青色で、レイアウト的には最近でデザイン変更したラークのラインナップに倣うものとなっていますね。いいとこ間を取ったような、正に統合銘柄といったような見てくれとなっているのです。

 ちなみに、この統合後の製品はJANコードが旧来のラークにラインナップされていた「ウルトラ・ワン」と「エクストラ・マイルド」と同じものとなっています。そのJANコードから鑑みれば、それの後継製品といったところでしょうか。

 では、ここからが今回の銘柄統合における疑問と問題です。

lark_test_report_05c 今回の銘柄統合のおいては、旧来のラークのラインナップである銘柄と旧フィリップモリスにあたる銘柄を銘柄統合したわけなのですが、その統合後の銘柄はTar1mgもTar3mgも、どちらとも「味わいそのまま」と謳われているわけです。先の通りで、統合前の両銘柄は出どころも異なる別製品であるのに、これはおかしな話ですよね。

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 先ほどの画像は統合後のTar1mg(ウルトラ・1mg)と統合前の旧フィリップモリスにあたるラーク・ワンのビニール包装による告知でしたが、統合前の両銘柄にはインサーターでも「味わいそのまま」という告知が行われていました。やはり、旧来のラークにあたる製品と旧フィリップモリスからブランド統合された製品の両方で統合後の製品が「味わいそのまま」である旨が記されていますね。

 しかしながら、そのインサーターの内容は旧来のラークと旧フィリップモリスで表記に微妙な違いがあります。ラーク・エクストラ・マイルドのインサーターでは「味わいそのまま、新パッケージへ。」と題し「製品には一切手を加えず、味わいそのまま。これからは洗練されたデザインのラークエクストラでお楽しみください。」と記されています。それに対し旧フィリップモリスにあたるラーク・エクストラ・ライトのインサーターでは「味わいそのまま、ラークエクストラへ。」と題し「味わいそのまま。製品には一切手を加えず、洗練されたデザインのラークエクストラへ。PRO-NEXも引き続き搭載。」と、やや突っ込んだ内容となっているのです。

 はてさて、これは一体どういうことなのでしょうか。一見すれば比べて明らかに内容の薄いエクストラ・マイルドのインサーターの方が胡散臭く見えますね。異なる二者が同じものになるために変更を行わずしてということは有り得ないはずです。どちらかが嘘か、もしくは統合後も嘘という全てが嘘のパターンなのか、わけが分からなくなってきます。


銘柄統合による味の違い


 で、吸い比べてみました。その結果としては、私感として「全部、違うじゃねぇか!ダンカンこの野郎!」だったのです。よくよく考えてみれば、フィリップモリスが途中でPRO-NEXを採用した時に明らかにPRO-NEXの仕様で大きく味や香りが変わったわけですし、そのPRO-NEXを引き続き採用しているのなら統合後は旧来のラークの喫味ではないですよね。でもね、ではPRO-NEXな旧フィリップモリスの喫味なのかというと、そうでもないのですよね。

lark_test_report_08c ちなみに、それぞれの喫煙感想は後々と個別記事として公開していきますので、良ければご覧になって下さい。簡単に述べると、統合後の製品は旧フィリップモリスにあたる銘柄の味わいを踏襲していると察したわけですが、それとも微妙に異なりを感じ、何だかクオリティが上がったような印象を覚える仕上がりとなっていました。

 で、私感だけでは中途半端であろうということで、この銘柄統合の件についてフィリップモリスに問い合わせてみました。すると、概略ですが以下のように丁寧な案内をしてくれたのです。

 今回の銘柄統合は何となしに察してはいましたが、やはりフィリップモリスをラークへブランド統合したことによりブッキングしてしまっているTar1mgとTar3mgのラインナップを整理するという目的があったそうです。全体を通して用いられていた「味わいそのまま」という表現については、この銘柄統合を実施するにあたり、より違和感なく統合後の銘柄を楽しめるようにと予てより統合前の両銘柄の味わいを徐々に変更していったのだそうな。厳密には統合前の銘柄と統合後の銘柄は、それぞれともに全く同じ味わいではないとのこと。なるほど確かに、今回の件では「味わいそのまま」というコピー的な表現は多用されながらも、このようなケースの常套句である「※味や香りに変更はございません」みたいな表記は全く見当たりませんでしたからね。

 ということはですよ、最近で噂されているという「ラークは味が変わった」という件です。今回の銘柄統合に関わる統合前のTar1mgとTar3mgを喫していた愛煙家の皆様に限っては、いつからと時期は定かではないもののメーカーにより徐々に変更されていった味わいの差に気が付いていたのかも知れませんね。ただし、事を遡ってフィリップモリスがラークにブランド統合された際にも「味が変わった」と噂されているようですが、その際の味や香りの変化は吸い比べてみた私感として「無し」と私的には結論を付けています。その際はメーカーも「※味や香りに変更はございません」と告知していましたし。


ラークの生産国


 さてさて、本題:其の弐です。先のブランドや銘柄の統合に関係も無く、パッケージが変わっただけで「味が変わった」と言われることも多いラークに関して、今度は生産国の話を含めて検証してみました。

