喫煙に関する内容を含みます
概要:アイコス「マールボロ・ヒートスティック・トロピカル・メンソール」の喫煙感想
イエロー・メンソールに続いてラインナップされたアイコス専用フレーバー系メンソール銘柄。アイコス「マールボロ・ヒートスティック・トロピカル・メンソール」を吸ってみた。
ここ最近は、煙草葉を使用するタイプの電子タバコもフレーバー系の市場開拓に躍起な印象ですね。この煙草は、そんな市場受けが良いのだろうフレーバー系メンソール銘柄なのです。
もはや浸透しきっているために説明も不要かと思いますが、この煙草はマールボロやラークなどで御馴染みのフィリップモリスというメーカーが販売している「IQOS(アイコス)」という電子タバコの専用銘柄です。煙草葉を使用し、その煙草葉を直接加熱して楽しむため「加熱式電子タバコ」と呼ばれる電子タバコとなっています。
ちなみに、煙草葉を使用しながら煙草葉に加熱を加えないタイプは「ハイブリッド式電子タバコ」と呼ばれていて、煙草葉を使用しないタイプは「ベイプ」や「ベポライザー」などの他、単に「電子タバコ」などと呼ばれています。
パッケージカラーは、トロピカルフルーツを思わせるオレンジ色となっていますね。マールボロ・ヒートスティックはメタリックカラーも特徴となっているので、それに倣いメタリックオレンジなパッケージなのです
あと、今回のトロピカル・メンソールは、煙草感も香りもメンソール感も行き過ぎない「中庸系」とされているようです。
マールボロ・ヒートスティックで共有されていたパッケージ背面のデザインは、最近になって変更されていますね。発売よりIQOSでの使用方法が簡易にイラスト化された背面デザインでしたが、認知も十分となったためか「極上の味わいと、贅沢なひと時を。」というコピーのみのシンプルなデザインに変更されていました。
何というのか、アイコス専用銘柄には「ヒーツ」という廉価ブランドが加わったため、そのヒーツに対して上位クラスであることを意識させるような内容となっています。
パッケージサイドには「成人向けの本製品には習慣性があり、リスクがないわけではありません」という文言が記載されてました。
実際のところ喫煙にまつわるアレコレは確固たる検証が無いからだとは思いますが、何だか「なんちゃって因果関係」や「それっぽい言い回し」が多いですよね。嘘でも本当でもないことを利己のために本当のことのように言うことや、嘘でも本当でもないこと言って適当に責任転嫁することって、前者は民衆扇動罪、後者は詐欺罪のような感じなのです。
パッケージングそのものは、既存商品と変わりがありません。20本のシガレットが10本ずつセパレートで個包装されています。
余談ですが、私は最近、電子タバコでも紙巻煙草でも、この中包装紙を取り除くことをやめました。取り除いた方がシガレットを取り出すことに不便をしませんが、私は消費量が少ないので、保存性能を重視したいのです。
効果があるかは、よく分かりませんけれどね。
ただし、今回は撮影用に中包装紙を取り除きます。
シガレットのデザインや構造も、基本的には従来品と大きな違いもない様子ですね。相変わらず、独特で不思議な巻きとなっているのですが、これ、どうやって作っているのでしょうか。
また、恐らくは既存専用銘柄と同様に、メンソールスレッドがフィルターに仕込まれていると思われます。
ちなみに、私は未だに初期のアイコスを使用しています。とりあえず2.4plusも持っていますが、封すら開けていません。やや旧型特有の加熱ブレードの角度の広さに起因する「刺し損じ」は発生しますが、それ以外は特に何ということもないのかと。
というか、刺し損じに関しては、何となく湿度の影響が大きいような気がしています。シガレットが湿気ると、サクッと刺さらない感じなのです。
まぁ、その刺し損じがアイコスだと中々にダメージが大きいのですけれどね。金額的にもですが、どちらかというと時間的な問題として大ダメージです。
味・香りについて感想
この煙草は、かなり中庸という印象の煙草となっているのです。
まず、アイコス専用のメンソール銘柄らしくシガレットの香りは強いメンソールの香りがメインとなっていますね。ほんのりとフレーバーの香りもしますが、この香りは何となく既存のパープル・メンソールに似た印象を覚える、懐かしいチューペットのような香りとなっています。
そして、喫味の方ですが、こちらも意外や個性的という印象は覚えないだろうものとなっています。
まず、フィリップモリス社の銘柄で「トロピカル」というと、あまり私的には良い印象が無かったりします。しかしながら、この煙草は比較的フレーバー感が弱いということもあり、嫌に個性が目立つということもありません。ほんのりと南国果実のような甘い香りが感じられますが、それはメンソールや煙草葉の味わいに負けるようなバランスとなっています。
