Ark Royal Vintage を吸ってみた

アークローヤル・ヴィンテージ(アークロイヤル・ヴィンテージ) の喫煙感想

 ラインナップの中では軽量級となるTar7mgのアークローヤル。紙巻「アークローヤル・ヴィンテージ(アークロイヤル・ヴィンテージ)」を吸ってみた。


銘柄概要

 この煙草は「ヴィンテージ」と冠するのみで、少し要領を得難い煙草となっていますね。その実、いわゆるアークローヤルのライト版といったキャラクターが強い、Tar7mgのアークローヤルとなっています。

 本家のアークローヤルがTar18mgと、それこそハイライトのTar17mgを越えているますよね。そのようなブランドということもあり、このTar7mgのアークローヤル・ヴィンテージは、正にライト煙草と言えるところです。

 ただ、本家アークローヤルはパイプ系バニラフレーバーとなっていますが、このヴィンテージは「チョコレートフレーバー」と謳われているたような気がします。既にTar9mgのアークローヤル・スイートがチョコレートフレーバーとして販売されていますが、あちらはアークローヤルのライト版というよりは独立的なポジションとなっています。

 とりあえず、アークローヤル・ヴィンテージは、ざっくりと「アークローヤルのライトバージョン」という認識で良いのでしょう。実際に、そのように販売されているようですし。

 ちなみに、アークローヤルは南米ウルグアイのモンテパズ社という大手の煙草メーカーが擁するブランドで、日本への輸入代理は他のモンテパズ銘柄と同様に日辰貿易が行っています。日辰貿易は、愛煙家にとっては煙草輸入代理店として御馴染みの商社かも知れませんが、実際にはケミカル系の専門商社のようです。

 あ、そうそう。煙草は「アークローヤル」で、戦艦は「アークロイヤル」です。基本的に表記ゆれの範疇ですが、煙草銘柄のArk Royalは、日本では「アークローヤル」で申請されているようです。

 ローヤルって言うと、どうしてもローヤルゼリーみたいなイメージでArk Royalっぽい印象ではなくなってしまうのが日本人の性(さが)でしょうけれど、とりあえず。

 まぁ、どちらでも良いのですけれどね。

 基本的には、本家アークローヤルに倣うシガレットデザインとなっていますね。チップのラインデザインはありませんが、基本的には巻紙のスタンプに「VINTAGE」の文字を付け足しただけというデザインなのです。

 ちなみに、この煙草を含め、一部のアークローヤル銘柄は巻紙がリトルシガーのような褐色のカラーリングとなっていますが、実際には色付きの巻紙というだけです。決してリトルシガーのように煙草葉を加工したものではありませんので、誤解の無いように。

 もし、この巻紙がリトルシガーのような煙草葉を加工した巻紙であった場合、日本では製品区分が葉巻となり、税率なども変わってきてしまいますしね。あくまで、雰囲気の演出なのです。

 見た目がリトルシガーっぽいだけの一般的なシガレットですので、火付きが悪いということもありませんよ。

 また、アークローヤルらしくフィルターはチャコールを使用しないプレーンタイプですが、感触は非常に固めで、中々にカッチリとしていそうなフィルターを使用しています。

 空気穴は、小さいものが2列で配されているのです。


吸ってみた感想・味・香り

 この煙草は、ライトになったとはいえ、やはりアークローヤルらしい濃さが感じられるものとなっているのです。

 まず、シガレットの香りですが、まるでブランデーチョコレートのような香りとなっていますね。アークローヤルらしく、芳醇というよりはマイルドな印象が強い香りではものの、量感そのものは多いので中々に楽しめることでしょう。

 ただ、やはり本家アークローヤルのパイプバニラフレーバーとは異なる印象なのです。

 そして喫味の方ですが、やはり相応にマイルドな印象ではありますね。しかしながら、大手三社のようなマイルド感は覚えないといったところが実際でしょう。

 何より、アークローヤルというか、モンテパズらしい紙質の悪い印象の雑味は他の同社銘柄と同様に目立ちます。それにより、マイルドなのにマイルドではないという微妙な塩梅とはなっています。

 その嫌な感じが軽量化と相まって、全体的にフレーバー感は控えめであるように思えます。アークローヤルらしい豊かなフレーバー感を求めると、やや肩透かしを食らうかも知れません。

 ヴィンテージと冠するあたり、年月を経て丸みを帯びたような感じをマイルド感に結び付けて表現しようとしたのでしょうけれど、どちらかと言うとオリが溜まってダメになってしまったビンテージワインといったような印象は拭えませんね。このメーカーは、そもそもの紙の悪い感じを改善しないと駄目なような気がします。

 特に、ライト化されたアークローヤル・ヴィンテージでは、顕著に感じられるところです。

 ただ、現代のライト志向でアークローヤルらしい味わいを楽しめるという点こそは、しっかりと存在意義であると感じることも出来ます。

 総じて、個々が個性的すぎるラインナップで固められているアークローヤルファミリーでは、ちょっと立ち位置やキャラクターが微妙な煙草かも知れませんね。

 何というのか、昔のブラックデビルファミリーのメンソールのような感じでしょうか。

 そんなに吸い応えの程度は変わらない気もするので、素直にアークローヤル・スイートを喫するでも良いような気がする煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar7mg Nicotine0.5mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol


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