概要:紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」の喫煙感想
まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされた煙草。紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」を吸ってみた。
Tar1mgでも確かな吸い応えというコンセプトを引っ提げて、マイルドセブンにラインナップを構えているインパクトシリーズ。ノンメンソールのみであったラインナップにメンソール版がラインナップされて久しく、まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされたTar5mgのメンソール。
どういうわけか銘柄にタールクラスの表現がありませんが、この煙草はTar5mgとなっています。
ちなみに、メーカー広報によると、天然メンソール成分を添加したメンソールスレッドの搭載と併せて、メンソール感を際立たせる「インパクト・ブレンド」なるブレンド技法も使われているのだとか。これにより、クリアなメンソールの清涼感と吸い応えを両立していますとのこと。
また、同程度のタールクラスの自社メンソール銘柄と比較して、喫煙後に清涼感が口腔内に長く持続するという特徴も持ち合わせているそうです。
まぁ、Tar1mgの時にも何となく感じていましたが、インパクトシリーズらしい吸い応えというよりは、順当に強メンソールに重きを置く煙草のようにも受け取れますね。
ポイントとしては、メンソールの強さだけでなく、クリアさも謳われていることでしょうか。
ここ最近のマイルドセブンを踏襲し、パッケージ形状はラウンドタイプとなっています。色味も黒にライムグリーンと、目新しい感じなのです。
ここ最近の「強メンソール=ブラックカラー」というトレンドに倣ったデザインとなっていますが、デザインはSF映画のポスターのような佇まいで、中々に良い感じと思えます。
インサーターでもメンソールスレッドやインパクトブレンドによるイメージが説かれています。Tar1mgでは、完全にコンセプトとなる煙草らしい吸い応えがメンソールに相殺されてしまっていましたが、Tar5mgとなって、どうなるでしょうか。
フィルターチップはマイルドセブン初のコルク柄を採用したインパクトシリーズということもあり、しっかりとコルク柄となっています。インパクトメンソールの売りでもあるメンソールスレッドも、どことなくパッケージカラーに合わせたグリーンのように見えますね。
パッケージからのシガレットと、見た目のインパクトは中々に迫力あるものとなっているように思えるのです。
この煙草は、アクアシリーズにも通じる雑味の無い清らかな吸いやすさがありながら、なるほどメンソールによる清涼感はクリアながらマッシブという、中々にコンセプトを体現した煙草となっているように思えます。
青臭さや苦みといったものを雑味として綺麗に排除しているため、パッと吸いは「あれ?メンソールが薄い?」と思ってしまうかも知れませんが、きっちりとスーッとした清涼感が強力にやってきます。
汚れた油を使った重い中華ではなく、綺麗な油を使った天ぷら、みたいな。感覚的な食べ応えだけなら前者でしょうけれど、後者も実のところはという感じです。
やはりノンメンソールのインパクトが引っ提げていた吸い応えというものとは少し違いますが、これはこれで中々の吸い応えです。清涼感に全振りなので、甘みなどといった要素も特に無い仕上がりではありますが、この尖り方は良い傾向ですね。嗜好品は器用貧乏よりも何か一点に尖ってる方が分かりやすくもありますし。
味わいや香りを重視したいのであればアクアシリーズを、もっと感覚的に喫煙を楽しみたいのであれば、この煙草を。といった感じなのでしょう。
ただし、先の通りクリアなメンソールを見事に成しているがゆえに、吸い過ぎには要注意ですね。この煙草は、ついついミンティアをポイポイ、口に放り込み続けてしまうようなことと同じ危険性を孕んでいるように思えますので。
まぁ、それはそれで、してやったりとブレンダーもほくそ笑むことと思いますが。
メンソール煙草は味わいよりも、スーッとする清涼感。苦みだ何だはいらない。そういう方向けの煙草です。
これは、日本たばこ産業にしか作れないと思います。外国煙草には到底無理でしょう。
あと、気になったのは「冬場、稀にフィルター部分に白い繊維状のものが付着しているように見ることがありますが、これは製品に含まれるメンソール成分が結晶化したものです。品質には問題ございませんのでご安心下さい。」というフリップトップ裏の添え書き。そんなことで問い合わせたりする人、いるんかな。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol