Peel Splash Grape を吸ってみた

ピール・スプラッシュ・グレープ の喫煙感想

 ピールの完全新作フレーバーな銘柄。紙巻「ピール・スプラッシュ・グレープ」を吸ってみた。


銘柄概要

 オレンジ、ピーチ、メロンといったフルーツフレーバーを武器にコアな人気を博していたピールというブランドですが、一時は日本市場から姿を消していましたね。しかしながら、カプセル搭載メンソールシガレットとして復活したことは愛煙家にとって周知のことかと思います。

 そんな復活の第一弾は、以前のピールにラインナップされていたメンソールオレンジという銘柄のバージョンアップ版とも思える「スプラッシュ・オレンジ」という銘柄でした。

 そして、今回の第二弾はというと、銘柄の「スプラッシュ・グレープ」から想像に易いようにグレープフレーバー系メンソールシガレットとなっているのです。旧ピール銘柄にはグレープ系フレーバーが無かったということもあり、今回は完全新作と言えますね。

 また、スプラッシュ・オレンジと同様にカプセル搭載銘柄です。カプセルを潰すとメンソール感が増強されるようですね。

 ちなみに、煙草界の山野楽器的存在である柘製作所が国内代理を務めています。メーカーは1990年に発足した香港の新興メーカーであるDJ Tobaccoですが、相変わらずメーカーウェブサイトは閲覧不能の状態が続いています。

 もう、かれこれ5年6年以上は工事中です。こうなると、いよいよ本当の会社か怪しくなってきますね。

 スプラッシュ・オレンジもでしたが、新しいピール銘柄はシンプルなのに目立つパッケージとなっていますよね。オレンジより蛍光感が抑えられてはいるものの、何と言うのか、やはりグレープも色味が強烈なのです。

 また、この色味からもグレープを想像することは容易いのですが、わりと大きな字でgrapeと記されているので、ぱっと見でグレープ系なのだと分かるところは素晴らしいと思います。この点はスプラッシュ・オレンジも同様でしたが、近年の直接的な表現を避ける傾向が目立つ最中では、中々に新鮮なものを感じさせますね。

 ほんと、最近は消費者の程度が低すぎるのか、提供者が気にしすぎなのか、お役人が暇なのか。

 この煙草もスプラッシュ・オレンジと同様にTar9mgとなっていますので、やや最近の低タール傾向には反するものを感じるかも知れません。取り分け、以前のピールでもスイートメロンが好みであった方にとっては、これら新しいピールは面食らう方向性に変わり無いようです。

 ちなみに、GRAPE CAPSULEやGET ICED GRAPEなどといったパッケージに表記されている文言だけで判断すると、カプセルでグレープ感を増すような印象を覚えますね。

 一応、しっかりとバーコード下にDJ Tobaccoの表示がありますが、以前のピールとは異なりMade under authorityという表記が付加されています。メーカー所在地は香港ですが、製造は国外なのかも知れません。

 と言うより、何なのでしょうかDJ Tobaccoって。DJって、何か人名や地名の略なのかな。まさか、あのDJってことは・・・。

 中包装紙やシガレットデザインは、先のスプラッシュ・オレンジもに倣うものとなっていますね。旧ラインナップと比べると比較的シンプルとなったチップは、女性向けと思わせるラメ加工が施されているのです。

 私的には、以前のようなデザインの方が特徴的で好みかも知れません。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、やはりピールらしい優等生系なフレーバーシガレットとなっていました。

 とりあえず、シガレットの香りですが、パッケージに詰められた20本のシガレットに鼻をあてると、これは正しくグレープを思わせる香りですね。私的には、正にBubble Tapeそのものと思いました。丸いケースに長いガムが入っていて、セルフカットで好きな量を楽しめるアレですね。

 これはリアルな果汁感と言うよりも、どこか嘘臭さを孕んでいるようなグレープ香料の香りとでも言いましょうか。大人になるに連れて忘れてしまうような、童心を思い起こさせる懐かしい香りなのです。

