喫煙に関する内容を含みます
概要:紙巻「マールボロ・フュージョン・ブラスト・エイト・10's・ボックス」の喫煙感想
フレーバーカプセル入りメンソールシガレットはTar8mgの10本詰め版。紙巻「マールボロ・フュージョン・ブラスト・エイト・10's・ボックス」を吸ってみた。
もはや違和感を覚えなくなったダブルカプセル仕様に併せて、最近の流行りでもあるフレーバーカプセルを搭載したマールボロの新ラインナップですね。その名に「フュージョン・ブラスト」と冠するシリーズのタールバリエーションで、この煙草はTar8mgとなっています。他のタールバリエーションとしては、Tar5mgとTar1mgも同時リリースされているのです。
このフュージョン・ブラストは、発売時に「世界初テイスト解禁!」というキャッチコピーが使われているシリーズだったりもします。これには怪しいというか何と言うか、何だか危ない雰囲気を感じずにはいられないシリーズだったりもするのです。更には、併せて「エキゾチック・テイスト」という謳い文句も付加されていたため、中々に不安な気持ちを煽ってくれますよね。
そんな不安要素はメーカーが一番に理解していたのか、この煙草は中々に斬新な試みとして20本詰めの本製品の発売と同時に「手軽に試せる10本詰めの製品」も限定的に発売していたりするのです。今回は珍しいということもあり、その10本詰めパッケージの方で喫煙感想を記したいと思います。何と言っても、私みたいに消費量の少ない喫煙者にとっては手軽に試せる云々を置いといても、小容量パッケージは嬉しい仕様だったりします。
また、このフュージョン・ブラストは「エキゾチック」と謳うばかりで内容が今一つ掴めない煙草でもあるため、小容量パッケージは人柱なダメージを軽減する意味でも非常に優れた企画商品だったり。
ちなみに、10本詰めパッケージはTar8mgとTar5mgのみのラインナップとなっているため、Tar1mgは20本詰めの本製品しか販売されていません。Tar1mgだけは100'sシガレットなので面倒だったのでしょうか。
パッケージ背面にはフィルターに搭載されている「THE MIXBALL」と「THE ICEBALL」という2つのカプセルについての触れ書きがありますが、詳細は不明瞭にして謎という中々の不安感なのです。何だかオシャレに「FOR THE ULTIMATE EXPERIENCE」とも謳ってはいますが、直訳で「究極の体験を」とは益々と不安を煽ってくれますよね。
全体的に同ブランドのアイス・ブラストというシリーズのデザインを踏襲したパッケージなのですが、不気味な赤褐色の差し色が異様な雰囲気を漂わせているのです。薄気味の悪い極寒色に極暖色という色使いは非常に攻めな色使いと言いますか、全力で不安にさせてくれる感じで妙にワクワクさせてくれます。
ちなみに、10本詰めという特殊なパッケージのサイズ感としては、同じく10本詰めで有名なホープなんかよりも気持ち小振りな胴回りのキングサイズシガレットボックスといったところ。
多くの同サイズ20本詰め製品と比べると高さは変わりないものの、幅はシガレット2本分ほど、奥行きはシガレット1本分ほど、それぞれ小さい感じのパッケージサイズとなっています。非常に新鮮な印象のパッケージなのです。
黒い中包装紙も暗黒様相抜群な演出であり、異様という小振りな箱と相まって気分は正にパンドーラーなのです。シガレットの詰め方としは先のホープなんかと同じように、横1列が5本の計2列で10本となっています。
フィルターチップのデザインは、もはや偏見を無くしても怪しさに溢れていますね。デザインとしてはカプセルの仕込まれた位置を示すものとなっているのですが、マークに添えられている「01」「02」という数字が何ともな感じなのです。何と言うのか「赤を飛ばして青だけを潰そう」といった選択肢を強制的に排されている感じがしないでも。
味・香りについて感想
この煙草は、中々に不思議なテイストの煙草に仕上げられているのです。
