1980年代あたりのアイバニーズはBE10というベース用の7バンドグラフィックイコライザーで、GE10というギター用の7バンドグラフィックイコライザーの姉妹製品なのです。
この2機種は外観は殆ど変わらず、可変帯域が各楽器に特化したセッティングになっているだけ。
63Hz-125Hz-250Hz-500Hz-1kHz-2.2kHz-5kHzを個別に15dBのブースト&カットが可能で、マスターボリュームも同じように15dBのブースト&カットが可能。
63Hzから5kHzというバンドのセレクトは、やや幅が狭いようにも思えますが必要十分で、実際のところ、これ以上や以下の帯域はエンハンサーを使ったほうがスマートな気もしますし・・・。
Qの設定も優秀なのか穏やかなのか、とても自然に各帯域を増減することが可能。
もう、な~んてこた~ないフツーのイコライザー。
ただし、設定をフラットにしてもオンとオフでは音色に明らかな違いが生じ、コーティングされたような、水気を帯びたような、ぬめっと、ぬるっと、そんな感じのトーンになるのです。
ここが好き嫌いの分かれ目かも知れませんが、私はシルキーな感じがして嫌いではないです。
まぁ、良いものか悪いものかは知りませんが、強烈なバッファーでも使っているのですかね?
きちんと確認したわけではないのですが、確実にバッファードバイパス仕様でしょうし、最近の偏執病のように原音重視な志向の中では、「ダメなイコライザー」かも知れません。
ぬめっと、ぬるっと、我ながら的確な例えだと思う。
私的に、2kHz台は要らないから3kHz台が欲しかった・・・。
コレより可変帯域の数が多いものや高品質で高音質なものは現行品に数多くあるので、今更になって勧めれるようなものではないのかな、コレ。
Product Specification
Input Impedance:500k Ohms
Output Impedance:< 1k Ohm
Maximum Input Level:+4 dBv
Maximum Output Level:+3 dBv
Filter Frequency:63, 125, 250, 500, 1k, 2.2k, 5k Hz
Filter Control Range:+/- 15 dB
Level Control Range:+/- 15 dB
Equivalent Input Noise:-107 dBv (IHF-A)
Power Consumption:17 mA
Power requirements:9 V DC
Dimensions:125(D) x 70(W) x 54(H) mm
Weight:400g