Marlboro Fusion Blast 5 10's Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「マールボロ・フュージョン・ブラスト・ファイブ・10's・ボックス」の喫煙感想

Marlboro Fusion Blast 5 10s Box

 流行りのフレーバー系メンソールシガレットはTar5mg。紙巻「マールボロ・フュージョン・ブラスト・ファイブ・10's・ボックス」を吸ってみた。


 流行りということもあり、マールボロへ新たにラインナップされたフレーバーカプセルを搭載するメンソールシガレットは「フュージョン・ブラスト」というシリーズのTar5mgです。既にマールボロには、同じくTar5mgでパッケージも似通ったダブル・バーストというフレーバーカプセル入りのメンソールシガレットがラインナップされていますが、こちらはエキゾチックと謳う新たなフレーバーを採用しているということで内容としては全く異なるシリーズとなります。

 しかも、初っぱなからアイス・ブラストに倣いTar8mg/Tar5mg/Tar1mgの3段階でタールバリエーションを揃えるという本気様相ですね。ただし、この煙草は手軽に試してもらうために限定的に発売された10本詰めバージョンなので、本製品とは異なりTar8mgとTar5mgしか存在しませんの。あしからず。

 また、メーカーによる情報では何も察することが出来ないというパッケージカラーに恥じないブラックボックスな印象も、ある意味では特徴的なシリーズとなっているのです。中々の謎に包まれるシリーズであるため、このような10本詰め製品は嬉しい限りですね。多くの喫煙者が喫煙本数を減らしているであろう御時世では、消費量の都合で単純に10本詰めのパッケージを嬉しく思う方もいるでしょうし、中々に良い仕様と思えるのではないでしょうか。

 ただし、愛嬌を感じる小降りなパッケージに惹かれる方なんかはもいそうですが、先の通りに一応は限定パッケージとなっています。一定期間を過ぎると取扱店は減りそうな点は踏まえると、10本詰めパッケージで主喫するには不便が生じそうなのは御門違いながら少し残念かな。


Marlboro Fusion Blast 5 10s Box

 バリエーションごとのデザインコントラストはアイス・ブラストに倣うような感じなのですが、箱が小さいということもあり全体的に少し寂しい感じですね。


Marlboro Fusion Blast 5 10s Box

 箱は小振りでも中身は本製品と同じキングサイズシガレットなので、高さに変わりはありません。入り本数が10本なので、横幅と奥行は少なめとなっています。

Marlboro Fusion Blast 5 10s Box

 発売時に謳われた「世界発テイスト 解禁!」や「エキゾチックフレーバー」によるキャラクター性と相まって、中包装紙の黒色が中々の「ブラック感」を漂わせていますね。漏れて漂う不思議な香りと小振りな箱による異質感とが相まって、気分は正にパンドーラーなのです。先に述べてしまうと、この煙草は正に「箱」そのものと言えるでしょう。


Marlboro Fusion Blast 5 10s Box

 チップのデザインも中々に異様な雰囲気を漂わせているのです。青いマークの「THE ICEBALL」なるカプセルは、同じくマールボロにラインナップされている「アイス・ブラスト」のカプセルと同じと思われます。


味・香りについて感想



 この煙草は、すごい。

 まず、開封してシガレットを取り出すと、かなり独特な香りが漂います。これは、何と言うだろうか、東洋のスパイスのような甘い香りです。

 とりあえず、臆するようにカプセルを1つも潰さないで喫してみると、メンソールの刺激は強めに軽やかな吸い心地と爽やかな清涼感が印象的な味わいを楽しめます。ほんのり甘味と苦味を感じられる、何とも程好い味わいのメンソールシガレットなのです。この状態のフレーバー感はというと、強めの清涼感によりマスキングされているのか喫煙中は殆ど感じられないのですが、喫煙後の後味には後述する独特のフレーバー感が薄く感じられますね。もしかすると巻きにもエキゾチックフレーバーなる特有のフレーバーは添加されているのでしょうか。

