Winston Compact Blue 6 Box を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます



 概要:紙巻「ウィンストン・コンパクト・ブルー・6・ボックス」の喫煙感想



 ウィンストンのブルーシリーズがラインナップを刷新たことによる改め型。紙巻「ウィンストン・コンパクト・ブルー・6・ボックス」を吸ってみた。


 この煙草は、ストレートな味わいをキャラクターとする従来のウィンストンブランドにラインナップされていた、ブルーシリーズの改め型ですね。従来のラインナップを全て廃止にし、改めて刷新されたコンパクト・ブルーというシリーズなのです。

 ちなみに、旧ブルーシリーズはTar1mgからTar10mgまでをカバーしていました。しかし、今回の刷新によりTar10mg・Tar8mgは完全廃止となり、Tar6mg・Tar3mg・Tar1mgを用意するラインナップとなっているのです。 

 詰まるところ、あまりタール数値の高い製品はブルーシリーズにて受けが悪かったのでしょう。

 また、ブルーやストレートというキャラクターは変わらないものの、コンパクトと冠するように少し細身のシガレットとなったことが特徴の一つですね。

 そして、目玉となる変更点は価格の変更です。従来のウィンストン銘柄よりも安い価格(発売時で400円)に改められ、これは日本たばこ産業が近年で伸長する格安カテゴリーへの本格参入する様子を窺わせるものとなっているのです。

 まぁ、既にウィンストンではミニシリーズという低価格シリーズをラインナップしてはいますが、あちらは旧三級銘柄の税率改訂による都合と市場調査が見え隠れしていますから。いわゆる格安カテゴリーとして本格的にラインナップされたシリーズは、このコンパクト・ブルーが同社初となるかたちでしょう。

 これら一連の流れの背景としては、調べにより「ブルーシリーズは価格で選ばれている」ということが判明したことに発端するようです。同ブランドのレッドシリーズやホワイトシリーズは味や香りで選ばれているにも関わらず、ブルーシリーズは異なりユーザーが従来の主喫銘柄よりも安いからという理由で選ばれていることが分かったそうなのです。

 ならば、より強く打ち出していこうと、今回のラインナップ刷新に至ったのだとか。

 何はともあれ、今まで格安カテゴリーへの本格参入を渋っていた日本たばこ産業が、比べて大胆な方法で参入の皮切りとしたシリーズなのです。そこからは、意地でもウィンストンブランドを育てようという揺るぎ無い決心のようなものも窺わせています。

 これからの動向が気になるところですね。




 ミディアムスリムという小振りな規格のためパッケージも以前のものより小振りになりましたが、その都合かパッケージ形状はハーフラウンドボックスとなりましたね。

 ただ、全体的なデザインは以前のものと大して変わらないのです。コンパクトと冠するようにはなりましたが、ブルーやストレートといったキャラクターは引き続きとなっていますから。

 実際のところ、サイズが変わったのみで、ブレンドに変更は無いのだとか。



 一般的なキングサイズシガレットのボックスパッケージと比べてみると、ほんの少しだけ小さなパッケージであることが分かります。長さは多くと同じようにキングサイズなのですが、やはり細身のシガレットであるためにパッケージの胴回りは細身となっていますね。

 ざっくりと感覚的に例えるならば、おおよそ同社のピアニッシモといったスリムサイズ銘柄のパッケージをキングサイズ相当に短くしたような感じのパッケージなのです。




 中包装紙やシガレットのデザインも以前のものと然程の変化はありませんね。シガレットは小振りとなりましたが、それ以外の仕様はチャコールフィルターに1列の空気穴と大きな変化もありません。

 ところで、この既に銘柄名からは廃されているXSという表現は、いつまで続くのでしょうかね。




 ミディアムスリムという聞きなれない規格のシガレットは、画像の通りです。一般的な太さのキングサイズシガレットと比べると、長さこそ同様ながら太さは少し細いことが分かりますね。

 思いっきり競合となるだろう「デミスリム」を採用するケントのディーシリーズと比べると、ほんの少しだけ太いようです。

 私的には、そんなに違和感は覚えない太さなのです。


味・香りについて感想



 この煙草は、中々に格安カテゴリーながら、それとは思わせない良い煙草となっているのです。

 まず、シガレットの香りなのですが、旧来のブルーシリーズと同様に香料感の豊かな甘い香りが印象的なものとなっていますね。

 喫味の方も、旧来のブルーシリーズを踏襲した味わいとなっていて、それは恐らくブレンドに手は出していないのだろうと思える味わいとなっています。甘さが心地の良い、日本たばこ産業らしい味わいですね。

 もちろん、シガレットの規格が変更されたためにメーカーは「味や香りに変更はありません」とは謳っていませんが、たぶんレシピは相変わらずなのでしょう。はっきりと分かる甘さがありながら、ストレートと謳うように確かなキレの良さも感じられる器用な味わいが素敵な煙草なのです。

 強いて言うなれば、巻きが少し細くなり、そして旧来の100'sからキングサイズへと変わったことにより、ややシャープさが質感に現れてはいます。しかしながら、多くの外国製の格安カテゴリーとは異なり酸味や苦味などが含まれず、シガレットらしい甘さを際立たせながら柔らかくもクリアーな味わいであるために、上質感すら覚えさせてくれるはずです。

 細いからと、そう吸い方に気を使う必要性も感じないと思いますよ。

 また、小振りながらロングテイスト機能を採用していますので、1本あたりの喫煙時間も過不足は無く程よい設定となっていますね。

 総じて、しっかりと20本詰めですし、さらには格安で味わいも良しと、中々のニューカマー感に溢れています。その実は引き続きという要素がベースとされながらも、トータルでは器用に仕上げられているのです。

 私的にはコンパクトなパッケージも好感を持てますし、何よりウィンストンのブルーシリーズは味わいが非常に好みであるために、かなり良いと思える煙草となっているのです。今までの格安カテゴリーは、その格安と引き換えに何かしら不都合をメーカーより抱えさせられていることも多かったわけですが、このシリーズは大盤振る舞いのようにも思えてきますからね。

 いやはや、良い感じ。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar6mg Nicotine0.6mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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