MILD SEVEN Re-Mastered Edition を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・復刻版」の喫煙感想

 復刻版マイルドセブンのオリジナル。紙巻「マイルドセブン・復刻版」を吸ってみた。

 2012年3月の「Re-Mastered Edition」という復刻企画で、マイルドセブンのソフトパック製品を対象に、発売当初のデザインを復刻したものなのです。

 ちなみに、このオリジナル(Tar10㎎)の誕生は1977年ということで、その1977年の発売当初のデザインにて復刻されています。

 セブンスターを思わせるデザインが、なんだか新鮮なのです。

 ただ、本当に最初のマイルドセブンは時代のこともあり、このようなキングサイズではなく、少しだけ短いロングサイズであったため、ほぼ変わりはありませんが真の復刻というわけではないようです。(また、ワンを除く他の復刻版は、これより一つ後のパッケージデザインにて復刻されています)

 ブルーウィンドの無いマイルドセブンと、今となっては珍しいデザインですね。セブンスターが変わらず存命なので目新しさは感じないというちぐはぐですが。

 このパッケージデザインは1977年頃のもので、マイルドセブン発売当初のオリジナルデザインなのです。怪文により「完全復刻」ではないのですが、30年も前のデザインでありながら、静かにブームの左右非対称デザインというのは皮肉でしょうか

 セブンスターのマイルド版として誕生したマイルドセブンということで、セブンスター寄りのデザインとなっています。

 封緘紙に「Re-Mastered Edition」と復刻版であることを表記していますね。封緘紙もデザインは完全にセブンスターを踏襲しているようです。

 あくまでパッケージに限る復刻なので、中身のシガレットは現行品と同一なのです。中身まで復刻版だと味も悪そうで困ってしまいますが、セブンスターの顔でブルーウィンドというのは、なんだか違和感があります。

 この煙草、まぁ、中身は現行品なので、今となっては何の感想もないのですが、やはり世間では「普通」の代表格となっているマイルドセブンを、私は「普通」とは思えないのです。

 名前の通りマイルドで、苦味や渋味は殆ど無く、まろやかさと、独特の甘みに不思議な清涼感。普通というイメージを以って臨めば臨むほど、個性的な銘柄のように思えて仕方がありません。

 たまに吸うたびに「面白い銘柄だなぁ」と思ってしまうのです。

 まぁ、いずれにせよ実績も証明するようにクオリティの高い煙草であることは間違いなく、これを「嫌い」というのは「ひねくれているのかな?」とも思えるほどですね。「普通だから面白くない」というのは「踊らされすぎでは?」と言いたくなってしまうほど。

 要するに、この場合の「普通」というのは製品の本質において「普通」ということではなく、あくまでも普及率に拠る「マジョリティ」という意味の「普通」なのだと、私は思うのです。

 本質は「マイノリティ」であるものを「マジョリティ」に変えてしまう操作技術というか何というか、ふと思えば、このメーカーの切り札、十八番芸ではないでしょうか?

 というより、グローバル化やボーダーレス化に抗えるだけの「土着力」が・・・、半端無い。

 ピースといい、セブンスターといい、キャスターといい、キャビンといい、このマイルドセブンといい。日本たばこ製品って、何一つ「普通」な銘柄は無いように思える今日この頃。

 たまには自分がマジョリティであるということを自覚し、マイノリティの視点で物事を考えるということ。

 これが、意外と面白い。

 マイルドセブンは、面白い。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Special Limited Package を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・限定パッケージ」の喫煙感想

 2013年2月に一つの区切りを迎えるマイルドセブンの案内的な製品。紙巻「マイルドセブン・限定パッケージ」を吸ってみた。

 海外戦略の一環などと噂は囁かれている様子なのですが、そのブランドネームに幕を下ろすマイルドセブン。

 マイルドという表現云々というのも馬鹿げた話のようにも思えますが、事実として、薄口醤油と濃口醤油は薄口醤油の方が塩分も控えめで身体に優しそうな気がしてしまいますよね。ここが日本語文化圏であるという基本を忘れがちですが、外人からしてみれば、Mildというのは、そういう感じなのかも知れません。

