Marlboro Gold Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「マールボロ・ゴールド・ボックス」の喫煙感想



 以前のマールボロ・ライトの名称を改めた煙草。紙巻「マールボロ・ゴールド・ボックス」を吸ってみた。


 以前はマールボロ・ライトととしてラインナップされていた銘柄の、名称を改めた製品ですね。

 ちなみに、その頃より金色が映えるデザインで、金マルと呼ばれていたりしました。やはり浸透していた金色のイメージを大切にしたかったのか、改め型もゴールドと冠するものとなっているのです。

 また、銘柄こそ変われども味わいは引き続き変更は無いそうです。

 しかしながら、このフラットデザインへパッケージデザインを改めたことを機に、フィルターがファームフィルターというものへ切り替えられています。それでもメーカーは「味や香りに変更は無し」としていますが、味わいに大きく作用するフィルターの変更ですから、あくまでキャラクターは変えていないという程度に受け取った方が良いかも知れませんね。

 何と言うのか「フィルターは変えたけど他は変えてないよ」みたいな。併せて「結果的にはフィルターを変えたから少しは変わっているかもね」みたいな。



 Tar12mgのマールボロやミディアムとは少し趣を変えながらも、シンプルにマールボロのイメージを再現したパッケージとなっていますね。このデザイン変更より非常に控えめとなったマールボロのロゴですが、このゴールドでは取り分けロゴの存在感は無いものとなっているかも知れません。



 マールボロでは希少なラウンドボックスとなっています。以前は他のマールボロと同じようにスクエアボックスでしたが、やはりゴールドという冠の手前では他のマールボロとは一味違うということを表現したかったのでしょうか。



 このデザインより採用されることとなった「ファームフィルター」の表記がパッケージサイドにレイアウトされています。特に形容詞に関する注釈や「あなたが吸い込む」といった表示も無いので、非常にシンプルな印象のパッケージサイドとなっていますね。



 このデザイン変更によりパッケージの全面がピーチスキンのような触り心地のマットテクスチャーとなったマールボロですが、このゴールドは部分的にグロス仕上げの箇所があります。分かりにくいかも知れませんが、マールボロのシンボルの上部がシンボルの形状に合わせてグロス仕上げになっているのですね。

 これは実物を手にしても気が付かない方は気が付かないだろうほど、かなり地味なこだわりなのです。ある意味、こだわり具合に感心してしまいます。




 中包装紙はTar12mgのマールボロとミディアムが共通のものであったことに対して、ゴールドではオリジナルのものが充てられています。同様に配されたマールボロのシンボルはパッケージデザインとマッチさせるという細かさや、ゴールドにおけるラウンドパッケージを表現しているのかサークル模様がデザインされていたりと。

 何でしょうか。こう、いちいち細かい感じですね。

 フィルターチップのデザインもロゴの配し方などは共通していながら、中々にオリジナリティを感じさせるものとなっています。

 ものすごく、まめな人たちが作ったのだろうという感じですね。
 

味・香りについて感想



 この煙草は、ノンメンソールのマールボロながら赤色ではない理由も何となしに勘繰ってしまう煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、オリジナルに対してミディアムがそうであったように、比べると香りも控えめとなっていますね。ほとんどの特徴的な香りは抑えられていて、煙草の青さが残る程度の香りとなっているのです。

 また、オリジナル等は煙草葉らしい香りが強めと感じたことに対し、こちらは比べると香料感が勝っているように思えることも特徴でしょう。煙草葉らしい青臭さの影に、ほんのりと香料らしい甘い香りが感じられますね。

 確かにマールボロらしい香りと思わせながら、中々にキャラクターの違いも確かに感じるといったところなのです。

 そして、喫味の方はというと、やはりマールボロらしさを踏襲していながらも毛色は少しの異なりを見せるような味わいとなっています。マールボロらしい酸味と苦味と甘味のバランスではなく、空気量の増加によるためか、ややヤニっぽい味わいが目立ち始めてきていますね。

 甘味の毛色も、香料らしいものへとシフトしています。

 何と言うのか、オリジナルやミディアムといった赤色のマールボロというよりは、今は亡きTar4mgのウルトラ・ライトに近い味わいなのです。そのウルトラ・ライトよりはマールボロらしい苦味や甘味のバランスも感じられますが、やはり目立ち始めてきているヤニっぽい味わいが似ていると思わせるような感じでしょうか。

 マールボロのレギュラースタンダードラインナップは、それこそ色分けではありませんがミディアムとゴールド(ライト)の間に1つの境界線があるように思えてきますね。この煙草からは微妙にテイストが変わり、ライト煙草らしいキャラクターがマールボロの個性に勝っているように思えてくるのです。

 総じて、このゴールドからはライト煙草らしくヤニっぽさによる苦味や酸味が目立ち始めてきています。マールボロの個性が消えているわけではないものの、欠いている印象は否めないことでしょう。

 特に、PMやBATといった外国大手らしい酸味の目立ち方が印象的です。そつなく吸いやすい仕上げとはなっていますが、赤色のマールボロから入門すると違和感を覚えるかも知れませんね。

 しかしまぁ、このライトもといゴールドも味わいは幾分と変わりましたよね。まだ金色を全面に打ち出していた頃と比べると、非常にバランスの良い味わいへ様変わりしているように思えますから。あの頃は酸味と紙臭さばかりが目立ち、空気量と味わいのバランスが悪かったのか、いがらっぽさが決して良いとは言えない煙草でしたから。

 やはり、時代の嗜好性に合わせて軽微な改良が積み重ねられてきたのだなと感じさせてくれるのです。

 私的には、オリジナルのバランスが良いと思えるためにゴールドを選択するなら近似値のミディアムを選ぶところですが、このゴールドもライト煙草としては中々にアリと言えるでしょう。

 ちょっとね、確かにマールボロらしい個性も感じられますが、よくある幾分と相応な落とし込みに嗜好品としての価値を欠いているように思えてしまうのでした。

 単品で判断するのなら非常に喫しやすく、かなり良い感じです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.5mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


▼あわせて他銘柄どうぞ▼
小目録「PM Products」へ戻る
大目録「TOBACCO」へ戻る