まず、シガレットの香りなのですが、これはメンソールシガレットとは思えない食品玩具付きの菓子なんかに多い甘いガムみたいな怪しい香りがとなっていますね。心地好いかというと微妙な気分の、何とも不思議な香りです。気のせいかなという程度にスパイス感も含んでいるような気もします。
喫味の方は、まずカプセルを潰さないで吸ってみると、今時ではメンソールによる清涼感は控え目に感じるであろう中々に苦味の強い味わいです。甘味も非常に控え目で青臭さが目立つこともあり、爽やかさとは無縁な感じの古風でビターなメンソールシガレットと言ったところでしょうか。フレーバー感も「何かいるかも」というような程度であり、これは全くと言ってよいほどに存在感もありません。青臭さが強めに残る後味と相まって、見かけと裏腹に王道なメンソールシガレットらしいものとなっていますね。
次に「THE ICEBALL」と謳われるカプセルのみを潰して喫してみると、メンソールの刺激感がアップしてガツンとくる吸い応えの味わいに様変わりします。やや甘味もプッシュされるのですが、アイスと謳うほどスースーする清涼感は含まれない気もするのです。これは、Tar8mgという仕様による豊富な煙量や苦味やらの主張が強いバランスによるものかも知れませんね。ただし、喫煙後には口の中がヒンヤリするような清涼感が残るため、THE ICEBALLと謳うに相応しいようには思えます。
そして、この煙草の肝とも言える「THE MIXBALL」なる謎なカプセルのみを潰して喫してみます。そうなれば火を点けずともといった時点で、ローズ系フレーバーのシガレットのような、はたまた柴漬のような、何とも言えない不思議な香りを楽しむことが出来るのです。さらには、喫煙時の喫味も香りに負けず独特であり、これがまた何とも例え難いテイストとなっています。何と言うのか、南国の紅茶を思わせんでもない独特なフルーティー感を呈する不思議な甘さの味わいですね。
この何とも言えない味わいは、なるほどエキゾチックといったところでしょうか。それでも、Tar8mgという煙量の多い仕様によるのか、タールバリエーションの中では比較的フレーバー感は穏やかに思えます。苦味やら青臭さもフレーバーに負けじと強いため、やや独特のフレーバーがマスキングされている感じですね。だからと言って個性が弱まっているのかと言うと逆であり、総合的には煙の量感に相応の濃さとなっているために混沌とした喫味となっているのです。
かなり癖の強い、どちらかと言えば嫌いと思う人の方が多そうとも思える喫味。
そして、最後にカプセルを2つとも潰してフルスペック化して吸ってみると、上記のTHE MIXBALLを潰した時の独特な味わいにTHE ICEBALLのパンチある刺激感が加わる感じなのです。独特のフレーバーは刺激感の陰に隠れるため、喫味の印象としてはTHE MIXBALLのみを潰した時の味わいと大差も無いような感じかな。この場合はTHE MIXBALLで味わいを、THE ICEBALLで質感を、それぞれ変化させたような喫味になります。
総じて、タールバリエーションの中では最も煙量が多いこともあり、ノンカプセルよろしくベースの味わいが各カプセルのキャラクターと拮抗するパワーバランスに仕上がっています。カプセルの個性が少し抑えられている様は、そこそこに万人向けな味わいに仕上がっている印象ですね。これこそがタールバリエーションとしてのTar8mgの特徴かも知れません。
ただ、言うまでもなく全体的には独特かつ濃い口なため、あっさりマイルドとはなりません。フュージョン・ブラストらしく、かなり人を選ぶ煙草なのです。私的には、ちょっと気持ち悪くなる味わいですね。10本詰めで、ちょうど良いかと。
ということで、何故に「世界初」なのか、それは表と裏の関係性から見えてきます。久し振りに、面白い煙草が登場しました。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar8mg Nicotine0.7mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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