  歴史ある銘柄のリニューアルを告知する品物ということもあってか、何とも御立派な箱に煙草を詰めた箱が収められているのです。

 ちなみに、ブランドに幕を降ろすというよりは、新たに引き継ぐというかたちのようで、そこで歴がリセットされるということは無いようです。公式にも、今回の一連の件を経ても、ブランドは1977年から続くものということに変わりはないそうですから。

 どちらが表で裏なのかは判断に困りますが、今までの「MILD SEVEN」と、これからの「MEVIUS」が表裏一体となったパッケージとなっているのです。終わりと始まりを示すパッケージですね。

 ちなみに、ブックオープン型というかセミセパレートというか、そんな感じの開閉方式を採用しているのです。内側も外側と同様にマイルドセブンとメビウスにパートが分かれていますね。

 私のような若輩はさておき、長年ブランドに携わった方や、古くから愛飲する方は、何か思うこともひとしではないでしょうか。

 詰められている煙草は、片側に7本で計14本詰めとなっています。マイルドセブンの方もメビウスの方も、詰められているシガレットは現行のもので、同じものとなります。

 少ないとかは気にしない。これは記念品なのだから。

 この煙草は、やはり安定のマイルドセブンです。

 いや、マイルドセブンの方とメビウスの方で味が違うな。

 そんなわけない。

 メビウスって変な名前。マイルドセブンの方がいいよ。

 マイルドセブン?そういえば昔はそんな名前だったね。一体いつの話してるんだよ。

 なんだかんだで、メビウスって吸いやすくていいんだよな。

 さて、今後、どうなっていくことか。楽しみですね

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar10mg Nicotine0.8mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Impact Menthol Box を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」の喫煙感想

 まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされた煙草。紙巻「マイルドセブン・インパクトメンソール・ボックス」を吸ってみた。

 Tar1mgでも確かな吸い応えというコンセプトを引っ提げて、マイルドセブンにラインナップを構えているインパクトシリーズ。ノンメンソールのみであったラインナップにメンソール版がラインナップされて久しく、まさかのTar1mgの枠を超えてラインナップされたTar5mgのメンソール。

 どういうわけか銘柄にタールクラスの表現がありませんが、この煙草はTar5mgとなっています。

 ちなみに、メーカー広報によると、天然メンソール成分を添加したメンソールスレッドの搭載と併せて、メンソール感を際立たせる「インパクト・ブレンド」なるブレンド技法も使われているのだとか。これにより、クリアなメンソールの清涼感と吸い応えを両立していますとのこと。

 また、同程度のタールクラスの自社メンソール銘柄と比較して、喫煙後に清涼感が口腔内に長く持続するという特徴も持ち合わせているそうです。

 まぁ、Tar1mgの時にも何となく感じていましたが、インパクトシリーズらしい吸い応えというよりは、順当に強メンソールに重きを置く煙草のようにも受け取れますね。

 ポイントとしては、メンソールの強さだけでなく、クリアさも謳われていることでしょうか。

 ここ最近のマイルドセブンを踏襲し、パッケージ形状はラウンドタイプとなっています。色味も黒にライムグリーンと、目新しい感じなのです。

 ここ最近の「強メンソール=ブラックカラー」というトレンドに倣ったデザインとなっていますが、デザインはSF映画のポスターのような佇まいで、中々に良い感じと思えます。

 インサーターでもメンソールスレッドやインパクトブレンドによるイメージが説かれています。Tar1mgでは、完全にコンセプトとなる煙草らしい吸い応えがメンソールに相殺されてしまっていましたが、Tar5mgとなって、どうなるでしょうか。

 フィルターチップはマイルドセブン初のコルク柄を採用したインパクトシリーズということもあり、しっかりとコルク柄となっています。インパクトメンソールの売りでもあるメンソールスレッドも、どことなくパッケージカラーに合わせたグリーンのように見えますね。

