Camel White Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます


 概要:紙巻「キャメル・ホワイト・ボックス」の喫煙感想

Camel White Box

 懐かしいラクダが懐かしさゼロで復活したジャーマニーなキャメルのTar6mg。紙巻「キャメル・ホワイト・ボックス」を吸ってみた。


 ここ日本では国民の嗜好性や工場被災の問題などで一度は完全に姿を消したキャメルですが、しばらくが経ち復活しましたね。

 ただ、復活とは言うものの、実際のところはドイツ製のキャメルを「そのまま」というかたちで国内流通させるのだそうです。当然のことながら、以前まで流通していたキャメルとは内容が異なるということなのですね。

 ちなみに、このドイツから上陸したキャメルは欧州銘柄らしくタールバリエーションがカラーネームで区別されています。同時に上陸したTar10mgのブラックに対して、このライト仕様はホワイトと冠するTar6mgとなっているのです。

 いずれにせよ、御馴染みの雰囲気を踏襲して以前まで日本で売られていた野暮ったいデザインのものではありません。今回のキャメルは何ともアーバンなデザインなので、あまり見た目からは馴染みを覚えないキャメルといったところでしょう。

 あと、とりあえず復活したキャメルは「地域限定銘柄」として発売されていますね。いつまで限定が続くかは不明瞭ですが、コンビニなどのチェーンストアを除く東京や神奈川の煙草屋さんで販売されているそうです。輸入は日本たばこ産業の輸入部門にあたる子会社のJTアイメックスが行っていますし、ローカライズしていないという点を鑑みても試験的な要素が強いように思えるのです。

Camel White Box

 パッケージ背面のデザインは極々シンプルですが、正面にレイアウトされたラクダのデザインは切り抜きによる立体アートとなっていたりと中々に豪華なのです。最近の製品に増えた表面加工を多用するものではなく、正に「造り」で勝負していますね。

 かなりオシャレなパッケージデザインとなっているので、今までのキャメルイメージのような異国情緒やら古臭さなどは全く感じられません。


Camel White Box

 ドイツ銘柄として有名なダビドフのシガレットと同じく八角形のパッケージなのですが、他の八角形パッケージと異なり正面と背面の左右の縁がアーチを描いた独特の形状となっています。

 この形状ゆえか、ほんの僅かに多くのボックスパッケージと比べて幅広であることも特徴ですね。


Camel White Box

 コルク柄のフィルターチップであったブラックに対し、ホワイトはライトシガレットらしく白色のフィルターチップなのです。それでも基本的なデザインに大きな違いは無く、このホワイトでは大きめの空気穴が多めに1列の配置となっています。


味・香りについて感想


 この煙草は、シガレットから香る甘い香料の程度はブラックと比べると控えめな印象ですが、喫味の方は順当なライトテイストといったところです。基本的なキャラクターはブラックと同じものと感じる仕上がりとなっているのです。

 まず、心なしかシガレットの香りはブラックと比べると少しだけ大人しい気もしますね。ブラックのシガレットから香る甘い蜂蜜のような香りが非常に心地の良いものと思ったので、この点は少しだけ残念に思えたりしました。

 ただ、それでも甘いシガレットらしい香りを楽しむには十分なのです。

 喫味の方は、煙量が控えめとなっているライト仕様ということもあり、いくらか粗末に吸っても不味いというほどに味は悪くならないという、何ともシガレットらしい仕上がりとなっています。しっかりと丁寧に喫すれば甘い香りと風味を楽しむことが出来るので、あまり粗末に喫したくはありませんが嬉しいポイントでしょう。

 この点は正にライト製品の良いところでもあり、人によっては悪いところでもありますよね。

 また、このドイツ版キャメルシリーズはチャコールフィルター仕様となっています。しかしながら、国内流通品ではウィンストン・フィルターに次いで正統派アメリカンブレンドな味わいではないかなと私的には思えるのです。

 何と言うのか、あまり味わいにチャコールフィルターなマイルド要素が感じられず、かなりダイレクトな味わいと思えるからですね。

 それでいて、質感にはイガイガなども無く確かなチャコールの機能と思える点も感じられるので、吸いやすさとしては上々です。やはりドイツ製品そのまま輸入ということもあり味わいの傾向は正しく洋モクといったところなのでしょうけれど、外国の煙草にありがちな「雑」という印象も無く、かなり良い煙草なのではないかと思えるのです。

 総じて、ゆっくり正しく一服する方はブラックを選択した方が良いのかと思います。しかしながら、サラッと一服する方にとってはホワイトのキャパシティは大いに魅力的と思えるでしょう。味わいのキャラクターは据え置いて、ライトバリエーションらしく風味の崩れ方が抑えられていますから。

 確かに、空気量が増えた分だけブラックのような絢爛さには欠けます。それでも小綺麗カジュアル程度に華やかな喫味ではあるので、ブラックと同様に「忙しいけれど優雅な人のために」といったところでしょうか。私的には、ちょうど良い濃さの甘味が非常に心地よいものなのです。

 ということで、以前に販売されていた日本たばこ製のキャメルとは打って変わって非常に洋モクらしい味わいとなっているように思えます。それは同じ洋モクでも、多くのようにローカライズされた洋モクと比べると少し取っ付きは悪いかも知れません。ローカライズされた日本向けのマールボロやラッキーストライクなどを愛し、勘違いで西洋コンプレックス全開の方を見かけたら、このドイツ版キャメルを武器に攻めてみるのも面白いことではないでしょうか。

 いきなりウィンストンフィルターからでは酷だと思うので、まずはキャメルからというのも良いかも知れませんね。
 

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「JT Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る