glo Neo Boost Mint Plus Sticks を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:グロー「ネオ・ブースト・ミント・プラス・スティック」の喫煙感想



 そそくさとグロー専用銘柄であるネオに加えられたカプセル仕様。グロー「ネオ・ブースト・ミント・プラス・スティック」を吸ってみた。


 まだ登場から間もないと言えるグロー専用銘柄のブランドであるネオですが、早くにカプセル搭載の新製品がラインナップされましたね。その内容は先にケント・ネオスティックへラインナップされたカプセル搭載銘柄である2つに倣うようなものとなっていますが、これは中々のスピード感ではないでしょうか。

 ちなみに、この煙草は先のケント・ネオスティックにラインナップされている銘柄と同様に「ブースト・ミント」と冠しています。厳密にはケント・ネオスティックの方は「ミント・ブースト」で、このネオの方は「ブースト・ミント」ですが、まぁ、意味合いは全く同じでしょう。

 この煙草は、ネオの「プラス」で表現される特徴の「満足感をプラス」をベースに、カプセルによるミントフレーバーの強化が特徴となっている銘柄です。謳い文句は「吸い応えにこだわったブレンド」や「満足感プラスの爽快メンソールに、カプセルをつぶすと更に突き抜けるミントの刺激」などといったものとなっているようです。

 文面のみで判断すると、ケント・ネオスティックのミント・ブーストがカプセルによるミントのアロマを売りとしていることに対し、このネオのブースト・ミントはカプセルによるミントの刺激感も売りとなっているところが差異となっているようです。

 何はともあれ、じわじわと伸長しているグローですから、ここらで拍車というのか発破というのか、スピード感を意識していることは容易に窺えます。今回ばかりは内容的に急ごしらえである様は否めないところですが、ユーザーに選択肢を多く与えるというのは親切と言って良いでしょう。

 今のところ、電子タバコにおけるカプセル搭載仕様はグローが先行していますからね。




 パッケージデザインは、先に発売しているネオのデザインを踏襲したものとなっていますね。お馴染みとなっているパッケージ背面の文言によると、ネオの満足感というネオのキーワードとともに、カプセルによるミントの爽快感もアピールさています。

 煙草における「ミント」というのは、多くの場合でメンソールと混同されがちかと思いますので、今ひとつ要領を得がたいメッセージでしょうか。




 ハーフラウンドの薄型パッケージは同社のナノテックシリーズを筆頭にシガレットで採用されているので、大手の電子タバコ銘柄の中では最も従来品と比べて違和感を覚えにくいものかと思います。

 ケント・ネオスティックはさておき、ネオのパッケージデザインは印象も良い感じですよね。




 シガレットデザインも、カプセルが追加されていること以外は従来の専用銘柄と大きな違いも無さそうな様子です。

 同様に専用シガレットを使用するアイコスの専用銘柄と比べると、より従来の紙巻煙草に近いシルエットですね。同社自慢のジェットフィルターや、KSスーパースリムシガレットにシガレットらしい空気穴など、概ねの構成は一般的な紙巻煙草と変わらないものとなっているのです。

 360°全方位加熱と銘打つグローは、アイコスとは異なりシガレットを外側から加熱するヒーティングシステムということもあってか、刻みも一般的な紙巻煙草と似たようなものとなっていますね。


味・香りについて感想



 この煙草は、思いのほか調和の取れた味わいが加熱式電子タバコにしては上出来と思える印象を覚えさせる煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、何ともメンソールシガレットらしい香りとなっています。ほどよいミントらしい香りによる清涼感と青臭い香りが、メンソールシガレットらしい心地の良い甘い香りを際立たせる王道的な役割分担の香りですね。近代的な加熱式電子タバコでありながら、どこか懐古的なメンソールシガレットを彷彿させる香りは、何とも心地の良いものとなっているのです。

 と言うより、ここ最近はメンソールは脇役と言わんばかりにフレーバーメインの製品が氾濫していましたから。この正統派とさえ思える香りは、不思議と安心感すら覚えさせます。

 そして、自慢のカプセルを潰して喫してみると、少し目を見張るものを感じることでしょう。

 これには驚いたのですが、何とも調和の取れた味わいが印象的な煙草となっています。長いシガレットの歴史では当たり前と言えることのようで、こと加熱式電子タバコではベースとなる味わいに癖の強さが目立ち当たり前ではなかった点が克服されているとすら思える味わいです。ちょっと脱帽なのです。

 これまで、お世辞にも調和はおろか中和も相殺もされず、フレーバーとは完全個別といったように悪目立ちばかりしていた加熱式電子タバコ特有の「こもった味」には、よもや喜ぶ方もいなかったことでしょう。しかしながら、この煙草ではミントの程よい清涼感や甘さ・青臭さといった味わいが、小奇麗に加熱式電子タバコ特有の味わいとマッチしているのです。

 これまでの銘柄では嫌われ者でしかなかった「こもった味」ですが、この煙草においては「香ばしい」とすら感じさせてくれるところです。それもこれも、それありきと認めた上でマッチングされているかのごとく、ほどよいミントのフレーバーや清涼感が引き立てているような感じですね。

 ダメならダメでもともと。上塗りしたり揉み消したりしようとせずに、個性として活かせば良い。そんな方針が垣間見える味わいとなっているのです。

 総じて、ほどよい清涼感やミントの甘みと青臭さ。それらが加熱式電子タバコ特有の「こもった味」と調和しているように思えます。現時点での全ての加熱式電子タバコの銘柄、要するにグローとアイコスの銘柄の中でも群を抜いて親しみやすいと思える味わいとなっているのです。

 ほどよいミントのマスキング効果なのか、多くの加熱式電子タバコ銘柄のような後味の悪さも残りにくい印象です。ミントフレーバーの銘柄らしく最後まで爽やかな印象を保っている点も。やはり意外と稀有で好印象ですね。

 惜しむらくは、グローの銘柄らしく途中から味わいの失速というのか、フレーバー感の減衰と酸味がちな方向への味わいの変化が目立って感じられる点は少し残念なところです。しかしながら、もとより調和重視でピークの低い味わいではあるので、それも目立ちにくいという印象ではあります。

 グローやアイコスという加熱式電子タバコは、そもそも味わいにおける楽しみには無理ばかりと思っていたのですが、これなら我慢してと言うほどでもなく喫することが出来そうです。これは当然であってほしいことなのですが、決して美味しくはない加熱式電子タバコでは小さくも大きな前進なのではないでしょうか。

 やはり、普通なものが良くなるよりも、ゲロマズなものが普通になることの方がギャップの体感には大きなものがあるのです。良識人が少し良い行いをすることよりも、小悪党が当たり前の善行を積むことの方が遥かに美談となるような感じです。

 これなら、我慢しなくても吸えるかな?

 ちなみに、ケント・ネオスティックのミント・ブーストとの違いが気になる方も多いかも知れません。私感としては、概ねの味わいのキャラクターは同様ながら、味わい全体のバランスや後味の良さはネオのブースト・ミントの方が地味に格上といった印象です。

 地味に、と言うと「じゃあ格下のケント・ネオスティックでも良いか」と思うかも知れませんが、この「地味に」は印象としての表現であり、実際には大きな体感差かと思います。正直なところで比べてしまうと、あちらの弱々しさや雑さを孕む味わいのバランスに決して良くはない並みの加熱式電子タバコらしい後味の悪さ。総合的に、どちらかなら、あちらは二度と買わないと思います。

 ようやく、この煙草をもって、加熱式電子タバコも少しは嗜好品らしくなってきたのかな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「E-Cigarette Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る