ドロイド・6 の喫煙感想
革新的なフィルターを搭載したフロイドの姉妹ブランドはドロイドのTar6mg。紙巻「ドロイド・6」を吸ってみた。
銘柄概要
このドロイドというブランド、察しの良い方は何となく気が付いていると思いますが、先に発売された「フロイド」というブランドの派生となっています。仕様的な内容としては「入り本数が18本」となっていて、それによりフロイドよりも価格が抑えられているという、それだけ。決して怪しいブランドではなく、基本的にはフロイドの入り本数が異なるバージョンという認識で間違いはありません。
そんなドロイドは、先のフロイドと同じく「スーパーチャコールフィルター」と謳う「CelFXフィルター」を搭載しているということが最大の特徴ですね。アセテートフィルターにチャコール粒子を混ぜる一般的なチャコールフィルターとは異なり、チャコールそのもので構成される高効率ろ過が可能な特殊フィルターが採用されているのです。
このフィルターは第三者機関による検査も実施済みだそうで、その上で「化学物質を平均80%除去」と謳う優れたフィルターだったりします。これにより、とってもスムースな吸い心地と身体への負担を軽減するといった機能が謳われています。
ちなみに、このドロイドよろしくフロイドは、南米の大手はウルグアイに所在する「モンテパス」というメーカーのブランド。日本で有名なブランドだと、アークローヤルなんかを製造するメーカーです。
どうやら「CelFX」という技術は他社の技術らしいのですが、煙草市場において今のところはモンテパスが独占的に扱っている技術ということもあり、このCelFXフィルターを搭載するブランドはモンテパス製品のみとなっています。このような観点からも、かなり個性に際立ちを見せるブランドなのですね。
姉妹であるフロイドと同じようにカーボンパターンをイメージしたパッケージデザインとなっていますが、大きく印象の異なる独特なデザインなのです。
ただ思うことは、日本人ってチャコールもカーボンも炭も感覚的に同じものとはしていないような気もします。
ちなみに、同時にリリースされたTar1mgのタールバリエーションである「ドロイド・1」と組み合わせると画像のように両目となります。そんなこともあってか、フロイドと異なりドロイドにはTar10mgが揃えられていない点は憂いところ。
しっかりとメーカーのロゴもレイアウトされています。パッと見では、大半の日本人が森永製菓のエンゼルマークを思い浮かべるかと。さり気なく「SINCE1880」と中々に歴史のあるメーカーであることも分かりますね。
同封されていたリーフレットではドロイドとフロイドが表裏で宣伝されています。フロイドを知らない方にとっては「え?フロイド?ドロイドじゃないの?」という感じでしょうね。
パッケージは20本詰めの一般的なものと変わらないサイズであるため、中に詰められたシガレットは少しだけ遊んでいるような感じとなっていますね。既に廃止となってしまった同じく18本詰めである「ハンター」を思い出させる懐かしい光景かも知れません。
ちなみに、中に詰められたシガレットは「フロイド・6」と全く同じものとなっているため、やや微妙な気持ちにならなくもないかな。
スーパーチャコールと謳うCelFXフィルターは、画像のようにアスファルトのような見てくれの硬いフィルターとなっています。全く空気を通すことも無さそうな見てくれですが、しっかりと喫煙に障りなく空気を通すスゴイフィルターなのです。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、まぁ、先の通りにシガレットそのものはTar6mgのフロイドと同一品なので、当たり前ですが感想も同様なのです。
まず、シガレットの香りは他に類の無いような香料感に溢れる独特の甘い香りであり、まぁ、当たり前ですがフロイドと同じくですね。改めて思うに、やはり中々に不思議な香りではないでしょうか。
喫味の方は、これも当たり前ですがフロイドと同じくです。高性能フィルターといえば、一番に懸念しそうなのは「味わいはスポイルされていないのか」ということかと思います。
しかし、これが意外にも香ばしさは何も劣っているとは思えないくらいに豊かであり、ボディも中々に豊かと吸い応えは抜群となっています。高性能フィルターによる恩恵なのか、苦味や酸味に辛味といった要素は味わいに含まれず、スッキリとした甘味が非常に顕著であり、とってもクリアなテイストとなっているのです。それでいて、ややカラリとしたドライ感が吸い応えににインパクトを付与していて、ただひたすらに穏やかとはならないバランスの良さを覚えさせてくれる憎いやつ。
あ、ドライとは言っても決してイガイガするようなキック感はありませんからね。終始、非常にスムースな吸い心地ですから、ご安心を。香ばしさの引き立てられ方が軽快という意味の「ドライ感」です。
また、本家であるフロイドの方は発売から間を置いて「煙草葉を10%増量」と製品改善が実施されていますが、このドロイドでも増量仕様は踏襲されているようで、シガレットあたりの喫煙時間は長めとなっています。ざっくりとした体感で述べると、アメリカンスピリットほどの長さではないものの、主にウィンストンファミリーに搭載されているJTのロングテイスト仕様よりは長いと言った感じです。前者のように無駄に長いとも思わず、後者のように気持ち程度に収まることもなく長さを体感させてくれる様は、とっても好印象で扱いやすかったりします。
風に吹かれても極端に巻きが減ることもないため、風には強い印象が更なる燃焼時間の長さを体感させてくれますね。
総じて、かなり優れた煙草である印象こそフロイドと同じくであり、味わいと機能ともに非常に良い煙草です。スマートなビジネスシーンに好適なキャラクターのフロイドに対して、ドロイドはアクティブなプライベートシーンに好適なキャラクター。煙草としての本質は違いも無く優れたもの。
このバリエーション化は一見こそ無価値のようで、その実は非常にフレンドリーで素敵なものですよね。雑味の全く無いクリアで軽快な甘味こそフロイド&ドロイドの醍醐味です。
機能の云々は置いといて、味わいだけに注目しても十二分に価値のある煙草なのでした。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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