喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「ウィンストン・キャスター・XS・5」の喫煙感想
ウィンストンへ統合されたキャスターのTar5mg。紙巻「ウィンストン・キャスター・XS・5」を吸ってみた。
この煙草は、要はキャスター・マイルドなのです。
キャスターとキャビンがウィンストンへ統合されたことにより名称こそ面倒なことになりましたが、実質としては「そのまんま」といったような感じですね。このウィンストンの統合といい、先のフィリップモリスがラークへ統合されたことといい、ファミリーという大銘柄は減る一方です。ここ最近は新商品も既存のファミリーにラインナップされるばかりですし、何だか面白味に欠くと言っても否定は出来ません。何となく理由は察するのですが、喫煙文化が不健全な工作活動により淘汰されようとしている御時世では致し方ないのかも知れませんけれど、やっぱり寂しいのです。
この記事で紹介している製品は、ウィンストンへ移行する際の「過渡期」のデザインなので、ブランドロゴを差し替えた程度のデザインで、パッケージ背面では少しの説明がされています。
フィルターチップのロゴもキャスターからウィンストンのものへと差し替えられているのです。何だか「Caster」と違い「Winston」だと、少し銘柄のイメージに似つかわしくない「ストロング」な印象を受けて取れますね。空気穴は小さめのものが間隔を広めに1列だけ設けられていて、チャコールを使用したチャコールフィルターが搭載されています。
味・香りについて感想
この煙草は、味わいが「香り」に全力で傾倒している中々に類の無い煙草となっています。
まず、シガレットの香りは何とも心地の良いスイートな香りで、まるで「お菓子」のようです。この香りは強めながら主張が強い感じではない絶妙な塩梅の香りで中々に特徴的なのですが、火を点ければ喫味の方も同様と非常に個性的なものとなっています。
その喫味に関しては、ボディに実像のようなものが含まれていない感じに「ふんわり」とした様の質感を見事に体現しているのです。煙量こそ相応であるにも関わらず、まるで香りのみに完全傾倒した喫味は中々に独特なキャラクターとなっています。表面的に現れている「バニラの香り」という分かりやすい個性のみが特徴とされることも多い煙草ですが、その実は質感こみのトータルバランスこそ特異であり特徴的な煙草に思えますね。
甘い香りのみが全面に押し出されていて、その内側に存在していても良いはずのボディ感や苦味に甘味という味覚として感じるような要素が過度なほどに抑えられているます。そのため、香りや煙量は豊かなのに非常に軽やかな質感のコンビネーションという唯一無二な仕上がりなのです。面と中身のギャップこそが、ものすごく不思議な感じの煙草と思えるでしょう。
香りは非常に濃い口なのにボディに重さが感じられない様は、アンバランスでありながら絶妙なバランス感です。香りを全力で楽しむような煙草であり、中々に割りきりの強いキャラクターとなっているのです。
ただし、喫煙も後半になり火種がフィルターチップに近づくと、ふんわりとした質感から少しネットリとした質感へ様変わりし、それまでのフワフワしたバニラの甘い香りもロースト感を含む香ばしさへ様変わりします。ここに来て、ようやくボディの実像が見えてくるような感じは、甘さが香りから味わいへ変わるような感じなので、それなりに喫煙後の充足感も挺してくれるのです。
紫煙の香りも特徴的で、近くで喫煙している方がいれば直ぐにキャスターだと分かってしまうほどに、甘く心地の良い香りとなっています。過去に指定低臭気であるD-spec銘柄へ変更した際に「味や香りに変更はありません」とメーカーが告知したのも納得な、嫌な要素の無い良い香りです。
まぁ、日本では広くに親しまれている煙草だけに、あまり「個性的」と言った印象は浅めですが、これは中々に類の無い煙草なのです。やはり日本たばこ産業は「そしらぬ顔で曲者を仕込む」ということに長けるメーカーだなと、改めて認識が出来る煙草なのでした。
キャスターは普通で、ブラックデビルは変わり種と、この差はメーカーの戦略陣営とブレンダーの力量差と言う他なりません。
普通が普通じゃないメーカーって、大好きです。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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