そして、メンソール感も穏やかな印象です。紙巻・電子を問わず強メンソールが普遍化した現在では、少し意外な印象を覚えることでしょう。
そう。この煙草はフレーバー系メンソール銘柄でありながら、加熱式電子タバコ銘柄としてはフレーバーもメンソールも非常に弱めに仕上げられています。そのため、あまり清涼感やフレーバー感に期待すると大きく肩透かしを食らうかも知れません。あくまで、それらは添えられているといった程度なのです。
その代わりに、バランスが非常に良いといった印象が非常に強く、決してメンソールやフレーバーが弱いことがネガティブな印象とはなっていない点は好印象。
何というのか、フレーバー系メンソール銘柄だからとパープル・メンソールやイエロー・メンソールの延長なのかというよりは、ノンメンソールのスムース・レギュラーに近いような印象の煙草です。そのスムース・レギュラーに、軽く南国果実のようなフルーティーフレーバーとメンソール感を添加したような味わいとなっているのです。
しかも、後発になるほどブラッシュアップされていく様が顕著に感じられる加熱式電子タバコです。この煙草も、更に「加熱式電子タバコの嫌な感じ」が軽減されていると感じました。
それこそ、パープル・メンソールやイエロー・メンソールは、フレーバーやメンソールを強めにして「嫌な感じ」を塗りつぶすような手法であったように思えます。しかしながら、この煙草の場合はメンソールもフレーバーも弱めです。これは相対的にベースの部分が改良されているのかなと思わせるところでしょう。
私は加熱式電子タバコは味・香りも然ることながら、喫煙後に悪心が走るため非常に苦手なのですが、この煙草から受ける「アイコスも確実に改善してきているな」という印象は大きいのです。味わいに嫌な感じ(業界で言うところの「こもった味」です)を感じにくくなり、喫煙後の嫌な感じも、それこそ紙巻と同程度といった印象なのですから。
加熱式電子タバコは深く吸い込むと確実に吐き気を催していましたが、この煙草では、そこまでではありません。
フレーバーが弱いこともあり、いわゆるアイコス本体の「香り残り」も他のフレーバー系メンソール銘柄と比べると控えめです。とっかえひっかえで色々な銘柄を兼用している方にとっても、ある程度は扱いやすさを感じられるのではないでしょうか。
総じて、銘柄や見た目ほどの個性は感じられませんでした。パープル・メンソールやイエロー・メンソールの延長と捉えてしまうと、この煙草は非常に物足りないという印象を覚えることでしょう。
ただし、美味しい不味いの個人判断は別として、スムース・レギュラー譲りと思える癖の少ないレギュラーフレーバーを基本に、適度なフルーツの香りとメンソールの清涼感が添えられた喫しやすいバランスとなっています。従来の銘柄ではメンソールやフレーバーが強すぎると感じる方や、レギュラー系は少し喫しにくいので誤魔化しのような要素が少し欲しいという方などに向いているのではと思いました。
フレーバー系メンソール銘柄ですが、そう人は選ばないようなタイプかと思います。分かりやすさに欠くものに微妙な反応を示しがちな方には不向きかも知れませんが、良い意味で個性が薄いので万人受け志向なのです。
特徴は、煙草葉・メンソール・フレーバーによる味・香りのバランスが拮抗しているため、突出することなく思いのほか個性が薄いこと。それでいて、しっかりと基本の改良が進み、さらに喫しやすさに磨きがかかっていること。わりと煙草葉による味わいが強いあたりに、個性と思えるかどうかが肝心。
そんなところでしょう。
これらの個性を鑑みると、どちらかと言えばマールボロ・ヒートスティックではなく、キャラクター性はヒーツに近いと言えるのかも知れません。
たまにありますよね。上位モデルとしながら、実のところ下位モデルと何かしらを共有していて微妙な気分にさせてくれるやつ。
この煙草は微妙な気分とはなりませんが、何となく、そんな感じの煙草なのでした。
いやはや、アイコスも初期に比べれば、着実に喫しやすくなってきていることは確かです。下手をすると、嫌な味を軽減して吸いやすいと謳うヒーツよりも、この煙草の方が吸いやすいのではないかな。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar---mg Nicotine---mg
Strictly No Taking. Don't smoke until you are 20 years old.lol
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