 パッケージからのシガレットと、見た目のインパクトは中々に迫力あるものとなっているように思えるのです。

 この煙草は、アクアシリーズにも通じる雑味の無い清らかな吸いやすさがありながら、なるほどメンソールによる清涼感はクリアながらマッシブという、中々にコンセプトを体現した煙草となっているように思えます。

 青臭さや苦みといったものを雑味として綺麗に排除しているため、パッと吸いは「あれ?メンソールが薄い?」と思ってしまうかも知れませんが、きっちりとスーッとした清涼感が強力にやってきます。

 汚れた油を使った重い中華ではなく、綺麗な油を使った天ぷら、みたいな。感覚的な食べ応えだけなら前者でしょうけれど、後者も実のところはという感じです。

 やはりノンメンソールのインパクトが引っ提げていた吸い応えというものとは少し違いますが、これはこれで中々の吸い応えです。清涼感に全振りなので、甘みなどといった要素も特に無い仕上がりではありますが、この尖り方は良い傾向ですね。嗜好品は器用貧乏よりも何か一点に尖ってる方が分かりやすくもありますし。

 味わいや香りを重視したいのであればアクアシリーズを、もっと感覚的に喫煙を楽しみたいのであれば、この煙草を。といった感じなのでしょう。

 ただし、先の通りクリアなメンソールを見事に成しているがゆえに、吸い過ぎには要注意ですね。この煙草は、ついついミンティアをポイポイ、口に放り込み続けてしまうようなことと同じ危険性を孕んでいるように思えますので。

 まぁ、それはそれで、してやったりとブレンダーもほくそ笑むことと思いますが。

 メンソール煙草は味わいよりも、スーッとする清涼感。苦みだ何だはいらない。そういう方向けの煙草です。

 これは、日本たばこ産業にしか作れないと思います。外国煙草には到底無理でしょう。

 あと、気になったのは「冬場、稀にフィルター部分に白い繊維状のものが付着しているように見ることがありますが、これは製品に含まれるメンソール成分が結晶化したものです。品質には問題ございませんのでご安心下さい。」というフリップトップ裏の添え書き。そんなことで問い合わせたりする人、いるんかな。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar5mg Nicotine0.4mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Impact One Menthol Box を吸ってみた

 概要:紙巻「マイルドセブン・インパクト・ワン・メンソール・ボックス」の喫煙感想

 マイルドセブンのインパクトシリーズにラインナップされたメンソールバージョン。紙巻「マイルドセブン・インパクト・ワン・メンソール・ボックス」を吸ってみた。

 Tar1mgでも確かな吸い応えを武器とする、マイルドセブンのインパクトシリーズ。しばらくはノンメンソールのみの単独ラインナップでしたが、シリーズ初となるメンソールバージョンもラインナップされました。

 インパクトシリーズはマイルドセブンで初となるコルク柄のフィルターチップを採用したシリーズということもあり、このメンソールバージョンもコルク柄のチップを採用しています。

 そして、フィルターにはメンソールスレッドが仕込まれていますね。

 この煙草は、何と言うのか、やはりこのインパクトシリーズのコンセプトとメンソールというのは、あまりマッチしていないのだなと。というか、インパクトシリーズのコンセプトは、ノンメンソールでこそだったと言うのか。

 喫してみて思ったのは、ノンメンソールの方は驚くほどコンセプトの通りにTar1mgでも確かな吸い応えを呈してくれましたが、こちらはメンソールということもあり、幾らかメンソールの特性に謳い文句の吸い応えが相殺されてしまっているような印象なのです。

 清涼感によるパンチはあるのですが、これが吸い応えかというと、ちょっと印象が異なるのですよね。

 そのメンソール感も、では強メンソールかというと、そこまでではないといった具合で、しっかりと清涼感はあるのですが、刺激が強いというものではないという印象です。

 風味としては、甘み少なめな爽やかなミント感といったフレーバーですね。

 ともあれ、甘みや苦みに青臭さと全てを穏やかにバランスよく呈してくれるアクアシリーズとは味わいも差別化もされていて、その点では存在意義もあるのでしょう。インパクトのメンソールも悪いものではなく、アクアに比べればインパクトという名の通りにパンチはあります。

