Kent Taste Plus 10 KS Box を吸ってみた

Kent Taste Plus 10 KS Box

Include the following / 抽烟印象・喫煙の感想 / Smoking impressions / Табачные впечатлени

 本格派を謳いながら低価格も謳うというテイストプラスはTar10mg。

 「ケント・テイストプラス・10・KS・ボックス」を吸ってみた。

 人工添加物不使用で厳選バージニア葉を使用したという本格志向を謳いながらも、比較的低価格という外国たばこ企業が躍起になっている価格競争の一面も持ち合わせる、一見は非常に嬉しいシリーズはケントのテイストプラスシリーズのTar10mg。このテイストプラスシリーズはスーパースリムというスペックよりも「安い」という点で伸長していると思われる同ブランドのナノテックシリーズやエスシリーズに倣ってか、同じくフレンドリーな価格帯にて発売されたのです。

 これは「安いけど細いのは・・・」という柵の近くを彷徨くユーザーを取り込む狙いなのでしょう。

 何だか最近の外国たばこ企業の、中々に堅牢な日本たばこ産業の牙城を崩さんと低価格を武器に奮っている様は、嬉しいような悲しいような、ちょっと微妙な気持ちにさせてくれますね。比較的高価でも、ユーザーの「こだわり」に応えれば顧客確保に結び付くという答えが目の前にあるというのに・・・。

 ここ最近の敵政党無法集団による揺さぶりの中で、たばこ市場は完全に国産と外国産のイメージが反転した感じが否めないのです。

 ちなみに、この煙草は人工の添加物を使用しないというだけで、自然由来の添加物は使用しているらしく、厳密にはアメリカンスピリットのような「無添加たばこ」ではありません。また、厳選バージニア葉を使用してはいますが、まさか単一ブレンドではないと思われますので、あしからず。

 あと、嘘か真かは知りませんが、この煙草が発売したときに内々の方々から「この価格帯からは場合によっては採算が取れないと思いますよ。」という意見を聞いたりしました。

 そんな価格の落としどころといい、手間の掛かっていそうな製品仕様といい、かなりの本気様相が窺える煙草ですね。

Kent Taste Plus 10 KS Box 最近のケントらしく、パッケージ背面はギンギラギンの全くさり気なくないシルバーカラーとなっているのです。タールバリエーションの中では差し色がブラックということもあり、シルバーとのコントラストが映える様にタイトな印象を与える配色ですね。ただ、やはり色使いのセンスに関しては少し微妙な感じも否めません。

 情報としては「JETFILTER」の他に「TASTE+」の表示も加えられて、短文で「煙草本来の味わいはジェットフィルターを通って強化されまっせ。すぐさま味覚を満足させまっせ。」みたいな英文も添付されています。

Kent Taste Plus 10 KS Box 口元側から「筒状フィルター・プレーンフィルター・チャコールフィルター」という順番で各種フィルターが配置された三層構造のジェットフィルターが搭載されています。フィルターを「くり抜く」ように空洞を作っているので、リセスドフィルターよりも手間の掛かりそうな仕様だったりするのです。

 また、このジェットフィルターは主流煙の整流効果による味わいの向上を謳うものであり、そのリセスドフィルターのような冷却効果を謳うものではありません。

Kent Taste Plus 10 KS Box 整流効果をイメージしているのか、白色がベースながらフィルターチップのデザインは中々に賑やかとなっています。ただし、このデザインは広がっていくようなイメージにしか見えず、ちょっとジェットフィルタのイメージとは相反している気がしなくもないのです。ジェットフィルターのイメージって、一本芯ではないかと。

 何だか、普通のケントのチップデザインの方がジェットな流入感をイメージしやすい気が・・・。

喫煙の感想・味・香り

 この煙草は、スタンダードなケントの味わいと比べて、少しだけマイルドな印象を受ける仕上がりとなっているのです。

 ジェットフィルターへ仕様変更される以前のテイステクのケントは、柔和で広がりの強い質感と「ぼんやり」とした甘味が素敵な銘柄でしたが、仕様変更により真逆のシャープでダイレクトな喫味へ様変わりしました。これは、世の求める「吸い応え」に対応した結果なのだと思います。詰まるところ、量感としては軽快でありながら一本芯のようにシュッと煙の入ってくる、かなりキツく感じる性質へ変わってしまったのです。

 私は、そんな以前のケントの優しい甘味や柔和な質感が非常に好みで、長らくケントを主喫していたのですが、この180度とも言える味わいの変化に耐えかねてケントを離れてしまいました。

 ですが、この煙草は同じくジェットフィルターでありながら、幾分だけ質感と味わい共にマイルドに感じます。柔和で広がりが強いということではなく、煙のエッジが丸くなっているような感じで、相変わらず、あの素敵な甘味と野暮な広がりは陰日向に追いやられていますが。質感は優しく、煙量は相応なものの、味わいは香りが控えめな印象で、やや淡白気味。ジェットフィルターらしい軽快でありながらストレートに迫る、量感ではなくアタックのパンチで吸い応えを成している様を感じさせながらも、以前のケントのような優しい吸い心地を感じることも出来るのです。

 何と言うのかな、現在のジェットフィルターを採用したスタンダードのケントと比べると、なだらかな喫味は何かが誇張されていることもなく、かなり優しい口当たりだと思います。クールスモーキングを心掛けると、ほんのりと甘味を感じることが出来ますが、ちょっとでも怠ると失せてしまう程度で、ボディ自体はケントらしい少し酸味のようなものを感じる癖のある味わいとなっていますね。ジェットフィルターを採用したスタンダードのケントと比べれば、同じくジェットフィルターを採用しながらも、まだ以前のケントのユーザーに対してフレンドリーではあると思うのです。あまり期待はしていなかったのですが、ちょっと懐かしい気持ちになりました。

 ちなみに、燃焼速度はケント、と言うかブリティッシュアメリカン製品らしく速い印象で、ジェットフィルターによる吸入のし易さと相まって、かなり速く感じます。チャキチャキと喫煙する方なんかだと、1分とか2分そこらで終了してしまうでしょう。特に、ブリティッシュアメリカン製品らしく「風」に当たると素早く燃えてしまうことも相まって、忙殺の合間の一服には問題も無いかも知れませんが、ラグジュアリーなシーンには不向きなのです。

 まぁ、ここ最近のケントブランドは「ビジネスのパートナー」みたいなイメージで展開している様子を察することが出来るので、何かに反しているとは思いませんが、それにしても場面によっては速すぎかなとは思います。無風の環境で喫煙する分には全く問題も感じないのですが、何故に風に当たると死に急ぐかの如く速く燃えるのでしょうね、このメーカーの煙草って。私は慣れているため、あまり不満には思いませんが、それこそアメリカンスピリットやピースなんかを主喫している方からしてみれば「なんじゃこりゃ」と口にしてしまいそうなくらいに減りは速く感じることがあるかも知れませんので、そういう時は無風の環境で試してみて下さい。

 無風なら、そこそこイケます。

 とにかく、安めの価格設定だからといって安物に収まることもなく、むしろ今のケントラインナップでは上品に感じることもある煙草なのでした。

 何だか、推しとして価格に重きを置いている点や、そんな御時世に哀愁を感じてしまいます。この嗜好品らしからぬ時勢に飲み込まれているのは、果たして売り手か買い手か「どっち」なのでしょうかね。

 ま、安く買えること自体には万歳!

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.9mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol


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