ブラックデビル・メンソール の喫煙感想
イロモノなブラックデビルではコンプライアンスの無視とも言えるような煙草。紙巻「ブラックデビル・メンソール」を吸ってみた。
銘柄概要
奇抜なキャラクター性にココナツミルクやらチョコレートやらローズやらのフレーバーと、中々のイロモノ感を放つオランダは「Heupink & Bloemen Tabak」というメーカーの煙草なのです。ただし、こちらは他のバリエーションとは異なり、何の変哲もない「ただのメンソールシガレット」を目指したという、それはそれで個性的な煙草となっているのです。
ちなみに、誰もが心で唱えそうな「それ、目指すとこか?」というツッコミは、声にしてしまえば相手の思うツボです。他のブラックデビルでフレーバーネームが表示されている部分には、さり気なく「Great Menthol」なんて誇大な表示がされていますが、とりあえず「普通のメンソールシガレット」というのが最大の特徴の煙草です。
その証拠に、とあるカタログではブラックデビル・メンソールは以下のように紹介されていたりしました。
ブラックデビルが考えた「それなりに刺激的な、そこそこ美味しいメンソールたばこ」
「スモーキングコレクション2008<たばこ・喫煙具フェア>冊子」より、「出展各社取扱商品推奨品2008年11月1日現在」から一部抜粋。
もうね、素晴らしいよね。自分の個性を正しく理解して最大限に発揮することが出来るって、非常に素晴らしいことだと思いませんか。大体の人間が仮想的で理想的な自己を作って対外的に押し付けるわけですし。
まぁ、ブラックデビルも見てくれの奇抜さのわりに中身は真面目で良質なシガレットなので、もしかすると大体の人間と同じように理想的な何かを作って振る舞うような煙草かも知れませんが、そうなるとブラックデビル・メンソールの立ち振る舞いがチグハグ。
だって、わざわざ「それなりに刺激的な、そこそこ美味しいメンソールたばこ」を理想的とはしないでしょ、普通はさ。
あぁ、でも普通じゃないんだよなぁ、このブランド。
他のブラックデビルのパッケージでは「20 BLACK FILTER CIGARETTES」などのように、ブラックデビルの特徴でもあるシガレットカラーを示すパッケージの表示部分があるのですが、この煙草では「20 WHITE FILTER CIGARETTES」とあるように、何の変哲もない白色のフィルターチップが採用された「よくあるシガレット」となっているのです。
これは完全に狙っているような感じであり、徹底した演出には感服すらしてしまいますね。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、正真正銘の「それなりに刺激的な、そこそこ美味しいメンソールたばこ」となっているのです。そこそこの刺激感に、そこそこ味わい。
ただ、Tar10mgというメンソールシガレットにしては珍しい高タール仕様であるにも関わらず、非常に軽快な吸い心地となっていますね。思いのほか青臭さや苦味の抑えられたテイストであるために、より軽快な喫味に感じるのかも知れません。
煙草としての本質的な個性はブラックデビルのバリエーションの中でも群を抜く薄さであるために、あえて選ぶようなことも無いように思えてしまう煙草なのですが、外側の個性で選ぶには本質の汎用性の高さとして非常に買ってあげるべき要素なのかも。
ブラックデビルは嫌いだけれどブラックデビルが好き。
そんな奴いるのか?
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.8mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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