Peel Splash Orange を吸ってみた

ピール・スプラッシュ・オレンジ の喫煙感想

 一時は日本市場から姿を消したピールブランドの新製品。紙巻「ピール・スプラッシュ・オレンジ」を吸ってみた。


銘柄概要

 DJ Tobaccoという香港の新興メーカーは、市場に無い新たな個性の煙草を提供することを掲げる気鋭のメーカーです。そんな同社の「ピール」というブランドの煙草ですね。

 そのピールというのは、ここ日本では全ての銘柄が廃止となってしまったブランドでもあります。主にフレーバー系をメインとするブランドで、このピールも個性的なフレーバーシガレットのラインナップにコアな支持を得ていたのではないでしょうか。

 そして、一時的に姿を消していたピールより「スプラッシュ・オレンジ」と銘打つ新製品がブランドの復活というかたちで上陸したのです。

 ちなみに、銘柄名からも察する通り、以前のピールブランドにラインナップされていたメンソール・オレンジの改良品という扱いにて発売されていますね。今回は特にメンソールとは冠していませんが、このスプラッシュ・オレンジも同様にオレンジフレーバーのメンソールシガレットであるとのことなのです。

 また、今回のリニューアルにあたりメンソールカプセルを新たに搭載しています。それにより、今までのオレンジフレーバーへ強メンソールをプラスして楽しめる仕上がりなのだとか。

 画像では伝わりづらいと思うのですが、このリニューアル後のピールはパッケージの質感が何とも特殊な感じなのです。素材としてはマットな質感の非光沢なテクスチャーとなっているのですが、何よりも特筆すべきは「発色の良さ」となっています。

 何と言うのか、尋常ではないほどに鮮やかなオレンジ色なのですよね。どんなシチュエーションでも目を引くこと間違い無しというくらいに、かなり目立つオレンジ色となっています。こればかりは、是非とも実物を手にして確認してもらいたいところです。

 また、ピールというブランドの通り、果実の果皮をピーラーやナイフで剥いたようなシルエットをデザインしたロゴマークは健在です。今回のリニューアルデザインでは以前のものとは異なりフラットデザインを基調としているため、先の発色の良さと相まって認識しやすいデザインとなっているように思えますね。

 ほんと、かなり目立つパッケージですよ。

 以前のピール銘柄は、各フレーバーに倣いパッケージサイドにフルーツのピールをイメージしたリアルなイラストがデザインされていたりしましたね。それが中々に異様と言うのか、特徴的なパッケージデザインでもありました。

 しかしながら、このリニューアルしたピールではサイドもフラットデザインを基調とした汎用的デザインとなっているのです。

 また、製造者情報は以前のものより内容が具体的なものとなりましたね。その内容によると、メーカーは変わらずに「DJ Tobacco Co.,Ltd.」であることが確認できますが、そこに付け加えて「Made Under Authority」とも表記されています。メーカー所在の香港ではなく、どこか他所の工場で製造しているのかも知れませんね。

 ところで、この「DJ Tobacco」というメーカーは一体どのようなメーカーなのでしょうか。ろくなウェブサイトも無いようですし。長いこと工事中なのか、少なくとも私が初めてピールという銘柄を喫した数年前その時から「THE WEB SITE IS UNDER CONSTRUCTION」と表示されるだけのページしか存在しません。

 私的に少し残念だった点は、この中包装紙です。ピールと言えば、あのロゴを散りばめたオシャレな中包装紙が印象的であったため、単調な銀紙になってしまったことは少し残念なのです。

 一応は正面中央に謎のマークがレイアウトされていますが、比べると特徴は無いものとなってしまいましたね。

 シガレットデザインも大きく様変わりしましたね。中包装紙と同様に、以前のものと比べると非常にシンプルになった印象なのです。それでも賑やかなデザインではあると思いますが、やはりピールにしてはシンプルです。

 また、新たに加えられたメンソールカプセルは、今どきの国内市場では珍しくフィルターの中腹にレイアウトされていますね。フィルター素材の柔らかさも手伝い、潰すことは比べて容易な部類かと思います。

 あと、以前のピール銘柄はピース・インフィニティと同じような歯車形状のフィルターを使用していたのですが、このリニューアル後のものでは一般的なプレーンフィルターが使用されていますね。こればかりはケチったというわけでもなく、カプセルを仕込む手前では歯車形状のフィルターでは都合が悪かったのではないかと思います。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、そのまんま以前のメンソール・オレンジにメンソールカプセルを付け足したような、奇をてらわない仕上がりとなっています。

 まず、シガレットの香りなのですが、やはりピールらしく既に箱から漏れ出していますね。開封するとブワッと香るオレンジキャンディーのような香りは、正にピールならではといったところでしょう。

 しかしながら、シガレットを取り出して香りを確認してみると、意外にも先の香りとは打って変わりオレンジ感も鳴りを潜めます。香りを楽しむのなら、シガレットをスンスンするよりもボックスをスンスンする方が良い感じですね。

 そして、まずはカプセルを潰さずに喫する喫味の方ですが、やはりピールらしくメンソール感は非常に控えめとなっています。ほとんど存在感も無いという塩梅のメンソール加減となっていて、心地よくオレンジの香りが楽しめる煙草感を満喫することが出来るのです。

 非常に豊かなボディ感ながら、ふんわりとした質感に傾倒しているために吸い心地は柔和な印象を覚えるでしょう。この点は、少し硬質な質感であった旧来のメンソールオレンジと比べると真逆な印象を覚えますね。メンソールシガレットと言うよりも正しくフレーバーシガレットといったところであり、再現度の高いオレンジキャンディーなフレーバーを乗せた煙草感に酔いしれることが出来るのです。

 お次に、このリニューアルの要でもあるカプセルを潰して喫してみます。そうすると、少しだけメンソール感がブースとされますね。それでも、最近のメンソールシガレットのような強メンソール感は全く感じられません。あくまで、オレンジフレーバーを殺さない程度に留められたメンソール感といったところなのです。

 また、カプセルを潰すとメンソールが増強される分だけフレーバーは少しマスキングされてしまいます。きちんと両立はしているものの、オレンジフレーバーを全力で楽しみたければカプセルは不要かも知れませんね。カプセル無しでも十二分に楽しめるのだから、なおのことなのです。

 総じて、ややカプセルを推してスプラッシュと謳うにはメンソール感こそ物足りなさを覚えるものかと思います。しかしながら、ピールの売りであるフレーバー感は流石といったように煙草感とマッチしていますね。このマッチングの高さは、旧来のメンソールオレンジを遥かに凌駕しているとすら思えますから。正しく正統派リニューアルなのです。

 私的には、カプセルを潰さない時の豊かな煙草感とオレンジフレーバーのハーモニーが堪りません。リニューアルして、ふんわりとした質感になったことも良いと思えますから。

 そんなこんなで、ややカプセルは用も無いと思えてきてしまいますが、それでも気分転換には良き仕様です。

 いやぁ、これ、中々に良い煙草ですねぇ。フレーバーシガレットながら煙草らしい香ばしさにも長けていますし、それでいてとても吸い心地の良い仕上がりです。やはり、このメーカーはフレーバーシガレットに強いのだなと、再認識いたしました。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar9mg Nicotine0.7mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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