Chapman Super Slim Classic を吸ってみた

喫煙に関する内容を含みます


 概要:葉巻「チャップマン・スーパースリム・クラシック」の喫煙感想



 JTアイメックスよりリリースされた新規リトルシガーブランドはチャップマンのクラシックタイプ。葉巻「チャップマン・スーパースリム・クラシック」を吸ってみた。


 新たなブランドとしてJTアイメックスにより日本へ上陸を果たした、チャップマンというドイツ製のリトルシガーブランド。そのクラシックと冠するスタンダード銘柄が、この煙草なのです。

 ちなみに、サブタイトルが「クラシック」ということで要領を得難い雰囲気となっていますが、謳い文句としては「クリーミー&スイート」とされているようです。この他にバニラやチェリーというフレーバー銘柄も同時リリースされましたが、こちらもノンフレーバー銘柄ではなく「ほんのりスイートフレーバー」という感じで販売されていますね。

 このチャップマンというブランドの特徴としては、紙巻と異なりリトルシガーでは珍しい印象を覚えさせる100'sスーパースリムシガレットという仕様でしょうか。主力ブランドとしてキースを擁するJTアイメックスらしく取っ付きの良さそうなキャラクターに、ここ最近の流行である「お手頃価格リトルシガー」な属性を併せ持たせたようなブランドとなっているのです。

 また、お手頃価格リトルシガーの先駆けとなるフォルテやブラックジャックの他、後に続いたダブルハピネスなど、最近の値ごろ感を売りにするリトルシガーの多くはインドネシアや韓国といった国で製造されていますが、このチャップマンはドイツ製となっています。どこの国だからと優劣が決まるわけではありませんが、多くの日本人は決して嫌に思うことも無いでしょう。

 メーカーも1770年に創業の老舗とのことで、紙巻から葉巻・シャグ・パイプ・喫煙具、さらには電子タバコまで手掛けるドイツのVon Eickenという煙草会社だそうです。よくシャグに付属しているMASON'sの手巻き用品などは同社の扱う製品のようで、最近だと国内代理は他社ですがハーベストやペペも同社の製品のようです。馴染みが浅いようで、思いのほか馴染み深いような印象のメーカーと思えてきます。

 そう言われれば、ハーベストのリトルシガーも、このチャップマンと似たような属性の製品に思えますね。100'sスーパースリムのリトルシガーは得意分野なのかも知れません。




 チャップマンはクラシカルな印象を覚えさせてくれる、中々に素敵なパッケージデザインなのです。全体的に、シガーボックスを意識したデザインであると受け取れるパッケージデザインかと思います。

 ちなみに、パッケージ背面にはチャップマンのメーカーであるVon Eickenについて触れられているようです。ドイツの煙草ですが、とりあえず英語表記となっていますね。

 老若男女を問わずに、気に入る方も多そうなパッケージデザインではないでしょうか。




 また、チャップマンはスーパースリム100'sという規格となっています。大手のシガレットで例えるなら、ケントのエスシリーズなどと同様の規格ですね。

 ただし、チャップマンは前面部分の両サイドが丸みを帯びているハーフラウンドタイプのボックスです。ポケットに収納する際に収まりの良いパッケージデザインとなっています。

 しっかりと封緘シールを模したデザインがパッケージサイドに渡ってデザインされている点も、中々に良いと思われるのではないでしょうか。



 パッケージサイドには、メーカーロゴや国内販売元となっている「日本たばこアイメックス株式会社」の表示とともに「MADE IN GERMANY」の表示。

 嗜好品にしても何でも、最近はメーカー所在地と生産国は異なることも多いと思いますが、この煙草はドイツのメーカーによるドイツ製の銘柄ということなのですね。




 ほんのりベージュ色のフィルターチップは、画像では分かりにくいのですが薄くラメ加工されています。金のラインも幅広で中々にインパクトがありますが、シガレットは全体的には同系色で出来上がっているため、上品で嫌みが感じらないのです。

 葉巻の系譜であるリトルシガーということで、巻紙にも煙草葉を加工したものが使用されていますが、全体的なシルエットに奇抜という感想は無いでしょう。パッケージも含めて、非常に上品なデザインであると思えるところです。

