520・スリムライト の喫煙感想
日本とも所縁の深い台湾の不思議な名前の煙草。紙巻「520・スリムライト」を吸ってみた。
銘柄概要
520という数字が銘柄となっている、少し変わった台湾の煙草です。
この「520」という数字は、中国語で「5=ウー・2=アー・3=リン」と発音するそうで、この発音が「我爱你(ウーアイニー)」と似ていることから、一種のスラングとなっているそうです。我爱你は、いわゆるアイラブユーという意味ですね。
何というのか、828-828とか4649みたいな感じなのです。
間違っても、520本入りだとか、Tar520mgといった意味ではないので、ご安心を。
ちなみに、この520は「Taiwan Tobacco & Liquor Corporation」という台湾の煙草や酒類を取り扱う会社の銘柄なのですが、どうやら肝心の本国では販売の許可が降りていない為に販売できないのだそうな。
ファッション性が高いとして「未成年者の喫煙に繋がりかねない」とか何だか。
パッケージ背面には、よくある「いい煙草だよ」といった内容のメッセージが記載されています。よく読むと「唯一無二のフィルターで素晴らしい満足感を与えます」とも記されていますが、それに関しては後述しますね。
しかしまぁ、愛してるなんてスラングが銘柄になっているくらいですから、やはり若者向けを意識した銘柄なのだとは思います。しかしながら、日本人的な感性からすると、やや中年層といったイメージが強いパッケージデザインに思えなくもないのです。
何だか、ポーラータイと白髪が似合いそうな、そんなデザインに思えるのは私だけでしょうか。
余談ですが、520の下の表示はSuperではなくSupremeでした。
パッケージサイドには、中国語で製品表示が記載されています。
品名は「520 淡菸」となっているので、現地でも「淡菸:ライトタバコ」という認識のようですね。この煙草はTar7mgですから、これでライトなら、概ね日本人と似たような感覚と言えるでしょう。
主要原料も記載されていて「高級菸草・香料」となっていて、日本とは異なり主原料が表示されているのは面白いのです。
ただ、原料表示に、わざわざ「高級」と冠するのは、何だか異文化なのです。
シガレットデザインは、思いのほかシンプルでストレートな印象となっていました。白地に、黄土に近い色味でラインと520のロゴなのです。
やはり、あまり若者向けな印象は覚えないかも知れません。
ちなみに、小さな空気穴が2列のプレーンフィルター仕様となっています。
また、銘柄ではスリムと謳っていますが、たぶん、スリムシガレットではないと思います。普通の100'sシガレットといった感じです。
そして、この煙草の最たる特徴であり、さりげなくパッケージ背面でも触れられていたユニークなフィルターなのです。
520(我爱你)という銘柄に倣い、フィルターの口元側がハート形に中空成形されているのです。
何がすごいって、きちんと奥に配置したフィルターを赤色にして、ハートの型から覗く部分が赤色になっている点ですよね。芸が細かいというか、良いよね。こういう発想の仕事って。
ちなみに、基本的にはファッション性を追求した加工と思われますので、中空構造による煙の冷却効果などは狙っていないと思われます。あくまで、見た目で楽しい機能という程度に捉えると良さそうです。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草、意識はハートフルなフィルターに向きがちなのですが、思いのほか喫味も独特なものとなっていますね。
特にフレーバーシガレットというわけでもないのですが、妙なフレーバー感があります。独特の甘い香りというのか、どことなくローズフレーバーっぽいニュアンスというのか、確実に煙草ではない何かの香料が感じられるのです。
最初期のD-specのような感じもしますし、やはり独特。
とは言え、プレーンフィルターで外国の煙草というわりには、この香料感が手伝ってか吸い心地もスムースな印象です。オーソドックスな味わいを期待すると少し面食らうかも知れませんが、そう万人向けに欠くというほどでもないので、気にすることは無いでしょう。
喫味は終始、のっぺりとしているわりに、嫌みなく吸い応えもありますし。
思いのほか、癖になる香りですね。
何の香りなんだろう。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.6mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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