クール・ブースト・ダブル・5・ボックス の喫煙感想
新たにリリースされたダブルカプセル仕様の新シリーズはTar5mgのバリエーション。紙巻「クール・ブースト・ダブル・5・ボックス」を吸ってみた。
銘柄概要
Tar8mgとともに発売された、クールの新シリーズですね。ラインナップの削減と同時に後釜として用意された向きが強い、ダブルカプセル仕様のTar5mg版なのです。
ちなみに、カプセルのフレーバーはTar8mgと同様です。その2つのカプセルは、柑橘系と甘い果実というコンビネーションとなっているそうですね。このようにフレーバー系カプセルを搭載しているということなので、方向性としてはエスケープシリーズの後釜と言えるでしょう。
また、カプセルが2つだからと他のクールと比べて高価ということも無く、他のクール銘柄と同様の価格設定となっています。少し前までは散見した「~だから少し高価」という向きは避けられるようになってきましたね。今の時代は「~だから安価」の時代なのでしょう。
パッケージデザインは、ほとんどTar8mgと変わらない感じですね。カプセルがダブルという製品特性の分かりやすいデザインで、パッケージ背面などには北海道ミントオイルを香料の一部に使用している特徴もアピールされています。
あくまで、ほんのりと隠し味なフレーバーとして北海道ミントオイルが使用されているという認識が程よいかと思います。実際に使用されている北海道ミントオイルの量は、レシピの香料全体の1%未満なのだそうです。
中包装紙でも、ばっちり北海道ミントオイルを使用している旨をアピールしていますね。これは、恐らく日本のクール銘柄だけの特別仕様なのでしょう。
そして、カプセルを二つ搭載するシガレットのデザインは、Tar8mgと比べて空気穴が倍程度に増設されている他には違いも無さそうです。甘い果実のフレーバーのカプセルは独特なマルーンカラーで巻き側にポジションマークがあり、柑橘系フレーバーのカプセルは分かりやすくイエローカラーで口元側にポジションマークがあります。
空気穴は、そのカプセル同士の真ん中と思える位置に加工されているのです。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、中々にTar8mgの時に感じた印象とは異なるものを覚えさせる仕上がりとなっているのです。
まず、第一に感じたことは、タールバリエーションのTar8mgとは趣の異なりが大きいという印象でした。ダブルカプセルという仕様の上で、ダブル・シングル・ノンカプセルと全ての喫し方にキャラクター性を感じさせてくれたTar8mgとは打って変わり、このTar5mgは選択肢に同一性を感じさせないといったところなのです。
とりあえず、タール数値が低減されてるだけあり、その分は確実にライトな吸い心地となっています。軽快ではあるものの確かな吸い応えを覚えさせる絶妙さが印象的であったTar8mgと比べると、やはりライトで軽快な喫しやすさに徹したような吸い心地となっていることが分かりますね。
そして、喫味に大きく作用するカプセルのキャラクターなのですが、先の通りTar5mgではTar8mgよりも倍程度に空気穴が増設されています。結論から言えば、この空気穴の差異が大きくキャラクターに変化を与えているといったところなのです。
このシリーズの醍醐味でもあるだろうダブルカプセルで喫する場合は、Tar8mgと比べて甘い果実のフレーバーのカプセルのキャラクターが極端に薄いバランスとなっています。もとより空気穴の奥に配置されている当該カプセルは、Tar8mgの方でも程よくもバランスとしては柑橘系フレーバーのカプセルよりも存在感も薄めではありました。それが空気穴の増設されたTar5mgでは、より顕著に差を感じるところなのです。
その代わりに、Tar5mgでのダブルカプセルでは、柑橘系フレーバーのカプセルが存在感を増しているというところです。どこか懐かしい甘さのジューシーな印象であったTar8mgのダブルカプセルと比べると、くっきりとしたレモン&ピールといったキャラクター性が強い味わいとなっていますね。
また、お察しの通りですが、甘い果実のフレーバーのカプセルの実をつぶして楽しむ場合は、かなり存在感も控えめにグレープもしくはブルーベリーのようなフレーバーを感じることが出来ます。仕様の都合ですが、直後に増設された空気穴により効果が薄められているためか非常に控えめな塩梅となっているので、楽しみ甲斐があるかというのは難しい判断ですね。
そして、柑橘系フレーバーのカプセルのみを潰して喫する場合ですが、こちらは程よく空気穴でマイルドとなった直後の口元直前で効果が付与されてるため、かなりフレーバーも顕著に感じるといったところです。程よくTar8mgよりもボディやテイストが肉抜きされていることもあり、かなりシャープにレモンを思わせる爽やかなシトラス感が適度にピールライクな苦みも含んで呈されますね。
柔らかさを感じさせたTar8mgとは異なり、かなりライト&シャープでエッジの効いたシトラス感が特徴と言えるでしょう。
このようにTar8mgと比べると、甘い果実のフレーバーは「弱」へ、柑橘系フレーバーは「強」へ、というような方向にピーキーなバランスへと印象を変えていることがTar5mgの特徴と思えたのです。そのためか、単なるタールバリエーションなれど、かなり喫味のキャラクターに異なりを感じるところですね。
全ての選択肢で楽しめる印象であったtar8mgとは異なり、Tar5mgはダブルカプセルが常套といった感じなのです。もしくは柑橘系フレーバーのかぷせるのみを潰すでも良さそうですが、甘い果実のフレーバーそのものの存在感が非常に薄いためにダブルカプセルで良いだろうと思えることでしょう。
総じて、個性的でありながら柔らかさや懐かしさのようなキャラクター性が人懐っこさのようにも思えたTar8mgとはことなり、こちらのTar5mgは現代的な汎用性という向きの強い仕上がりとなっています。これらは単なるタールバリエーションとは思わずに、どちらが味わいとして自身に向いているのかを判断して選択する方が良い気がするのです。
ざっくりと言ってしまえば、当たり障りが無いのはTar5mgで、強烈ながら楽しみ甲斐を覚えさせてくれるのはTar8mgといったところですかね。
ちなみに、ノンカプセルで喫するとTar8mgと同様に、方向性としてはクールらしからぬクリアなメンソールテイストと思えます。しかしながら、肉抜きされている分だけクリアさに拍車がかかっているので、あまり面白味は無いかも知れません。
やはり、空気穴より奥にカプセルを配置している銘柄、今回の場合だとダブルカプセル仕様の銘柄は、タールバリエーションもとい空気穴による味わいの変化が大きいのかなと実感したのでした。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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