Wychwood Scarecrow を飲んでみた

[✓] Include the following : Drinking impression

 概要:ビール「ウィッチウッド・スケアクロウ」のレビュー



 イギリスのオーガニックモルトで醸造されているエールビール。ビール「ウィッチウッド・スケアクロウ」を飲んでみた。


 ラインナップは個性豊かなキャラクターのラベルが印象的という、イギリスのウィッチウッドというビールメーカーのビールなのです。

 このスケアクロウは、いずれも有機栽培の大麦麦芽とイギリス原産のターゲットというビターホップを原料に使用した「オーガニック・ペールエール」なのだそうです。ビールのオーガニック仕様って、あまり馴染みも無く珍しい印象ですね。




 こんな感じの日本の瓶ビールは、300mlほどの容量のものが多いですよね。しかしながら、このウィッチウッドのビールは500mlという容量なので、意外と大きな瓶となっています。よくある中瓶サイズなので、地ビールに多く見られる瓶とは大きさが異なりますね。

 スケアクロウという銘柄の通りラベルはカカシのデザインとなっていますが、王冠やボトルネックに貼られたラベルには同社イメージキャラクターである魔女のイラストがデザインされているのです。



 ちなみに、このスケアクロウという製品名は2010年から米国出荷を開始を機に使用されているものだそうです。それ以前は英国にて「コーンサークル」という製品名でリリースされたそうですが、既に「クロップサークル」というビールをラインナップしていたホップバックブルワリーと騒動になり、英国では「サークルマスター」という製品名に改めて販売されていたのだとか。

 要するに「お前!パクっただろ!真似ただろ!」というやつでしょうね。イギリスでは既にミステリーサークルをイメージにしたビールが他社より発売されていたために、トラブルとなったのでしょう。

 確かに、クロップサークルに対してコーンサークルというのは、コーンフロスティに対してグレーンフロスティという商品を無断でローンチするようなものと思いますから。

 また、その「サークルマスター」という新たな製品名は、英国の芸術集団である「Circle Makers」に因んでいるそうです。この集団はというと、いわゆるミステリーサークルを芸術的に作っている人たちです。ウィッチウッドとしては「もうホップバックは関係ねぇから!サークルメーカーズ様に因んでんだし!」という感じだったのかも知れませんね。

 そこまでして、ミステリーサークルにこだわるのか、と。流石は本場のイギリスといったところでしょうか。

 そして、米国への出荷を機に、ミステリーサークルの真ん中にカカシが立っているラベルのビールということで、製品名を親しみやすく「スケアクロウ」と改めたとさ。

 めでたし、めでたし。


[✓] 飲んでみた感想・味・香り

 このビールは、何ともスッキリと軽快な飲みやすいビールとなっているのです。



 同社の他銘柄でもでしたが、相変わらず泡立ちは悪い印象ですね。私は泡が嫌いなので嬉しいことなのですけれど、国産ビールのような泡立ちを期待すると自身の腕に自信を無くすことでしょう。

 味わいとしては、ほんのわずかな辛味が最初に感じられ、ふくよかさは適度に嫌われにくそうな苦味の次に甘味が感じられます。わずかに青野菜のような青臭さが感じられますが、鉄などの金属っぽい風味も全く無いので、ビールが苦手という方でも飲みやすく感じるビールではないのでしょうか。

 後味も非常にスッキリタイプです。肴を無しにビール単品で楽しんだとしても、ほとんど後味は残りませんね。むしろ物足りないとすら思えてしまうほどです。

 たぶん、分かりやすいところで、エビスビールなどの濃厚タイプのビールを飲みたい時には思いっきり残念な気分となるビールでしょう。おでんや鍋などと合わせるには少し物足りないかも知れませんが、夏の枝豆や豆腐に刺身などとは非常に相性が良いのではないかな。

 私は、あまり濃厚なビールを好まないので、このビールの尋常ではない軽快な飲み心地と初段の程よいキレは非常に好みなのです。

 ただ、ほとんど酵母感もホップ感も無いので、ひたすらに飲みやすいビールという印象ですね。ほんの少しだけ後味にパンのような酵母の甘味と風味が残るので、それを楽しむといったところなのです。

 ビールは苦いから、ビールは金属っぽい味がするから、ビールは後味が嫌な感じだから、そのような理由でビールを嫌う方は是非とも試していただきたいビールです。同社のドクターサーティーズも非常に似たような印象を覚えたところなのですが、より顕著に同様の個性が感じられるビールに思えますから。

 しかしまぁ、入手は本気の専門店でなければ難しいでしょうし、洋銘柄ということで少し高価です。そのような上で「絶対にコレでなければとは言い難いかも知れませんね。ゴブリンやオッサンや魔女などと比べると、このカカシというキャラクターも少し押しが弱いところですし。

 総じて、私的には非常に大好きなタイプのビールなのです。これで、もっと庶民的な価格と入手性であれば、間違いなくメインビールにしたいところです。

 というか、このビール・・・、本当に恐ろしいほど後味が残りませんね。

 これは「飲んだ!」という感覚が得にくいところで、ある意味で危険なビールかも知れません。

 ちなみに、つまみは適当に用意した「プレミアムうまい棒モッツァレラチーズ&カマンベールチーズ味Wテイスト」だったのですが、これ、スタンダードなコーンポタージュ味と大差が無いような気がします。スナックとしての質感は上質だと思うけれど、ほんのりと確かにカマンベールチーズの風味はしますが味は似たようなものなのです。


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