クール・エスケープ・バリ・サンセット・5・ボックス の喫煙感想
14本詰めという特徴的なパッケージはクールのエスケープシリーズのバリ版。紙巻「クール・エスケープ・バリ・サンセット・5・ボックス」を吸ってみた。
銘柄概要
煙草が不健全な諸々の事情による圧力で高騰していく中で、価格を抑えた製品が多くブランドより発売されていますね。そんな最中で、今度はクールブランドにて「14本詰め」にすることで商品単価を抑えた特徴的な銘柄がラインナップされたのです。
それこそが「エスケープ」と銘打った新たなシリーズで、今の流行りであるフレーバーカプセルという仕様により各所の情緒を思わせるテイストを体現した煙草であるそうな。この煙草は「バリのサンセット」をイメージしたフレーバーのメンソールシガレットとのことです。バリエーションとしては同時発売で同じくTar5mgの「マイアミ・ブリーズ」と、後発でTar8mgの「ニューヨーク・ダブルビート」がラインナップされています。
ちなみに、何故に14本詰めなのかというと、メーカーの調査によるところでは「喫煙者が一日で消費する煙草の平均消費量は14本」であるそうで、その観点から多くにとって都合の良いと思われる本数なのだとか。確かに、価格云々は置いておくとして、特に開封後の時間経過による劣化が感じられやすいメンソールシガレットは開けかけを長いこと維持するのも嫌に思えますからね。フレッシュな状態を維持しやすいという点でも、優れたパッケージなのでしょう。
ただし、14本詰めということで1箱の価格は抑えられていますが、シガレットの1本あたりの価格は通常の20本詰めのラインナップと大して変わりはないので、決して割安というわけではない点には誤解のないように御留意を。
クールのシンボルに夕刻のバリがデザインされた異国情緒溢れるパッケージで、背面のデザインは最近のクールに倣ったものとなっています。
14本詰めという特殊なパッケージは横幅こそ変わらないものの、厚みがシガレット一本分弱ほど薄い形状となっていて、BAT製品らしく高さも少し低くなっています。
中包装紙の銀紙には「Bali Sunset」と銘柄の意匠がループでデザインされています。のっぺら坊とか「PULL」みたいな簡素なものより、こういった銘柄特有のデザインが施されていたりすると少しテンションが上ったりしますよね。まるで、この中にバリの夕日が込められているような気分にさせてくれるのです。
フィルターチップにはカプセルの位置を示すマークやブランドロゴの他に、アジアンテイストを漂わすバリの情景をイメージしたデザインが施されています。アジアはアジアでも東南アジアなので、日本や中国に朝鮮といったアジアとは少し異なる情景ですね。リゾート的アジアといった情景でしょうか。
また、空気穴は間隔を広めに小さいものが2だけ設けられているのですが、フィルターの中央に近く配置されているカプセルとの位置関係なのか、非常に指で塞ぎやすい位置なので要注意。
吸ってみた感想・味・香り
この煙草は、ケントのエス・シリーズはスパークと同じようなフレーバーの煙草なのです。というか、フレーバーは同じにしか思えず、恐らくは両銘柄とも同じカプセルを使い回していると思われます。
と言うことで、先に発売したメビウスのオプションとも似通った味わいのメンソールシガレットでもあります。しかし、エス・シリーズのスパークと同様に似ていながら味わいの各要素のバランスが良い塩梅に落とし込まれているため、器用に差別化を成している様を察することが出来ますね。
また、エス・シリーズのスパークとも微妙に味わいが異なり、カプセルによるフレーバーこそ同じなのですが、ベースとなるテイストにケントとクールの違いが感じられる仕上がりとなっているのです。そのスパークと比べて、まろやかな甘味が抑えられている分だけ少しクリアでライトな質感となり、メンソールシガレットらしい清涼感をプッシュした味わいには「ソレらしい」心地の良い甘味や青臭さを感じることが出来るでしょう。
個性的なカシス系ドリンクを思わせるフレーバーも、ライトでクリアなスースースッキリのメンソールテイストに添えられていると言った印象です。今のフレーバー増し増しな御時世では比べて穏やかに感じる点も程好い塩梅なので、私的には好印象かな。それでいて、ライト&クリアなメンソールテイストは冷涼感こそ強めですが、ヒリヒリするような刺激といったものは控え目なので、フレーバーとのパワーバランスが程好く思える点も良い感じ。
総じて、オプションはブッ飛びまくっている共産主義的な過激派指導者で、スパークは民の意見をバランス良く取り入れた民主主義的な保守派指導者で、この煙草は時勢に身を任せて時の指導者に軽く染め上げられた自由でライトな志向の一般人みたいな、そんな感じでしょうか。全て同じ思想の国家を作り上げようとしながら、それの体現の過程に加減の差がある様は、吸い比べると中々に面白いものです。今の御時世は、右も左も中々に過激な論調であるように思えるため、そういった様子からはオプションに軍配が上がりそうかな、とか思ったりなんだり。
私は、日本人の質は官僚政治こそ万歳という思いも強い一般人なためか、この煙草は三者の中では非常に好ましい味わいに思えたりします。たかが一億と言えど、無知の呟きや全ての意見を取り入れようなんてしたら、国は前に進むどころか、他が前に進むことで遅れをとり、結果としては後退してしまう。思慮を尽くす頭の良い人間は、ごまんといる。少しは中国を見習え。
とまぁ、それはさておき、この煙草はカプセルを潰さないで吸うと中々にメンソールシガレットらしい冷涼感と苦味のアクセントが活きた、甘味とフレーバー感は控え目の軽快な味わいとなります。比べれば面白味に欠く気はしますが、これが中々に良かったりするのです。ややボディ感に不足を覚えなくもないですが、喫煙の後半で辛味やシナモンスパイスのような甘味も程好く現れるため、一服の充足感も十分といった様はカプセルに全てを任せていない感じで好印象。
ただ、もっと「ねっとり」とした香りや甘さがバリのテイストイメージだと思っていた私にとっては、この煙草のフレッシュでライトな味わいは少しイメージと違うようにも思えたりするのです。まぁ、そもそもバリなんて行ったことがないから、良く分からないんだよなぁ。
Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Don't smoke until you are 20 years old.lol
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