Kent Nanotek Menthol 1 KS Box を吸ってみた

ケント・ナノテック・メンソール・1・KS・ボックス の喫煙感想

 ケントのスーパースリムシガレットはナノテックのメンソール版。紙巻「ケント・ナノテック・メンソール・1・KS・ボックス」を吸ってみた。


銘柄概要

 このナノテックというシリーズは、ケントが新商品の開発に躍起になって「HDシリーズ」やら「サラウンドシリーズ」やらと不発商品を立て続けに打ち出した後にリリースされたシリーズだったり。そんな邪な風が吹き荒ぶ最中でデビューしたということもあり、当時では特異とも言えた製品特徴を目の当たりにして「こいつも間を持たずに消えるな」とか思ったのは私だけではないはず。

 ところが、そんなナノテックシリーズはジワジワとシェアを伸長し、増税による値上がりが続く最中で価格を下げたりと様々なアプローチが功を奏したのか、今ではケントをスーパースリムシガレットにおけるシェアで一位に押し上げた重要なファクターである煙草になってしまったのです。ナノテックシリーズがリリースされてからと言うものの、他社も追従するようにスーパースリムシガレットをリリースしましたからね。

 もとより、BATはカプリにヴォーグと擁していて、そこそこにスーパースリムシガレットではシェアを確立していましたが、その頃は競合も無く寂しい市場での一人勝ちであったわけです。それがどうして、いつの間にか競合市場となったところでトップシェアの牙城が崩れなかったのは、正にナノテックシリーズの功労と言っても過言ではないと思いますし。今となっては、同じくケントにてリリースされた「エス・シリーズ」に取って代わられている感じは否めませんが、忘れてはいけない煙草の一つなのです。

 スーパースリムシガレットなので、パッケージの厚みはスタンダードな製品の約半分となっています。カプリやヴォーグなんかとは異なり、正面側だけ角を切り落としたハーフラウンドボックスとなっているのですが、この形状って何か意味があったりするのかな。後に続くスーパースリム製品は、大体この形状ですもんね。

 シガレットのフィルターにはメンソールスレッドが搭載されています。フィルターチップのデザインは中々に情報量が多い賑やかなデザインではあるものの、全体的に画用のトーンみたいな効果に落ち着いているため、あまり気に障るデザインではない点はニーズに合っているのではないでしょうか。個性を主張し難いシーンで、さり気なく飾り気を演出するような感じ。空気穴は中くらいのものが2列で配されています。

 ちなみに、現在のナノテックシリーズは「NANOTEK 2.0」なのですが、ただの「NANOTEK」の頃の画像も残っていたので思い出に載せておこうと思います。フィルターチップのデザインは現在も踏襲されている感じなのですが、パッケージは主にカラーリングが大きく異なるため、中々に印象の異なるものへ様変わりしたことが察せますね。

 また、内容も2.0になって変わっているらしく、味わいが向上しているらしいです。記憶に残ってはいないけれど。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、とってもBATらしい甘味が非常に心地の良いメンソールシガレットとなっているのです。それこそ今ではメンソールの加減も穏やかな部類ながら、適度な清涼感に青臭さと言った王道とも思えるメンソールシガレットらしさとなっています。BATのメンソールシガレットらしい心地の良い甘味が味わい深い、中々に優秀なメンソールシガレットではないでしょうか。

 また、スーパースリムという極細な巻きによるのか、通常の巻きのTar1mgなメンソールシガレットと比べてボディ感も豊かに感じられるため、よくある「スカスカ」と言った印象を与えない喫味も非常に好印象です。何だろうな、私は喫煙を始めたばかりの頃はBATの銘柄のメンソール製品を基本に吸っていたためか、非常に「しっくりくる」と言った味わいのメンソールシガレットなのです。かなり好きな煙草。

 何よりも、このTar1mgのメンソールシガレットながらに程好いボディ感と、そんなTar1mgという仕様により活かされている感じの純朴な甘味が本当に良い感じ。全く以て奇を衒わない王道な味わいには、何とも「ほっこり」な安心感すら覚えます。

 私的には「いいね、これ」と、それ以上でも以下でもない、お気に入りのメンソールシガレットなのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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