 次に「THE ICEBALL」と謳うメンソール感をブーストするカプセルを潰して喫してみると、ほんのりとした甘味よりも苦味の方が強いテイストに様変わりします。中々に吸い応えはアップするものの、喫煙中に感じるはメンソールシガレットらしい清涼感や刺激のアップは然程でも無いといった程度ですね。ただし、しっかりと喫煙後は口の中がヒンヤリとした感覚を覚えるため、中々に「THE ICEBALL」とは言い得て妙といったところです。そのヒンヤリ感が強いために独特のフレーバーは喫煙後も殆ど感じられない程度となっています。

 しかしながら、侮るなかれと不気味な感じで影も薄めに独特なフレーバー刊は佇んでいます。このカプセルは中々にガッツリとしたテイストへ変える特性なために「スッキリとした清涼感」を求めるならば、カプセルを潰さない時の方が向いていると思われます。

 次に、この煙草の肝とも言える「THE MIXBALL」なるエキゾチックフレーバーを加えるカプセルを潰して喫してみると、なんということでしょう。火を点けずとも独特な香りが味わえるくらいに強めのフレーバーを察することが出来ますが、これが中々に例え難い不思議なフレーバーです。甘いシロップのような感じもするのですが、得体の知れないスパイス感も含んでいるように思えますし、最終的には紫漬のような風味にも感じられるという非常に奇妙な香気なのです。

 臆せず火を点けて喫煙してみると、やはり味わいにも独特な香りが加わっていますね。エキゾチックと言えば言い方は優しいかも知れませんが、カオスと言えば手早く決着しそうな喫味であり、本当に不思議な感じなのです。小田和正でなくとも言葉には出来ないであろう喫味は漬物の香気のような「ピクルス」とか「柴漬」を連想させながらも、不思議な甘味がボワッと包み込んでくるような感じ。

 要するに、南国リゾートアイランドの松明の明かりの中で民族舞踊を観覧しながらピクルスを食べるディナータイムみたいなイメージなのです。不思議な甘さの香辛料のような風味も含まれている気がしますから。

 そして、最後に2つのカプセルを潰してフルスペックで喫してみます。ものすごくカオスなことになるかと思いきや、これがまた意外にもTHE ICEBALLのパワーにTHE MIXBALLのキャラクターが圧される感じで、THE MIXBALLによる独特なフレーバーは少し鳴りを潜めるのです。

 もう、よくわからん、この煙草は。

 総じて、フレーバー系のメンソールシガレットが流行っているからとフィリップモリスがマールボロにて注力した結果なのでしょうけれど、見事に斜め上の彼方は最果てに行き着いてしまったような煙草ですね。非常に面白い味わいである様は苦手ながら中々に好印象で天晴なのです。

 ある意味で、このフュージョン・ブラストは決定打でしょう。薄すぎず、濃すぎず、適度にベーステイストを抑えたTar5mgという仕様の甲斐もあり、タールバリエーションの中では最もフュージョン・ブラストらしい味わいを感じやすい煙草だと思います。好き嫌いがハッキリと別れるような煙草ですし、言ってしまえば日本に好むような喫煙者がいるかは疑問も否定しきれない煙草なので、冒険家志向な喫煙者は是非ともトライしてみては如何でしょうか。

 そう、これはテストではなく、もはやトライの次元です。ローズ系フレーバーのシガレットに抵抗が無い方なんかは比較的適合しやすいはず。ここ最近は国産煙草の大きすぎる挙動で圧されるように無難な動きしか見られなかった外国煙草ですが、正に反旗を翻すかの如く登場した奇抜そのものな煙草であり、これを機に盛り上がると良いなと思える煙草なのでした。

 ただし、私は苦手です。これが好きという人とは、たぶん飯とか一緒に食えないと思う。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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