Kent S Series Spark Mint 1 100's Box を吸ってみた

ケント・エス・シリーズ・スパーク・ミント・1・100's・ボックス の喫煙感想

 人気のエスシリーズへ新たに加わった「ミント」と冠するに煙草。紙巻「ケント・エス・シリーズ・スパーク・ミント・1・100's・ボックス」を吸ってみた。


銘柄概要

 スーパースリムの立役者であるケントのエスシリーズは、比較的安価な価格帯で一通りのジャンルを取り揃えるようにシリーズを構成していて、近年では中々に人気の高いシリーズですね。そんなエスシリーズに加えられた「ミント」と冠する煙草で、先のスパークというサブシリーズに属する煙草でもあるように「カプセル付きメンソールシガレット」となっています。

 ちなみに、この煙草の謳い文句は「スーッと高純度ミント」となっていますね。あたかもオーソドックスなメンソールカプセルを搭載した製品であるように思わせてくれますが、その実はスペアミント系のメンソールシガレットとなっています。しかし、後述するように多くのスペアミント系と比べて確かな個性化が図られているスペアミント系メンソールシガレットなのです。

 また、先のリッチテイストと同じように、このミントもラインナップはTar1mgのみという潔いもの。やはりエスシリーズではTarmgが最も人気なのでしょう。

 カプセル搭載のケント銘柄ということで、中包装紙には電源ONのようなマークがデザインされていました。あと、この中包装紙はデザインこそ同ブランドのアイブーストシリーズと同じながら、素材は少し異なるものが使用されているようですね。エスシリーズは韓国製ですが、他のケント銘柄は製造拠点が異なるのでしょうか。

 ちょっと意外だったのですが、最近の新製品は十中八九で告知のインサーターが仕込まれている中で、この煙草には仕込まれていませんでした。インサーターは正直なところ不要と感じることも多いのですけれどね、無ければ無いで少し寂しかったりするのです。

 フィルターチップはケントのリニューアルに倣ったデザインとなっていました。先のリッチテイストのバリエーションといったところです。初期のエスシリーズのチップデザインは、それこそ決してセンスが良いと思えるものではなかったですし、リニューアルにより大きく改善されたように思えますね。

 仕様としては、小さい空気穴が2列で配されていて、その空気穴より口元側にカプセルが配されています。先のスパークシリーズと同じ感じなのです。また、薄く緑がかる部分は嫌味の無い程度の光沢加工となっていて、中々に良い感じのデザインなのです。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、一見はインパクトに欠けるように冴えないながらも、その実は非常に個性的で優秀な「ミント」と冠するに相応しい煙草となっています。

 まず、シガレットの香りなのですが、これはスペアミント系のメンソールシガレットらしい香りでありながら、どことなく多くのソレとは異なる印象を覚える香りとなっていますね。何というのかな、ラムネのような爽やかな甘い香りであり、はたまた一昔前の青色な車用芳香剤のような、そんな感じです。ミントとかメンソールというよりも、何だか駄菓子っぽい香りに面白味があり、一口にスペアミント系の香りとは言え中々の個性が感じられるのです。少しローズフレーバーのようなバラの香りも含まれているように思えますね。

 そして、カプセルを潰して喫してみる喫味はというと、こちらは確かにスペアミントらしく甘味の強めなミント感が良きメンソールシガレットです。ただし、こちらも多くのスペアミント系メンソールシガレットとは少し異なる印象を覚えさせてくれる味わいとなっています。確かにスペアミントらしい甘さではあるのですが、その甘い香りは他と比べると非常に控え目となっていて、ややローズフレーバーのような華やかな香りも含まれています。

 何だか、あえてメンソールではなく「ミント」と冠していることも納得な味わいであり、妙に生々しいミント感が非常に個性的な煙草なのですね。ふわりと華やかにフローラルな香りが付け加えられていることも、中々に素晴らしいセンスの良さを感じさせてくれます。近年にしては珍しく、メンソール感を抑えている点も味わいを活かすに一役を買っていて、かなり楽しみ甲斐のある煙草へと昇華されているのですよ。

 この煙草、中々に良いです。イマドキのメンソールシガレットとしてはスースーする清涼感や刺激感といったメンソール感は非常に控え目となっているのですが、スペアミントをフレーバーとして活かしたような味わいは非常に爽やかな味わいとなっています。バラのような香りも良いアクセントですね。嫌な誇張とはならない程度にボディも豊かで、しっかりと味わうことが出来ますし、うだる暑さで涼をとるにも打ってつけ。何より、他のスペアミント系とは異なるバランス感が非常に優秀な味わいなのです。

 そう、この煙草はメンソールシガレットと言うよりも「スペアミントのフレーバーシガレット」と言った方が適切な仕上がり。かなり器量の良さを窺わせる煙草となっています。メンソールシガレットらしくないメンソールシガレットであり、非常に素晴らしいバランス感に落とし込まれている様には感服です。

 どちらかと言えば、この煙草も一見では男性志向が強いかも知れません。しかし、味わいは女性ウケが良いと思われる煙草ですので、是非とも男女を問わずに楽しんでもらいたいですね。

 エスシリーズでは直近のリッチテイストも素晴らしい味わいの煙草でしたし、私的にエスシリーズが本気を出してきたように思えてきました。ここ最近では、すっかり「安かろう」なイメージを払拭してくれたのです。今のところのエスシリーズは、このミントとリッチテイストが二強で決まりなのです。

 ちなみに、カプセルを潰さないと、これがまた恐ろしいくらいにメンソールの存在感がありません。ふんわりとフローラルなバラの香りを感じる、ノンメンソールなローズフレーバーのような味わいとなります。やはり、この煙草はメンソールシガレットではなく「ミントフレーバーシガレット」といったところなのでしょう。この特性からしても、ハイブリッド仕様と言えるのではないでしょうか。

 そうそう、ラークのハイブリッドシリーズが好みの方は非常にマッチする煙草と思います。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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