 ラークというブランドは人気がゆえか、取り分け日本市場ではパッケージリニューアルなどのアクションを頻繁に実施していますよね。それら変更のたびに、まことしやかと囁かれるのは「生産移管」や「味が変わった」という噂です。今の御時世では苦境も煙草産業に限ったことではありませんが、だからこそ様々なコストパフォーマンスが求められる時代ですし、それは詰まるところ「アジアへの生産移管」なわけです。大増税後に「格安煙草」の先駆けとして登場したウエストという欧州ブランドも、上陸時には「ドイツ品質」と高らかに謳い高品質であることをアピールしていましたが、その実のところ日本向け製品は台湾生産となっています。さらに身近なところで言えば、ブリティッシュアメリカンタバコ製品はスーパースリム製品を主に韓国生産となっていますよね。

 このようにアジア向け製品はアジアの拠点で生産するということは、とても理にかなっています。それがパッケージリニューアルなどの分かりやすい表面的なアクションを機に、これらの流れを汲んでかラークを始めとするフィリップモリス製品もアジア生産に切り替えられたのではないかと噂されているのです。日本人ならではの西洋コンプレックスによるのでしょうか、西洋のものがアジアのものとなると不必要にネガティブな印象を覚えてしまう者も多いのでしょうし、やや敏感になっているのも一部で事実のように思えますね。

 ということで、先の銘柄統合の件のついでに「ラークの生産国について」もメーカーに問い合わせてみました。案内された内容としては「日本向けに出荷しているラーク銘柄は欧州の複数工場で生産されたものです。」というものです。また、私の記憶では現在の日本向けに流通しているフィリップモリス製品でアジアの拠点で生産している製品は無かったと記憶しています。いずれも旧ソ連領を含む欧州大陸で生産されていたはずです。

lark_test_report_09c では、ラークの味や香りは不変のように変わっていないのかというと、そうと私は思いません。初めて喫したラークと現在のラークとでは、それまでにメーカーによる変更のアナウンスは無かったものの、その味や香りは確実に変わったと思っています。明らかに喫しやすい傾向に変わっていると思うのです。

 しかしながらですね、これは当たり前のことと言えば当たり前のことなのですよ。煙草というのはブランドが変わらないがゆえに内容も変わらないものと思われがちですが、原材料は農産物ですし生産も複数工場で行うことが多いものです。いくらブレンダーが味わいを保とうと努力をしたとしても、そこには微々たる違いが出来に生じるものなのです。さらには煙草製品は不変のようで時代の嗜好性に合わせて味わいを調整しています。発売当初から変更の旨は告知されていなくとも、今のメビウスと発売当初のマイルドセブンは味や香りが異なるはずですし、それは時代に合わせて味わいが調整されているからなのです。

 というか、先の銘柄統合の件じゃないですけれど、メーカー公式で「徐々に変えてました」と回答を頂いていますから。他の銘柄にて知らされていないマイナーチェンジが行われていても不思議はありませんよね。

 取り分けラークは日本で人気のブランドですから、これらの調整という変更を怠るようなブランドであるとは到底として思えません。しかも、ブラックラベル系のシリーズのコンセプトから鑑みても、癖があるラークを日本人の嗜好性に少しでも合わせてブランドを育てようとする姿勢は容易く察せます。

 ラークよりも分かりやすいところで言えば、マールボロの特にライト(ゴールド)なんかは、俗に言う「金マル」の頃と比べて現在の製品は確実に喫しやすく味わいも向上していますから。これも「味が変わった」の範疇と言えますが、決してネガティブなものではありませんよね。


総括(私感)


 いやはや、こうやって改まって記事にしてみて思ったのですが、やはりラークは味も香りも変わりましたね。しかしながら、それは決してネガティブなものではなく、あくまで時代の嗜好性に合わせる最適化のような内容と思えるところです。それが度重なるパッケージ変更を機にしたものであったかは定かではありませんが、ラークを初めて喫した時と今では感想も微妙に異なるものです。まぁ、いずれにせよ「あぁ、でもラークだなぁ」という感じですけれどね。

 余談ではありますが、同社のマールボロは現在のフラットデザインにリニューアルした際に明らかな喫味の向上が見受けられましたし、もしかするとフィリップモリスは「気づかれないよう徐々に変化させる」ということが苦手なのかもと思えたり。

 また、旧フィリップモリスよりラークにブランド統合された際にはメーカーの出した案内の通り、新シリーズも旧フィリップモリスと同じくと喫味には変更は見受けられませんでした。ただし、今回の銘柄統合においては「徐々に統合後の銘柄に味わいを近づけていた」という事実の発覚とともに、それでも三者共々それぞれが違う味わいであったと私的に結論を付けています。強いて言うなれば、統合後の銘柄は統合前の旧フィリップモリスであったシリーズを踏襲してブラッシュアップした煙草であると思います。

 何かが変わることや変わったと感じることに違和感や不満を覚えることは良き保守的な気質の現れかも知れませんが、どうせ煙草も本を正せば舶来品ですし、嗜好品仲間でワインなんかと同じように時折のもの楽しむくらいの構えが良いのかも知れませんね。明らかな改悪であれば如何なものですが、そうでなければ一層に楽しんでみれば良いだけなのです。

 長いばかりでグダグダな内容にお付き合いいただき、誠に有難う御座いました。

 追々と今回登場したラーク・KS・ボックスを初め、旧フィリップモリスのラークはTar1mgとTar3mgに旧来のラークにラインナップされていたTar1mgやTa3mgと、もちろん統合後の新銘柄も含め、個別の喫煙感想で細かいところに触れていきたいと思います。良ければ御覧になって下さいな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar—mg Nicotine—mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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