 ただし、取り出した1本のシガレットの巻きに鼻をあてると、その素敵なグレープ感は薄れます。その代りに、往年のピールらしい柔和な甘い香りを楽しめますね。

 ではでは、一通り心地の良い香りを満喫したならば、一先ずカプセルを潰さずに喫してみます。そうすると、グレープなキャラクターを期待していたら少し落胆する味わいとなっていました。

 やや酸味がちながら、ピールらしい柔らかな甘さの煙草として楽しめます。しかしながら、そこにグレープやメンソールは感じることもないでしょう。決して悪くはないのですが、どこか方向性の分かりにくい味わいなので、カプセル無しで楽しめる煙草ではないという印象を覚えるかも知れません。

 そして、カプセルを潰して喫してみます。そうすると、ようやくグレープとメンソールのお出ましです。

 ざっくりと言ってしまえばメビウスのオプションのようなフレーバー感なのですが、それよりもマイルドで程よいグレープ感が楽しめますね。ピールらしい柔らかな甘さと拮抗してグレープ感が付与されるので、スイート&グレープな味わいは決して二番煎じとはならずに特徴的と思えるはずです。

 何と言うのか、エッジの明瞭な戦闘機級フレーバー感であるメビウスのオプションとは異なり、優しい甘さや柔らかさが印象的なグレープフレーバーなのです。フレーバーが目立ちながらも、しっかりと往年のシガレットらしさも楽しめるあたりはバランスに優れてると言っても過言ではありません。

 ただし、メンソール感はカプセルを潰しても非常に控えめです。決して強メンソールということはなく、控えめながらメンソールらしい青臭さが付与され、極めて控えめに微炭酸感が感じられるメンソール感となっていますね。

 全体像としては、ピールらしい柔らかな甘さと、ふんわりグレープフレーバーと、そこに極めて控えめな青臭さや微炭酸感、清涼感が付与されているようなバランスの仕上がりなのです。突出する個性はなくとも、まとまりの良い優秀なフレバーシガレットと言ったところです。フレーバー系に強い日本たばこ産業の製品とは異なるベクトルで王道的な調和性を狙ったと思える優秀さを感じさせてくれるあたり、流石はフレーバー系を売りとするDJ Tobaccoといったところでしょうか。

 総じて、しっかりとDJ Tobaccoらしいバランスの作り方を味わいに感じさせてくれる煙草となっています。柔らかな甘さと心地の良いグレープフレーバーが優しく呈され、メンソールは添える程度に微炭酸感を添える、何とも個性的ながら喫するものにショックを与えず楽しませてくれる煙草なのです。

 キャラクターはメビウスのオプションと似ていながら、それのようにピーキーなパワーバランスではなく、丸く仕上げられています。強メンソールや明瞭なグレープ感を期待すると肩透かしを食うかも知れませんが、このカテゴリーを知っていて喫するのなら大いに楽しませてくれますね。

 一通り一周して、色々と知った後に喫すれば、このバランス感は非常に落ち着くところなのです。特に、この微炭酸感が心地の良いメンソール感が絶妙で、メンソールは単に清涼感が強ければ良いというものではないと改めて認識させてくれること請け合いでしょう。

 ピールは、どこか童心に帰れるような、あの頃の懐かしい菓子たちを思い起こさせる味わいが素敵な煙草であることに変わりは無いようです。Bubble Tapeだ何だとは言いましたが、結局のところスプラッシュ・オレンジもスプラッシュ・グレープも、アンパンマングミなのですよね。

 ちょうど、アンパンマングミもオレンジ味とグレープ味(ぶどう味)ですし。 アンパンマングミとかアンパンマンミニミニラムネ、好きだったなぁ。

 というか、今でも好きなのです。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar9mg Nicotine0.7mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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