 ただ、やはり、先のノンメンソールのインパクトが非常にコンセプトの体現を巧みにやってのけているので、ちょっと看板からの印象は期待外れなところでもあります。

 とやかく言いましたが、普通にTar1mgのメンソール製品としては、かなり完成度は高い煙草となっています。苦みや青臭さは感じられず、ほのかに甘みを帯びたスーッとした清涼感を楽しめる、良きメンソールシガレットではあります。

 インパクトのある吸い応えは、また別の話です。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol

MILD SEVEN Style Plus 1 を吸ってみた。

 概要:紙巻「マイルドセブン・スタイルプラス・1」の喫煙感想

 マイルドセブンにラインナップされた極細仕様のTar1mg。紙巻「マイルドセブン・スタイルプラス・1」を吸ってみた。

 スーパースリム市場の開拓のためか、ここ最近でJTが連投している極細巻き銘柄。セブンスターに続き、マイルドセブンにラインナップされたスーパースリムシガレットシリーズで、Tar1mgのタールバリエーションとなります。

 この手のキングサイズのスーパースリムシガレットというと、世間的には先に発売されているBATのケント・ナノテックというシリーズがイメージに強いかも知れません。

 実際のところ、先に発売したセブンスターのカッティングメンソールは、クールのナノブリザードの競合だろうと思われましたが、こちらのスタイルプラスは、ファミリーやラインナップ的にも競合はケントのナノテックシリーズでしょう。

 ただし、こちらは低臭気仕様であるD-Specを付加価値として充ててきていますね。ラインナップとしても、競合に合わせず、既存のディースペックに倣うかたちとなっていますし。

 マイルドセブンらしいブルー基調であったTar6mgとは異なり、こちらは既存のディースペックのTar1mgと合わせるようにブラック基調となっています。何と言うのか、ブルーウィンドが皆既日食のような感じになっていますね。

 Tar6mgの方や多くのキングサイズのスーパースリムシガレットと同じように、パッケージは薄型のハーフラウンドボックスとなっています。

 テクスチャーの+マークのエンボスもTar6mgの方と同様となっているのです。

 チップデザインもTar6mgと同じような感じとなっていて、カジュアルにもフォーマルにも見える、わりと賢いデザインだと思います。空気穴は、Tar1mgということもあってか、ぱっと見の肉眼でも分かるほど大きめのものが2列。

 この煙草も、やはりマイルドセブンのディースペックらしい甘い香りが特徴となっていますね。シガレットから漂う香りも、喫味の方も、しっかり踏襲といった感じとなっています。

 ただし、タールバリエーションのTar6mgの方では、極細巻きによる既存のディースペックとの差異も感じられましたが、こちらのTar1mgは既存のTar1mgとの差もないかなといったような感じがするのです。ここまで空気で希釈されると、まあそれもそうか、という感じではありますが。

 このTar1mgでは味わいやらで選ぶというよりは、極細か普通か、スタイルやシーンで選ぶような向きが強いように思えますね。

 それでも、既存のディースペックのTar1mgと比べると、極細巻でキングサイズという仕様の効果か、煙量感は比較して多いと感じました。それでいて、JTらしく、Tar1mgユーザーにありがちなチューチュー吸いをしても味わいが崩れにくいため、そこはメリットかも知れませんね。

 まぁ、そうすると、光の速さで火種が口元に迫ってきますが。

 Tar1mgなりに、それでいて極細らしく、ふんわりと比較的豊富な煙量感でマイルドセブンのディースペックらしい独特の人工的な印象の甘さを体験できる煙草なのでした。

Nutrition Facts
Serving Size: 1 Cigarette
Tar1mg Nicotine0.1mg
Strictly No Taking. Don’t smoke until you are 20 years old.lol