 ちなみに、仕様としては極細ロングなスーパースリム100'sシガレットとなっていて、フィルターはプレーンタイプが採用されています。

 また、空気穴は小さめのものが控えめに2列で配されています。100'sということもあり、フィルターチップは中々に余裕のある長さなのですが、その都合か深めに咥えると空気穴を無効にしてしまいそうなので要注意ですね。

 あと、このクラシックはフィルターに甘味の加工は施されていません。チャップマンは甘いという触れ込みで期待すると肩透かしを食らってしまうかも知れませんので、この点にも気を付けた方が良いでしょう。


味・香りについて感想


 この煙草は、中々に優しい味わいの煙草となっています。

 まず、シガレットの香りですが、こちらは他のチャップマン銘柄とは異なりフレーバー感はありませんね。おおむねノンフレーバー系のシガーらしい、煙草葉の香りとなっています。

 ただ、火を点けずに吸ってみると、ほのかにレーズンパンのような香ばしさと甘さが感じられます。クリーミースイートと謳うクラシックですが、それらしく刻みの方には何かしらのレシピがあるのだろうと感じさせるところです。

 そして喫味の方ですが、これがまた中々に優しいと感じさせてくれる味わいとなっています。ノンフレーバーと言うほどフレーバー感がないわけではなく、かと言ってフレーバードと言うほどフレーバー感があるわけでもありません。

 ふわっと、ほのかな甘さがあり、何とも優しい味わいとなっているのです。

 特に、吸い始めとなる喫煙序盤の方では、ほんのりとした甘さが心地の良い味わいとなっています。目立った特徴は感じられないかも知れませんが、ヤニっぽさや辛みなどは無く、とても喫しやすい味わいとなっています。

 よほど、リトルシガーというよりも、シガレットらしい味わいと思えるところです。それこそ、Tar3mg~Tar6mgほどのライトシガレット感覚で楽しめるでしょう。

 ただし、火種も中腹を過ぎて喫煙も中盤に差し掛かると、しっかりとヤニっぽさや苦み、煙草感が現れ始めるので、一層にクルースモーキングに徹したいと思えるところです。この辺りから序盤の優しい甘さもマスキングされ始め、吸い心地も重口に変化してきますね。

 それでも、辛みや引っかかるようなものは全く無いので、あくまでキャラクターは上品さを保っています。

 この中盤からは、序盤とは打って変わりTar8mg~Tar10mgほどの、しっかりとした吸い応えの煙草へと様変わりします。煙量も徐々に豊富になるため、まるで同じ煙草とは思えないほどキャラクターが変化するのですね。

 全体的にコクや深みに関しては少し弱いかなと思えるところですが、その一方で香ばしい甘さを呈する味わいや吸い応えに関しては上々です。ほどよい上品さとパワフルさを兼ね揃えた煙草なのです。

 最近の流行りのフォルテやダブルハピネスなどの格安リトルシガーと比べると、全体を通してマイルドな質感などから上物と感じさせてくれるところです。時間経過でキャラクターこそ変わるものの、一貫して雑味の少ないマイルドな質感なので、中々に上品な煙草であることには変わりないでしょう。

 紫煙の香りも、よくあるスイートタイプのドライシガーの香りです。ほのかに香ばしく甘い香りですが、そう奇抜なものでもないのでTPOにも困ることは無さそうです。

 総じて、ほんのりとした甘さと上品な質感で親しみやすさを呈していながら、やや時間経過による喫味やボディの変化が扱いにくいと感じることもあるかも知れない煙草となっています。特に吸い応えの変化が顕著なので、日頃からタール数値などの数字を気にする方は要注意かも知れません。

 ざっくりと言えば、序盤はTar3mg~Tar5mgほどで、中盤からTar6mg~Tar8mgほど。といった感じかなと思いました。

 私的には、ほんのりと甘い心地の良い味わいが非常に好印象なので、思い切って中盤で喫煙を終了してしまうのも良いのかなと思います。腹八分目じゃないですけれど、ラーメンはスープを飲み干さなくても十分に満足できますよね。

 もう「食べ放題」だとか「元を取るぞ」といったものにも魅力を感じなくなってきましたから。

 この手の低価格を売りとするリトルシガーは、どこか「吸えれば良い」といったようなセグメントを対象としているような気も強まった昨今です。しかしながら、このチャップマンはプラスアルファで個性に魅せてくれる、しっかりとした嗜好品らしさも兼ね揃えていると感じるのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol


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